添乗員ライターがお届けする旅行情報。今回は、北海道札幌市にある人気スポット「白い恋人パーク」の魅力を徹底解説します。北海道を代表する銘菓「白い恋人」の製造工程を間近で見学できるだけでなく、チョコレートの世界を五感で楽しめるテーマパークです。お菓子作り体験やここでしか味わえない限定スイーツ、美しいヨーロッパ風の庭園など、子どもから大人まで一日中楽しめる施設となっています。
時間に余裕を持って訪問したい理由
白い恋人パークは広大な敷地を持つお菓子のテーマパークです。無料エリアだけなら1時間から1時間半程度で楽しめますが、有料エリアを含めると最低でも2時間から3時間、じっくり堪能するなら半日は確保しておきたい施設です。
特にお菓子作り体験やチョコレートテイスティングなどの人気プログラムは定員制となっており、当日満席になってしまうケースも少なくありません。せっかく訪れたのに体験できなかったという事態を避けるため、事前にスケジュールを立てて訪問することをおすすめします。
また、施設内にはフォトスポットが数多く点在しており、写真撮影だけでも相当な時間を要します。中世ヨーロッパを思わせる美しい建物や庭園、からくり時計塔など、SNS映えする場所が満載です。時間に追われることなく、ゆったりとした気持ちで訪れることで、白い恋人パークの魅力を最大限に楽しむことができるでしょう。
白い恋人パークとは|札幌を代表する観光名所の全貌
石屋製菓が手掛けるチョコレートエンターテインメント施設
白い恋人パークは、北海道を代表する製菓会社である石屋製菓が運営する観光施設です。1995年にオープンして以来、札幌屈指の人気観光スポットとして、年間約75万人もの来場者を迎えています。
2019年には「観て、知って、味わって、体験できるチョコレートエンターテインメント施設」をコンセプトに大規模なリニューアルを実施しました。最新のプロジェクションマッピング技術を導入し、チョコレートの歴史や魅力を視覚的に楽しめる空間へと進化を遂げています。
施設は大きく分けて無料エリアと有料エリアに分かれており、訪問目的に応じて楽しみ方を選択できる仕組みになっています。お城のような美しい外観の建物は、右半分が「チュダーハウス」、左半分が「チョコトピア」と呼ばれ、それぞれに異なる魅力が詰まっています。
北海道土産の定番「白い恋人」誕生の背景
白い恋人パークの主役である「白い恋人」は、1976年12月に誕生しました。この商品が生まれた背景には、石屋製菓の大きな決断がありました。
石屋製菓は1947年に札幌市で澱粉加工業として創業し、その後ドロップスや駄菓子の製造を手掛けていました。しかし、1960年代後半に大手菓子メーカーが次々と北海道へ進出したことで、小規模な製菓会社は存続の危機に直面します。
そこで二代目社長の石水勲氏は、駄菓子製造から方針を180度転換し、北海道の良質な原材料を使った高級洋菓子路線へとシフトすることを決意しました。この大胆な決断が、後の「白い恋人」誕生につながることとなります。
当時、消費者の間でチョコレートが広く好まれるようになっていたことに着目し、単体のチョコレートではなく、おしゃれに食べられるオリジナル商品を開発することを目指しました。最初はクッキーをチョコレートでコーティングする案も検討されましたが、手や袋がべたつく問題があったため、チョコレートをクッキーでサンドする形式に落ち着きました。
商品名の由来も興味深いエピソードがあります。開発段階では「北国」「冬将軍」「ツンドラ」「ブリザード」など、北海道や雪をイメージさせる様々な名称が提案されていました。しかし、ある冬の日、創業者の石水幸安氏が歩くスキーから帰宅した際、降り始めた雪を見て何気なく口にした「白い恋人たちが降ってきたよ」という一言が決め手となり、「白い恋人」という名前に決定したのです。
この言葉は、1968年に開催されたグルノーブル冬季オリンピックの記録映画「白い恋人たち」からインスピレーションを得たものと考えられています。ロマンチックなネーミングと、シンプルかつスタイリッシュなパッケージデザインが功を奏し、発売初年度には500万枚を売り上げる大ヒット商品となりました。
現在では年間販売数が2億枚に達し、北海道土産として不動の地位を確立しています。興味深いのは、発売から40年以上経った現在でも、レシピは当時のまま変更されていないという点です。原料の品質向上や北海道産素材への切り替えは行われていますが、クッキーの厚さや重量は発売当初と同じに保たれています。
有料エリアの見どころ|チョコレートの世界を体感
チョコトピアハウス|プロジェクションマッピングで巡るチョコレートの旅
有料エリアに入場してまず体験したいのが「チョコトピアハウス」です。これはチョコレートを愛する博士と共に巡る約30分間の参加型ツアーで、最新のテクノロジーを駆使したプロジェクションマッピングによって、チョコレートの魅力を視覚的に学ぶことができます。
ツアーは4つの部屋を巡る構成になっています。最初に案内される「ウェイティングルーム」には、8枚の有名な絵画のオマージュが飾られており、その中には白い恋人パークのマスコットキャラクターであるひぐまのトロンや白い恋人も描かれています。細部まで遊び心が散りばめられた空間は、これから始まる冒険への期待を高めてくれます。
次に訪れる「ホビーズルーム」は、まさにチョコレートの古城を思わせる世界観が広がります。扉を開けた瞬間から、訪問者は幻想的なチョコレートの世界へと引き込まれます。ここではチョコレートに関するクイズが出題されたり、美しい映像を見ながらチョコレートの豆知識や歴史について楽しく学ぶことができます。
プロジェクションマッピングの技術を活用することで、静止画だけでは伝えきれないチョコレートの魅力を動的に表現しており、子どもから大人まで飽きることなく楽しめる内容となっています。チョコレートはなぜ人々を幸せにするのか、その秘密を探る旅は、単なる知識の習得にとどまらず、五感を刺激する体験として訪問者の記憶に深く刻まれることでしょう。
チョコトピアファクトリー|白い恋人の製造工程を間近で見学
3階にある「チョコトピアファクトリー」では、白い恋人とバウムクーヘンの製造ラインをガラス越しに見学することができます。これは白い恋人パークを訪れたら絶対に外せない体験です。
製造ラインでは、驚くほどのスピードで白い恋人が次々と箱詰めされていく様子を目の当たりにすることができます。その速度と正確さには圧巻の一言です。一方、バウムクーヘンは職人が一つひとつ丁寧に手作業で焼き上げる工程を見ることができ、機械化された白い恋人の製造ラインとは対照的な職人技を堪能できます。
工場内でひときわ存在感を放っているのが、製造個数をリアルタイムで表示する大型モニターです。この日作られた白い恋人とバウムクーヘンの製造個数が刻々とカウントされ、数字が増えていく様子を見ているだけでもワクワクします。白い恋人は1日に最大で約30万個も製造されるそうで、その規模の大きさに驚かされます。
工場の反対側には「白い恋人ができるまで」と題された大型ジオラマが展示されています。ここでは「白い恋人ファーム」に住む白いこびとさんたちが力を合わせて白い恋人を製造する過程が、愛らしいジオラマで表現されています。
ボタンを押したりハンドルを回すとジオラマが動き出し、こびとさんたちが白い恋人作りをする様子を見ることができます。特に小さな子どもたちにとっては、製造工程を楽しみながら学べる絶好の教材となっています。白いこびとさんたちのキュートな姿に、大人でも思わずほっこりとした気持ちになるはずです。
チョコレートラウンジ・オックスフォード|優雅なティータイムを
工場見学を楽しんだ後は、4階の「チョコレートラウンジ・オックスフォード」で一息つきましょう。自動演奏ピアノの音色が流れる開放的な空間で、贅沢なティータイムを過ごすことができます。
このラウンジの最大の魅力は、窓からの眺望です。からくり時計塔や宮の沢白い恋人サッカー場を一望できる窓側の席は特に人気があり、都市の雰囲気と大自然が融合した北海道ならではの景観を楽しむことができます。席数には限りがありますが、この景色を眺めながらのカフェタイムは格別です。
メニューには、白い恋人パークでしか味わえないオリジナルスイーツが揃っています。特に人気なのが「白いバウムTSUMUGIプレート」です。白い恋人のホワイトチョコレートを使用したしっとりやわらかなバウムクーヘンに、チョコレートソースをかけたジェラートが添えられており、非常に上品な味わいが楽しめます。
2025年は白い恋人パーク30周年を記念して、期間限定で「ISHIYA満喫セット~白い恋人パーク30周年ver.~」も提供されています。様々なスイーツを少しずつ楽しめるこのセットは、白い恋人パークの魅力を一度に味わえる贅沢なメニューとなっています。
体験コースで特別な思い出づくり|人気プログラム詳細
私の白い恋人焼き上げコース|生地から作るオリジナル白い恋人
白い恋人パークで最も人気のある体験プログラムの一つが「私の白い恋人焼き上げコース」です。このコースでは、白い恋人と同じ素材を使用して、特別なハート型の大きな白い恋人を一から作り上げることができます。
まず、自分の手で生地をハート型に成形し、オーブンで焼き上げます。焼きたてのクッキーから香ばしい香りが立ち上る瞬間は、まさに感動的です。その後、カラーチョコレートペンを使って自由に絵やメッセージを描き、世界にひとつだけのオリジナル白い恋人を完成させます。
約14センチメートルの大きなハート型クッキーは、通常販売されている白い恋人の何倍もの大きさがあり、インパクト抜群です。デコレーションが終わったら冷やして袋に入れ、箱詰めまで体験できます。自分でデザインした特大サイズの白い恋人は、食べるのがもったいなくなるほど愛着が湧くことでしょう。
所要時間は約1時間で、料金は1500円からとなっています。開催時間は10時30分から16時30分までの間で複数の時間帯から選択できます。家族やカップル、友人同士で参加すると、忘れられない素敵な思い出になること間違いありません。
私の白い恋人お絵描きコース|デコレーションを楽しむ
焼き上げる工程は省いて、デコレーションだけを楽しみたいという方には「私の白い恋人お絵描きコース」がおすすめです。すでに焼き上がった約14センチメートルのハート型白い恋人に、カラーチョコレートペンで自由にデザインを描くことができます。
このコースの魅力は、細かい装飾やイラストを思う存分描ける点にあります。絵を描くのが好きな方や、芸術的なセンスを発揮したい方にとっては、まさに理想的な体験となるでしょう。小さな子どもでも参加しやすく、親子での参加にも最適です。
お絵描きが終わったら、冷やして袋に入れ、箱詰めまで行います。作ったお菓子はその場で食べることも、持ち帰って家族や友人と楽しむこともできます。所要時間は約30分と比較的短時間で完結するため、時間に限りのある方でも気軽に参加できるのが嬉しいポイントです。
料金は1500円からで、開催時間は焼き上げコースと同様に10時30分から16時30分までの間で選択可能です。友達同士でそれぞれ違うデザインを描いて見せ合うのも楽しいひとときになるでしょう。
チョコレートパイサンドコース|ISHIYAの人気商品を自分流にアレンジ
「チョコレートパイサンドコース」では、ISHIYAの人気商品である「美冬」のパイとフィリング(具材)を使って、オリジナルのチョコレートパイを作ることができます。世界に一つだけの自分だけのパイサンドを作れるこのコースも、体験者から高い評価を得ています。
トッピングの種類は豊富で、季節によって限定のトッピングも登場します。例えば、夏季限定でバラの形をしたチョコレートのトッピングが用意されるなど、訪れる時期によって異なる楽しみ方ができるのも魅力の一つです。
パイのサクサクとした食感と、濃厚なチョコレートフィリングの組み合わせは絶品です。自分で選んだトッピングを加えることで、既製品とは一味違った特別な味わいを楽しむことができます。子どもから大人まで楽しめる体験内容となっており、お菓子作りの楽しさを気軽に味わえます。
所要時間は約15分から30分で、料金は1800円です。開催時間は他の体験コースと同様に10時30分から16時30分までとなっています。短時間で完結するため、パーク内の他のアトラクションとも組み合わせやすいのが特徴です。
スタディベース・カカオポッド|チョコレートのテイスティングレッスン
「スタディベース・カカオポッド」は、チョコレートの食べ比べを通じて、チョコレートの楽しい食べ方を学べる体験プログラムです。2種類のカカオチョコレートをテイスティングしながら、チョコレートの奥深い世界を「観て、知って、味わって」学ぶことができます。
このプログラムの特徴は、スタッフが分かりやすく解説してくれるだけでなく、お皿の上に表示されるプロジェクターによって視覚的にも学べる点にあります。最新のテクノロジーを活用した教育的な体験は、単なる試食にとどまらず、チョコレートに対する理解を深める貴重な機会となります。
カカオの産地による味の違いや、チョコレートの製造工程がもたらす風味の変化など、普段何気なく食べているチョコレートの奥深さを実感できるでしょう。チョコレート好きにとっては、目から鱗が落ちるような発見があるかもしれません。
所要時間は約20分で、料金は500円と比較的リーズナブルです。入館チケットとは別に専用チケットの購入が必要ですが、事前予約をしておけば当日スムーズに参加できます。大人の方にも十分楽しんでいただける内容となっており、チョコレートへの造詣を深めたい方にはぜひ体験していただきたいプログラムです。
無料エリアの魅力|入場料なしでも充分楽しめる
ローズガーデンと中庭|四季折々の花々が彩る憩いの空間
白い恋人パークの無料エリアには、美しい花々が咲き誇るローズガーデンと中庭が広がっています。特にバラの季節には、様々な品種のバラが一斉に開花し、訪れる人々の目を楽しませてくれます。パンジーなどの季節の花々も植えられており、一年を通じて彩り豊かな景観を楽しむことができます。
中世ヨーロッパを思わせる整備された庭園は、まるで絵本の世界に迷い込んだかのような雰囲気です。ベンチも随所に配置されているため、散策に疲れたら腰を下ろして休憩することもできます。特に天気の良い日には、花々の香りと美しい景色に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。
庭園内にはフォトスポットも点在しており、SNS映えする写真を撮影するのに最適な場所となっています。ハート型のオブジェから顔を出して記念撮影をしたり、花々を背景に写真を撮ったりと、思い出作りには事欠きません。入場無料でこれだけの美しい庭園を楽しめるのは、白い恋人パークの大きな魅力の一つです。
からくり時計塔|毎正時の「チョコレートカーニバル」は必見
中庭の隣に建つ「からくり時計塔」は、白い恋人パークのシンボル的存在です。遠くからでもはっきりと見える印象的な外観は、パーク全体の雰囲気を象徴しています。
この時計塔の最大の見どころは、毎正時に開催される「チョコレートカーニバル」です。時刻になると、塔の中からからくり人形の動物たちが次々と顔を出し、華やかなパレードを繰り広げます。パレードと同時に無数のシャボン玉が飛び出し、辺り一面が幻想的な雰囲気に包まれます。
子どもたちはもちろん、大人も思わず見入ってしまう光景は、まさに非日常的な体験です。約5分間のショーですが、その間は時間を忘れて楽しむことができるでしょう。写真や動画撮影をする訪問者も多く、白い恋人パークを訪れた記念として残しておきたい瞬間の一つです。
パレードを楽しむためには、正時の少し前から時計塔の前で待機することをおすすめします。特に週末や観光シーズンには多くの人が集まるため、良い位置で鑑賞したい場合は早めに場所取りをしておくと良いでしょう。
ショップ・ピカデリー|白い恋人パーク限定のお土産を探そう
無料エリアにある「ショップ・ピカデリー」は、お土産選びに最適な場所です。定番の白い恋人はもちろん、白い恋人パークでしか購入できない限定商品が豊富に揃っています。
特に人気なのが「白い恋人ミルクジャム」です。白い恋人のホワイトチョコレートを使ってゆっくり煮詰めたこのジャムは、濃厚でありながら上品な甘さが特徴です。トーストに塗ったり、パンケーキに添えたりと、様々な楽しみ方ができます。
「ロンドンバスキャンディ」も見逃せない商品の一つです。イギリスのロンドンをモチーフにした赤いバスの缶に、6種類のキャンディが入っており、食べ終わった後も缶を小物入れとして使えるのが嬉しいポイントです。パーク限定のパッケージデザインは、お土産として喜ばれること間違いありません。
季節限定の商品も随時登場しており、訪れるたびに新しい発見があります。例えば、夏季限定で「ザ・コレクション サマーアソート」が販売されるなど、季節ごとに異なる楽しみ方ができるのも魅力です。
また、白い恋人パークのマスコットキャラクターであるトロンのグッズや、白い恋人をモチーフにした雑貨類も豊富に揃っています。自分用の記念品としても、大切な人へのお土産としても、きっとぴったりの商品が見つかるはずです。
レストラン・オウルズ|北海道の味覚を堪能
無料エリアには、北海道の食材を活かした料理が楽しめる「レストラン・オウルズ」もあります。釜めしを中心としたメニューが人気で、中でも「ジンギスカン釜めし」や「自家製松前漬け釜めし」は北海道らしさを感じられる一品として好評を得ています。
「恵庭産トマトのラザニア」や「ドリア風釜めし」など、洋風のメニューも充実しており、幅広い年齢層に対応しています。「カルツォーネ」は、チーズタイプとトマトタイプの2種類から選べ、どちらもボリューム満点です。
スイーツメニューも用意されており、白い恋人パーク限定のデザートを味わうこともできます。観光で歩き疲れた後に、ゆっくりと食事を楽しむのも良いでしょう。レストランからは中庭の景色を眺めることもでき、食事と共に美しい景観も堪能できます。
子どもと一緒に楽しむ|ファミリー向けスポット
ガリバータウン・ポッケ|小さな子どもたちの遊び場
白い恋人パークには、小学生や未就学児の子どもたちが楽しめる「ガリバータウン・ポッケ」というエリアがあります。おままごとやコスプレ、ワークショップ、乗り物広場、お絵描きボードなど、子どもたちが喜ぶ要素が詰まった空間となっています。
所要時間は約30分が目安ですが、子どもたちが夢中になって遊んでいると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。期間限定の体験コースも随時開催されており、2024年の夏には「くるくるレインボー」や「サンドアートのうちわ作り」などが実施されていました。
嬉しいことに、「ガリバータウン・ポッケ」は事前予約の必要がなく、有料エリアの入館料のみで利用できます。小さなお子様連れのファミリーにとっては、親子で楽しめる貴重なスポットです。子どもたちが遊んでいる間、大人も一緒に楽しんだり、近くのベンチで見守ったりすることができます。
チョコレートポンプ|参加型の楽しい仕掛け
有料エリアの「スイーツワークショップ・ドリームキッチン」の横には、「チョコレートポンプ」という楽しい仕掛けがあります。ハンドルを回すとチョコレートが湧き出てくるこの装置は、まるで映画「チャーリーとチョコレート工場」の世界に入り込んだかのようなワクワク感を味わえます。
所要時間は約5分と短いですが、特に受付やスタッフへの声掛けは必要なく、気軽に遊べるのが魅力です。お菓子作り体験の予約時間まで少し時間がある場合や、単に楽しい体験をしたい場合にぴったりのアトラクションです。
子どもたちはもちろん、大人も童心に返って楽しめる仕掛けとなっており、白い恋人パークらしい遊び心が詰まったスポットです。記念撮影をしながら楽しむのもおすすめです。
アクセスと施設情報|訪問前に知っておきたい基本情報
白い恋人パークへの行き方
白い恋人パークは、札幌市西区宮の沢にあります。公共交通機関を利用する場合、地下鉄東西線「宮の沢駅」が最寄り駅となり、駅から徒歩約7分でアクセスできます。札幌中心部からも比較的近く、大通駅から地下鉄で約20分程度の距離です。
車で訪れる場合は、札幌中心部から約30分、新千歳空港からは高速道路を利用して約1時間の距離となります。駐車場は無料で利用でき、普通車なら200台以上を収容できる広さがあります。混雑状況は公式サイトでリアルタイムに確認できるため、訪問前にチェックしておくと安心です。
観光バスツアーを利用する場合も、札幌市内の主要ホテルから白い恋人パークを含むコースが多数設定されています。複数の観光スポットを効率よく巡りたい場合は、ツアーの利用も検討すると良いでしょう。
営業時間と入館料金
白い恋人パークの営業時間は10時から18時までとなっており、有料エリアの最終受付は16時30分です。定休日は設けられておらず、年中無休で営業しています。ただし、メンテナンスや特別なイベントの際には営業時間が変更になる可能性もあるため、訪問前に公式サイトで確認することをおすすめします。
入館料金は、大人が800円、中学生以下が400円、3歳以下は無料となっています。有料エリアには工場見学やチョコトピアハウス、チョコレートラウンジなどが含まれており、この価格で多彩な体験ができることを考えると、非常にお得な設定と言えるでしょう。
体験プログラムは入館料とは別に料金が必要です。人気の「私の白い恋人焼き上げコース」は1500円から、「チョコレートパイサンドコース」は1800円、「スタディベース・カカオポッド」は500円となっています。体験内容や所要時間に応じて、予算と時間を考慮しながら選択できます。
事前予約のススメ
白い恋人パークは当日券での入場も可能ですが、特に週末や観光シーズンには混雑が予想されるため、事前にチケットを購入しておくことを強くおすすめします。公式サイトから事前予約をしておけば、窓口での待ち時間を短縮でき、スムーズに入館することができます。
体験プログラムについても事前予約が可能で、むしろ事前予約をしておかないと満席で参加できない可能性があります。特に「私の白い恋人焼き上げコース」や「チョコレートパイサンドコース」は人気が高く、早めの予約が推奨されます。
予約はオンラインから簡単に行えます。訪問日時と参加したい体験プログラムを選択し、必要事項を入力するだけで予約完了です。キャンセルポリシーについても事前に確認しておくと安心です。
季節ごとの見どころ|いつ訪れても楽しめる
春の白い恋人パーク
春の白い恋人パークは、色とりどりの花々が咲き誇る季節です。特にチューリップが満開になる4月から5月にかけては、庭園全体が華やかな雰囲気に包まれます。春の訪れを告げる桜の花も楽しむことができ、桜とチューリップのコラボレーションは見事です。
この時期は比較的混雑も少なく、ゆったりと施設を見学できるのも魅力の一つです。暖かくなってきた陽気の中、ローズガーデンを散策しながら、のんびりとした時間を過ごすのは格別の体験となるでしょう。
夏の白い恋人パーク
夏の白い恋人パークは、最も多くの花々が咲き誇る季節です。特にバラが最盛期を迎える6月から7月にかけては、ローズガーデンが一年で最も美しい姿を見せてくれます。様々な品種のバラが咲き乱れ、甘い香りが庭園全体を包み込みます。
夏季限定のイベントやメニューも登場し、季節ならではの楽しみ方ができます。また、夏休み期間中は家族連れの来場者が増えるため、子ども向けのワークショップなども充実します。暑い日には、限定のひんやりスイーツを味わいながら涼むのもおすすめです。
秋の白い恋人パーク
秋の白い恋人パークは、紅葉が美しい季節です。9月から10月にかけては、庭園の木々が色づき始め、赤や黄色のグラデーションが見事な景観を作り出します。秋バラも咲き、春とは異なる落ち着いた雰囲気の中で花々を楽しむことができます。
ハロウィンシーズンには、園内がハロウィン仕様にデコレーションされ、特別なフォトスポットも登場します。秋限定の商品やメニューも販売され、季節感を存分に味わえます。涼しく過ごしやすい気候の中、じっくりと施設を見学できるのも秋ならではの魅力です。
冬の白い恋人パーク
冬の白い恋人パークは、雪化粧をした幻想的な景観が広がります。白い雪に覆われた庭園と、ヨーロッパ風の建物が織りなす風景は、まるでおとぎ話の世界のようです。特にクリスマスシーズンには、イルミネーションが施され、夜になると一層ロマンチックな雰囲気に包まれます。
冬季限定のホットチョコレートやあたたかいスイーツも登場し、寒い冬を温かく過ごすことができます。雪景色の中で飲む温かい飲み物は格別で、心も体も温まる体験となるでしょう。
北海道らしい本格的な雪景色を楽しめるのは冬ならではです。防寒対策をしっかりして訪れれば、他の季節では味わえない特別な思い出を作ることができます。
周辺観光スポットと組み合わせプラン
白い恋人パークと一緒に訪れたい札幌の観光名所
白い恋人パークを訪れる際には、周辺の観光スポットと組み合わせることで、より充実した旅行を楽しむことができます。札幌市内には魅力的な観光地が数多くあり、効率よく巡ることで北海道の魅力を存分に堪能できます。
札幌中心部へは地下鉄で約20分とアクセスが良いため、午前中に白い恋人パークを訪れ、午後は大通公園や札幌市時計台、すすきのエリアなどを観光するプランもおすすめです。特に大通公園は季節ごとに様々なイベントが開催されており、訪れる時期によって異なる楽しみ方ができます。
グルメを楽しみたい方は、二条市場で新鮮な海鮮丼を味わったり、すすきのでジンギスカンを堪能したりするのも良いでしょう。北海道ならではの食材を使った料理は、旅の思い出をさらに豊かにしてくれます。
小樽との組み合わせプラン
白い恋人パークから車で約40分の距離にある小樽市も、ぜひ訪れたい観光地です。小樽運河や堺町通りなど、レトロな街並みが魅力的で、白い恋人パークとは異なる北海道の魅力を感じることができます。
小樽のガラス工房でオリジナルのガラス製品を作る体験や、老舗の寿司店で新鮮なネタを味わうなど、小樽ならではの楽しみ方も豊富です。白い恋人パークで午前中を過ごし、午後は小樽観光に出かけるという1日プランは、北海道旅行の定番コースとして人気があります。
旭山動物園との周遊プラン
少し足を伸ばして旭川市の旭山動物園を訪れるプランもおすすめです。白い恋人パークから旭山動物園までは車で約2時間の距離となりますが、北海道らしい広大な景色を楽しみながらのドライブも旅の醍醐味です。
旭山動物園は、動物たちの自然な行動を観察できる「行動展示」で有名です。ペンギンの散歩やホッキョクグマのダイビングなど、他では見られない迫力ある展示が魅力です。白い恋人パークと旭山動物園を2日間で巡るプランなら、子どもから大人まで充分に楽しめる充実した旅行になるでしょう。
白い恋人パークをもっと楽しむコツ
写真撮影のベストスポット
白い恋人パークは、SNS映えする写真スポットが豊富に揃っています。特におすすめなのが、からくり時計塔を背景にした写真です。中庭から見上げる角度で撮影すると、時計塔の美しい外観を余すことなく収めることができます。
ローズガーデンでは、花々を前景に入れながら建物を撮影すると、まるでヨーロッパの庭園にいるかのような写真になります。特に午前中の柔らかい光の中で撮影すると、より美しい仕上がりになります。
チョコトピアハウスやファクトリーの内部にもフォトスポットが多数用意されており、プロジェクションマッピングを背景にした幻想的な写真も撮影できます。体験プログラムで作ったオリジナルの白い恋人と一緒に記念撮影をするのも良い思い出になるでしょう。
混雑を避けるための訪問時間
白い恋人パークをゆっくり楽しみたい場合は、開館直後の10時から11時頃の時間帯がおすすめです。この時間帯は比較的来場者が少なく、工場見学や体験プログラムも落ち着いて楽しむことができます。
逆に最も混雑するのは、週末や祝日の13時から15時頃です。修学旅行や団体ツアーの来場も多い時間帯のため、可能であれば避けた方が良いでしょう。平日の午前中は特に空いており、じっくりと見学したい方には最適なタイミングです。
体験プログラムの予約を入れる場合は、午前中の早い時間帯を選ぶことで、その後の時間を有効に使えます。お昼前に体験を終えて、ランチを楽しんでから工場見学やショッピングをするという流れがスムーズです。
お土産選びのポイント
白い恋人パークでのお土産選びは、定番の白い恋人だけでなく、パーク限定商品にも注目しましょう。白い恋人ミルクジャムやロンドンバスキャンディなど、ここでしか購入できない商品は、特別感があり喜ばれます。
季節限定商品もチェックしておくと良いでしょう。訪れた時期にしか手に入らない商品は、希少価値が高く、お土産としても記念品としても価値があります。ショップのスタッフに尋ねれば、おすすめの商品や人気商品を教えてもらえるので、迷った時は相談してみましょう。
自分用には、日常使いできる雑貨類もおすすめです。白い恋人パークのマスコットキャラクターであるトロンのグッズや、おしゃれなデザインの缶入りお菓子など、使うたびに旅の思い出がよみがえるアイテムを選ぶと良いでしょう。
北海道旅行全体を快適にするために
ジャルパック ダイナミックパッケージで効率的な旅を
北海道旅行を計画する際には、航空券とホテルをセットで予約できる「ジャルパック ダイナミックパッケージ」の利用がおすすめです。個別に予約するよりもお得になることが多く、予約の手間も省けます。
特に白い恋人パークを含む札幌観光を予定している場合は、札幌中心部のホテルを選ぶとアクセスが便利です。地下鉄でスムーズに移動できるため、観光の自由度が高まります。ジャルパックでは、レンタカー付きプランも選択できるため、小樽や旭川など、広範囲の観光を考えている方にも最適です。
JAL便を利用することで、マイルも貯まり、次回の旅行にも活用できます。さらに、ジャルパックなら万が一のトラブル時にもサポート体制が整っているため、安心して旅行を楽しむことができます。
札幌での宿泊エリアの選び方
札幌での宿泊先を選ぶ際は、観光の目的や移動手段に応じてエリアを決めると良いでしょう。白い恋人パークへのアクセスを重視するなら、地下鉄東西線沿いのホテルが便利です。特に大通駅周辺は、札幌の中心地でありながら白い恋人パークへも乗り換えなしでアクセスできます。
すすきのエリアに宿泊すれば、夜の食事やショッピングに便利です。北海道の新鮮な海鮮やジンギスカンなど、グルメを存分に楽しみたい方におすすめのエリアです。札幌駅周辺も商業施設が充実しており、観光の拠点として理想的です。
予算や滞在日数に応じて、ビジネスホテルからハイクラスホテルまで幅広い選択肢があります。早めに予約することで、お得な料金で理想のホテルを確保できる可能性が高まります。
まとめ|白い恋人パークで特別な思い出を
白い恋人パークは、北海道を代表する銘菓「白い恋人」の世界を存分に楽しめる魅力的な観光施設です。工場見学では製造工程を間近で観察でき、最新のプロジェクションマッピング技術を駆使したチョコトピアハウスでは、チョコレートの奥深い世界を学ぶことができます。
体験プログラムも充実しており、世界にひとつだけのオリジナル白い恋人を作る楽しさは格別です。焼き上げコースからお絵描きコース、チョコレートパイサンドコース、そしてチョコレートのテイスティングレッスンまで、多彩なプログラムが用意されており、好みや時間に応じて選ぶことができます。
無料エリアも魅力的で、美しいローズガーデンやからくり時計塔のチョコレートカーニバル、限定商品が揃うショップなど、入場料なしでも充分に楽しめる要素が揃っています。季節ごとに異なる表情を見せる庭園は、何度訪れても新しい発見があります。
白い恋人パークは、子どもから大人まで、そして一人旅からファミリー、カップルまで、あらゆる旅行者が楽しめる施設です。札幌中心部からのアクセスも良く、北海道旅行の行程に組み込みやすいのも大きな魅力です。
北海道旅行を計画する際は、ぜひ白い恋人パークを訪問先に加えてみてください。お菓子の世界に浸りながら、特別な思い出を作ることができるはずです。
北海道旅行をもっとお得に楽しむなら
北海道旅行を計画するなら、航空券とホテルをセットで予約できる「ジャルパック ダイナミックパッケージ」がおすすめです。個別に手配するよりもお得な料金で、札幌をはじめとする北海道各地への旅行を実現できます。
白い恋人パークを含む札幌観光はもちろん、小樽や旭川、函館など、北海道の魅力的な観光地を巡る旅も、ジャルパックなら効率よく計画できます。レンタカー付きプランを選べば、白い恋人パークから他の観光スポットへの移動もスムーズです。
JAL便の利用でマイルも貯まり、万が一のトラブル時にもサポート体制が整っているため、安心して旅行を楽しむことができます。北海道の大自然と美食、そして白い恋人パークのような魅力的な観光施設を、快適に楽しむための最適な選択肢です。
さあ、白い恋人パークで、甘くて楽しい思い出作りを始めましょう。北海道ならではの特別な体験が、あなたを待っています。
