新潟県・苗場スキー場完全ガイド|日本屈指の広大ゲレンデで楽しむ本格スノーリゾート体験

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新潟県・苗場スキー場完全ガイド|日本屈指の広大ゲレンデで楽しむ本格スノーリゾート体験
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添乗員ライターがお届けする旅行情報。今回は、新潟県南魚沼郡湯沢町に位置する苗場スキー場を徹底解説します。日本を代表する大規模スノーリゾートとして知られる苗場は、総面積約134ヘクタールの広大なゲレンデに24の多彩なコースを備え、初心者から上級者まであらゆるレベルのスキーヤー・スノーボーダーが満喫できる環境が整っています。東京から車で約2時間というアクセスの良さと、充実した設備で年間100万人以上が訪れる人気スキー場の魅力に迫ります。

目次

関東圏からのアクセスで気をつけたいポイント

苗場スキー場は東京から約2時間という好アクセスが魅力ですが、実は標高が高く内陸側に位置するため、冬季は想像以上の積雪と気温の低さに見舞われることがあります。関越自動車道の月夜野インターチェンジから国道17号線を約33キロメートル進む必要があり、特に降雪時は路面状況が厳しくなることも。スタッドレスタイヤの装着は必須で、チェーンの携行も推奨されます。

また、週末や連休は駐車場の混雑が予想されるため、早朝の到着を心がけることが賢明です。公共交通機関を利用する場合は、上越新幹線の越後湯沢駅から路線バスで約50分かかるため、時刻表を事前に確認しておくと安心です。苗場プリンスホテル宿泊者向けには専用バスも運行されていますが、予約状況によっては満席になることもあるため、早めの手配が重要となります。

苗場スキー場の歴史的背景と発展

苗場スキー場の歴史は、1961年12月28日に「苗場国際スキー場」として開業したことに始まります。当時の西武グループ総帥であった堤義明が自ら音頭を取り、標高1,789.7メートルの筍山を買い取って一大リゾート地を建設する構想を企画しました。開業当時はリフト3基、500人収容のスキーハウス、1,000人収容の食堂という規模でしたが、これが日本のスキーリゾート開発の先駆けとなりました。

苗場エリアは実は、スキー場開業以前から登山やスキーの適地として知られていました。1931年に慈恵医大山岳部が苗場山中腹に慈恵苗場ヒュッテを建設し、1935年3月には第1回の苗場山滑降スキー大会が開催されるなど、早くからウィンタースポーツの好適地として認識されていたのです。

1973年3月には「苗場スキー場」に改称され、同年には日本で初めてFISスキーワールドカップ大会が開催されました。この大会は日本のスキー史において画期的な出来事であり、苗場が国際的なスキーリゾートとしての地位を確立する契機となりました。1975年には再びスキーワールドカップが開催され、苗場は世界レベルの競技が行われる本格的なスキー場としての評価を固めていきます。

1980年代後半のスキーブーム全盛期には、苗場は日本のスキー文化の中心地として君臨しました。1987年公開の映画「私をスキーに連れてって」を契機としたスキーブームの時期には、ピーク時の来場者数が年間約380万人に達しました。1998年の正月三が日には、東京ディズニーランドに次ぐ日本の行楽地第2位となる15万人の来場者を記録し、その人気の高さがうかがえます。当時は明治神宮や東京ディズニーランドと並んで正月三が日の人出ランキングの上位常連でした。

ゲレンデの設計は、オーストリアのスキー指導者ルディ・マットによって行われました。彼の手による国際基準のコース設計が、後に数々の国際大会を開催できる土台となったのです。2012年にはFISフリースタイルスキーワールドカップモーグル大会、2016年にはFISアルペンスキーワールドカップが開催されるなど、現在でも国際大会の舞台として選ばれ続けています。

現在のスキー人口は最盛期の3分の1程度となっていますが、それでも単一スキー場としての来場者数は日本一を誇っています。60年以上の歴史を持つ苗場スキー場は、日本のスキー文化とともに歩んできた象徴的な存在であり続けています。

日本屈指の規模を誇るゲレンデの魅力

苗場スキー場は、標高900メートルから1,789メートルまでの標高差889メートルを活かした変化に富んだコース設計が特徴です。ゲレンデは大きく分けて、苗場プリンスホテル前に広がる山麓エリアと、筍山の山頂エリアに分かれており、それぞれが異なる魅力を持っています。

山麓エリアは幅600メートルを超える一枚バーンが圧巻で、7本のリフトとゴンドラが効率的に配置されています。特に「大斜面ゲレンデ」は苗場の代名詞とも言える存在で、午前中の整備直後には最高品質のフラットバーンを滑走できます。中級者から上級者にとっては、このなめらかな斜面で技術を磨く絶好の機会となるでしょう。

一方、山頂エリアは標高1,789メートルの筍山から眺める絶景が魅力です。晴れた日には周囲の山々を一望でき、雪質も山麓部と比較して格段に良好です。豪雪地帯の湯沢地区の中でも最も内陸側に位置する苗場は、乾いたパウダースノーに恵まれており、この雪質の良さが多くのスキーヤーを魅了し続けています。

初心者から上級者まで楽しめる多彩なコース構成

苗場スキー場の24コースは、初級コースが全体の30パーセント、中級コースが40パーセント、上級コースが30パーセントとバランス良く配置されています。この構成により、家族連れでもグループでも、それぞれのレベルに合わせて楽しむことができます。

初級者向けコースでは、苗場プリンスホテルの目の前にある「第4ゲレンデ」と「第5ゲレンデ」が特に人気です。第4ゲレンデは南側と北側に分かれており、南側は最大斜度14度、平均斜度9度と非常に緩やかな設定になっています。距離も約330メートルと短めなので、スキーやスノーボードを始めたばかりの方でも安心して練習できる環境です。もう少し長い距離に挑戦したい方には、滑走距離821メートルの「第4高速リフト南側」コースがおすすめです。

中級者向けには、全長1,245メートルの林間コース「筍山スカイラインコース」があります。森の中を縫うように滑るこのコースは、景色の変化も楽しめる人気コースとなっています。また、最長滑走距離4,000メートルのロングコースもあり、爽快な滑走感を味わうことができます。

上級者向けコースの目玉は「ワールドカップモーグルバーン」です。このコースは2012年のFISフリースタイルスキーワールドカップで実際に使用されたもので、最大斜度30度、平均斜度25度という本格的な設定になっています。世界トップレベルの選手たちが競った同じコースを滑れるという体験は、上級者にとって大きな魅力でしょう。

さらに注目すべきは、パウダー限定の「スプラッシュボウル」です。最大斜度約39度の非圧雪コースで、条件が良い時だけオープンする特別なエリアです。新雪のパウダースノーを滑走できるこのコースは、上級者の間で特に人気が高く、オープン日には多くのスキーヤーが集まります。

日本最長のドラゴンドラで空中散歩

苗場スキー場を語る上で欠かせないのが、全長5,481メートルを誇る日本最長のゴンドラ「ドラゴンドラ」です。正式名称は「苗場・田代ゴンドラ」といい、2001年12月に開業しました。このゴンドラは苗場スキー場とかぐらスキー場の田代エリアを約25分で結んでおり、開業当時は世界最長のゴンドラとして注目を集めました。

ドラゴンドラという名称は、松任谷由実によって命名されたものです。彼女は1981年から毎年苗場でコンサートを開催しており、苗場との縁が深いことでも知られています。

このゴンドラの最大の魅力は、単なる移動手段ではなく、それ自体がアトラクションとなっている点です。8人乗りの大型ゴンドラは快適性が高く、家族全員で一緒に乗車できます。標高差約430メートルをアップダウンを繰り返しながら進む道中では、眼下に広がる白銀の世界と雄大な山々の景色を360度のパノラマで楽しめます。

特に見どころとなるのが、エメラルドグリーンに輝く「二居湖」です。冬の雪景色の中に浮かぶこの湖の鮮やかな色彩は、多くの人々を魅了する絶景ポイントとなっています。運が良ければ、カモシカなどの野生動物の姿を目撃できることもあり、自然との触れ合いも楽しめます。

ドラゴンドラは冬のスキーシーズンだけでなく、春の新緑シーズンや秋の紅葉シーズンにも運行されています。特に紅葉シーズンは「日本一の紅葉空中散歩」と称されるほど人気が高く、色づいた山々の絶景を求めて多くの観光客が訪れます。14号柱付近では紅葉の中に飛び込むような急降下を体験でき、まさに絶景ポイントとなっています。

ファミリーに嬉しい充実のキッズパーク

苗場スキー場は、大人だけでなく子どもたちも十分に楽しめる施設が充実しています。特に「わくわくファミリースノーランド」は、スキーやスノーボードをしない子どもたちでも雪遊びを満喫できる人気エリアです。

このキッズパークには、通常のそり遊びに加えて、浮き輪のようなチューブに乗って滑る「スノーチュービング」や、スノーモービルでボートを引っ張って雪原を駆け抜ける「スノートレイン」などのアトラクションが用意されています。スノートレインは2名から4名乗りなので、家族で一緒に参加でき、スピードも希望に合わせて調整してもらえるため、小さな子どもがいても安心です。

パーク内には「カルーセル」と呼ばれる雪上版メリーゴーランドや、「わんぱくジム」などの遊具も設置されており、子どもたちが飽きることなく遊べる工夫が随所に見られます。スノーエスカレーターも完備されているため、そりで滑った後の登りも楽々です。

さらに注目すべきは「パンダルマンキッズスクール」です。3歳から9歳までを対象としたこのスクールは、世界で唯一の特許を取得したレッスンプログラムを採用しています。まず屋内ゲレンデでフリクションマットを使用した練習から始まり、その後スクール専用の屋外ゲレンデへと移行する段階的な指導が特徴です。

独自開発されたレッスン専用のスキー板を使用することで、子どもたちは楽しみながら自然に技術を習得できます。かわいいオリジナルキャラクター「パンダルマン」が一緒に準備体操をしてくれるため、親と離れることに不安を感じる子どもでも、スムーズにレッスンに溶け込めると評判です。

小学生以下はリフト無料の嬉しい特典

苗場スキー場の大きな魅力の一つが、小学生以下の子どもはリフト券が全日無料という点です。この特典は家族連れにとって非常に大きなメリットとなっており、複数の子どもを連れた家族でもリフト券の費用を大幅に抑えることができます。

3人の子どもがいる家族であれば、それだけで数万円の節約になる計算です。この特典により、家族全員でスキーを楽しむハードルが大きく下がり、子どもたちのスキーデビューを後押しする制度となっています。

また、苗場プリンスホテルに隣接する日帰りセンター「エヌ・プラトー」の2階には、キッズルームが設けられています。8時から17時まで利用でき、疲れた子どもたちが休憩したり、着替えたりするのに便利な施設です。授乳室も完備されているため、小さな赤ちゃん連れの家族でも安心して訪れることができます。

ゲレンデグルメを満喫する

多彩なレストランで楽しむ地元の味

苗場プリンスホテルには約20ものレストランが設けられており、和食、洋食、中華、イタリアン、焼肉など多様な選択肢があります。各レストランでは地元新潟の食材を活かしたメニューを提供しており、スキーだけでなく食の楽しみも満喫できます。

レストラン アゼリア

ホテル内で最も人気の高いレストランの一つが「アゼリア」です。ゲレンデを一望できる開放的な空間で、南魚沼産コシヒカリを中心とした和洋ブッフェを楽しめます。食のテーマは「Enjoy Naeba!三国街道味めぐり」で、三国街道沿いの地産地消メニューが並びます。

朝食では南魚沼産コシヒカリの炊きたてごはんに加え、目の前で仕上げるとろとろオムレツや桐生酵母の香り高いパンが人気です。ディナーブッフェでは国産牛のローストビーフをはじめ、季節ごとに変わる新潟の旬の食材を活かした煮物やグリル料理、彩り豊かなサラダバー、デザートコーナーまで充実しています。

レストラン ボーセジュール

本格フレンチを楽しみたい方におすすめなのが「ボーセジュール」です。地産地消をふんだんに使用したフレンチ料理を提供しており、一品一品が地域とのつながりを感じさせます。料理を通してその土地の風土や文化を味わえるのが魅力で、子どもメニューも用意されているため家族でも利用しやすいレストランです。

和食処 松風

本格和食を味わいたい方には「松風」がおすすめです。しゃぶしゃぶやすき焼きなど、柔らかい肉と濃厚なごまダレやタレが評判のレストランです。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと和食を楽しむことができます。

レストラン アルム

ドラゴンドラ山頂駅付近にある「アルム」は、空に近いレストランとして人気です。大きな窓から田代高原や周囲の山々を一望でき、絶景を眺めながら食事を楽しめます。ゴンドラでの移動時間も含めて、特別な食事体験ができる場所です。

ゲレンデ内にも複数のレストランが配置されており、滑りながら効率的に食事を取ることができます。日帰りスキーセンター「シュネー」にあるラーメン店は、豚骨魚介スープの本格的な味わいで人気です。また、ゲレンデフードコートでは厚切りベーコンと粗びきソーセージのポテトピッツアなど、ボリューム満点のメニューが揃っています。

さらに、ホテル内にはドラッグストアやATM、診療所まで完備されており、長期滞在でも不便を感じることがありません。万が一のケガにもすぐに対応できる医療体制が整っているのは、特に家族連れにとって安心材料となります。

国内最大級のリゾートホテル「苗場プリンスホテル」

苗場スキー場の魅力を語る上で欠かせないのが、ゲレンデに直結する「苗場プリンスホテル」です。1962年12月23日に「苗場スキーハウス新館」として開業したこのホテルは、日本のスキーリゾートホテルの草分け的存在となりました。

その後、1970年代から1980年代にかけて改築や別館の増設が相次いで行われ、バブル景気後半のスキーブーム期には日本を代表するリゾートホテルとして若者の憧れの的となりました。クリスマスシーズンや年末年始はもちろん、週末でさえ宿泊予約が取れないことで知られ、1990年には24階建ての2号館タワー棟、1991年には13階建ての4号館が完成しました。

現在は2号館、3号館、4号館、6号館、ワールドカップロッジに分かれており、全1,224室という国内最大級の客室数を誇ります。ホテルからゲレンデまでの距離は文字通り徒歩0分で、宿泊者は起きてすぐにスキーを楽しめる理想的な環境が整っています。

多彩な客室タイプ

苗場プリンスホテルの客室は、滞在目的やグループ構成に合わせて多彩なタイプが用意されています。

2号館の11階から21階には「暖らんROOM」が設けられており、温かみを感じるゆとりのある空間が特徴です。「ハンモック」タイプの客室には、温もりを感じる山小屋のような演出が随所に散りばめられ、実際にハンモックが設置されているほか、ティーテーブルにはパズル仕掛けが施されるなど遊び心も満載です。もう一つの「フォレスト」タイプでは、天井のシーリングファンや大きなL字型ソファーがリゾート感を醸し出しています。

6号館には「遊ROOM」と呼ばれるファミリー向けの客室があり、子どもたちがホテルステイを楽しめる仕掛けが満載です。「遊ROOMウォール」にはロッククライミング用のホールドを活用したハンガーフックや、自由に絵を描ける黒板の壁などが設置され、まるで秘密基地のような空間が広がっています。

最上階の23階にはロイヤルスイートルームやメゾネットタイプのスイートルームも完備されており、特別な滞在を演出します。ロイヤルスイートルームはリビングとベッドルーム2つを備え、最大6名まで宿泊可能で、すべての部屋がゲレンデビューとなっています。

山中の都会的リゾート

苗場プリンスホテルの最大の特徴は、山中にありながら非常に「都会的」なホテルとして演出されている点です。24階建ての2号館タワー棟は、周囲の山々の中でひときわ目立つランドマークとなっています。

ホテル内には冬期でも全面ガラス張りの室内温水プールが完備されており、1981年の開業以来、宿泊者に人気の施設となっています。スキーの合間にプールで体を動かすという贅沢な過ごし方も可能です。

また、ドラッグストア、売店、ATM、診療所まで完備されており、長期滞在でも不便を感じることがありません。万が一のケガにもすぐに対応できる医療体制が整っているのは、特に家族連れにとって安心材料となります。

駐車場には融雪設備が施されており、雪国特有の駐車の不便さを解消しています。さらに、屋外に出ることなく直接ゴンドラに乗ることができる通路も整備されており、寒い日でも快適にゲレンデへアクセスできる工夫が随所に見られます。

約20のレストランと多彩な食事選択

ホテル内には約20ものレストランが設けられており、和食、洋食、中華、イタリアン、焼肉など多様な選択肢があります。ゲレンデ内にも複数のレストランが配置されているため、滑りながら効率的に食事を取ることができます。

各レストランでは地元新潟の食材を活かしたメニューも提供されており、南魚沼産コシヒカリをはじめとした地産地消のメニューが楽しめます。スキーだけでなく食の楽しみも満喫できるのが、苗場プリンスホテルの大きな魅力です。

イベントホール「ブリザーディウム」

4号館2階には、最大1,000名収容可能なイベントホール「ブリザーディウム」があります。この名称も松任谷由実によって命名されたもので、1991年の開業以来、彼女のコンサート「SURF&SNOW in Naeba」の会場として使用されています。

広さ1,080平方メートルのこのホールは、リゾートホテルとしては珍しい本格的な音響照明施設を持ち、コンサートやイベント、企業研修、音楽合宿など多目的に利用されています。大きな窓から差し込む光が開放的な雰囲気を作り出し、山岳リゾートならではの空間演出が可能です。

メインステージは42枚のステージパネルを組み合わせて構成されており、高さも調整可能なため、さまざまなイベント形式に対応できます。このパネルの組み合わせ方を変えることで、小規模な発表会から大規模なコンサートまで柔軟にステージサイズを調整できる仕組みです。シアタースタイルでは最大1,000名、グループミーティングスタイルでは最大500名の収容が可能で、大型のスクリーンも完備されています。

天然温泉でリラックス

ホテルには温泉施設が完備されており、一日中スキーで疲れた体を癒すことができます。泉質は塩化物硫酸塩泉とナトリウム・カルシウム塩化物泉で、筋肉痛、神経痛、疲労回復に効能があります。

宿泊者専用の「苗場の湯」は4号館フロント横にあり、内風呂とサウナが設置されています。中性低張性の天然温泉が優しく体を包み込み、スキーで疲れた体を芯から温めてくれます。

日帰りセンター内には露天風呂付きの「火打の湯」があり、内風呂と露天風呂を備えています。雪景色を眺めながらの露天風呂は、冬の醍醐味と言えるでしょう。塩化物泉の保温効果により、入浴後も体が冷めにくく、寒い冬でも快適に過ごせます。

ナイター営業とゲレンデ花火の魅力

苗場スキー場では、12月末から3月下旬にかけてナイター営業を実施しています。営業時間は17時から20時30分までで、日中とは異なる幻想的な雰囲気の中でスキーを楽しめます。ライトアップされたゲレンデは美しく、昼間とは違った滑走感覚を味わえるでしょう。

さらに、シーズン中の特定日には「ゲレンデ打上げ花火」が開催されます。2025年から2026年シーズンは、12月25日、31日、1月1日、3日、10日、31日、2月7日、11日、3月7日、14日に実施予定です。ナイター終了後の20時45分から、第4ゲレンデ付近で色とりどりの花火が打ち上げられます。

真っ白な雪のゲレンデに映える花火の光は、冬の夜空をより一層華やかに彩ります。この花火を目当てに訪れるスキーヤーも多く、苗場スキー場ならではの特別な体験となっています。宿泊者は部屋からも花火を楽しめるため、一日の締めくくりとして最高の思い出になることでしょう。

グリーンシーズンのHOSHIZORAゴンドラ

苗場スキー場の魅力は冬だけではありません。グリーンシーズンには「HOSHIZORAゴンドラ」として、夜の空中散歩を楽しめます。このゴンドラは苗場プリンスホテルの目の前から出発し、約10分で山頂の「HOSHIZORAテラス」へと到着します。

山頂では音と光によるプロジェクションマッピングの演出が楽しめ、まるで宇宙にいるような非日常的な空間が広がります。山頂駅横には「HOSHIZORA Cafe」があり、星空をイメージしたカクテルやドリンク、フードを提供しています。センターサークルでは惑星や宇宙について学べる展示もあり、星や宇宙に関する書籍を揃えたライブラリーコーナー「プラネットステーション」も設置されています。

営業期間は4月下旬から6月中旬、7月中旬から9月下旬にかけてで、基本的には16時から21時までの営業となります。ただし、日曜日や特定日には11時30分から営業することもあり、昼間の景色も楽しめます。冬のスキーシーズンとは全く異なる苗場の魅力を発見できる、貴重な機会となっています。

夏の苗場はフジロックの聖地

苗場スキー場は冬のスキーリゾートとしてだけでなく、夏には日本最大級のロックフェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」の会場としても知られています。1999年から当地で開催されるようになったこのイベントは、広大なゲレンデを活かした複数のステージ設置が可能で、例年7月下旬の3日間に開催され、国内外から多くの音楽ファンが集まります。

2026年のフジロックフェスティバルは7月24日から26日の3日間で開催が決定しています。冬は雪に覆われたゲレンデが、夏には緑豊かな野外フェス会場へと姿を変える様子は、苗場ならではの魅力です。このような四季を通じた多様な活用により、苗場は年間を通じて多くの人々を楽しませ続けています。

周辺の温泉地で疲れを癒す

苗場スキー場周辺には、数多くの温泉地が点在しています。スキーで疲れた体を温泉で癒すという、冬の贅沢な過ごし方を満喫できる環境が整っています。

国道17号線沿いには三国苗場温泉や三国峠温泉があり、いずれも苗場から近い距離にあります。月夜野インターチェンジを経由する場合は、猿ヶ京温泉も選択肢に入ります。これらの温泉地では、それぞれ異なる泉質や雰囲気を楽しむことができ、日帰り入浴に対応している施設も多くあります。

特に苗場エリアの温泉は、豊富な湯量と良質な泉質で知られており、筋肉痛や疲労回復に効果があるとされています。スキーの後に温泉に浸かり、地元の料理を味わうという過ごし方は、新潟ならではの冬の楽しみ方と言えるでしょう。

合わせて訪れたい周辺スポット

周辺のスキー場

苗場スキー場を訪れたら、ぜひ足を延ばしてほしい周辺のスキー場をご紹介します。

かぐらスキー場

ドラゴンドラで苗場と結ばれているかぐらスキー場は、最高標高1,845メートルと湯沢エリアでもトップクラスの高さを誇ります。標高が高いため雪質は抜群で、5月のゴールデンウィークまで営業されることが多く、春スキーを楽しみたい方には特におすすめです。かぐら、みつまた、田代の3エリアに分かれた全32コースは、苗場とは異なる地形を楽しめます。

GALA湯沢スキー場

上越新幹線のガーラ湯沢駅と直結している究極のアクセスの良さが魅力です。駅から徒歩0分でゲレンデに到着できるため、東京から最短75分という驚異的な近さで本格的なスキーを楽しめます。標高が高く雪質も良好で、手ぶらで気軽に日帰りスキーを満喫したい初心者に特に人気があります。

湯沢高原スキー場

越後湯沢駅から徒歩8分という好立地に加え、世界最大級166人乗りのロープウェイで山頂へアクセスできる独特のスタイルが特徴です。ロープウェイからは越後三山や谷川連峰の絶景を一望でき、約7分間の空中散歩そのものがアトラクションとなっています。初中級者向けのコースが中心で、家族連れにも人気のスキー場です。

石打丸山スキー場

湯沢エリア最大規模の全26コースを誇り、最長滑走距離は4,000メートルに達します。塩沢石打インターチェンジから約1分という抜群のアクセスで、日帰りスキーに最適です。広々としたコース設計で初心者でも安心して滑れる一方、最大斜度32度の上級者コースや林間コースなど、多彩な地形が楽しめます。

神立スノーリゾート

ハイシーズンの週末は午前2時までのナイター営業を実施しており、営業時間の長さが魅力です。北斜面に位置するため天然雪100パーセントの良質なパウダースノーを楽しめます。リノベーションされた日帰り施設「GROUND BASE」には、湯沢エリア最大級の大展望風呂「神の湯」があり、アフタースキーも充実しています。

舞子スノーリゾート

関越自動車道塩沢石打インターチェンジから約1分の好アクセスで、平坦な山に広がる緩斜面のコースが初心者やファミリー層に人気です。26コースの多彩なレイアウトに加え、ゲレンデ直結のホテルやロッジがあり、授乳室も完備されているため子連れ家族でも安心して楽しめます。

周辺の観光スポット

ぽんしゅ館

越後湯沢駅構内にある新潟の地酒を一堂に集めたミュージアムです。500円で猪口とメダル5枚を受け取り、唎き酒マシーンから県内全酒蔵の代表銘柄を試飲できる体験が人気です。酒風呂や特産品の販売もあり、新潟の日本酒文化を存分に楽しめるスポットとなっています。

湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」

川端康成の小説「雪国」の世界を様々な展示で紹介する資料館です。雪国湯沢の暮らしぶりや歴史を中心とした展示があり、この地域の文化を深く知ることができます。小説のファンはもちろん、湯沢の歴史に興味がある方におすすめのスポットです。

大源太湖

大源太山麓に広がる美しいダム湖で、特に紅葉シーズンの景観が見事です。キャンプ場やバーベキュー施設も整備されており、夏には自然の中でアウトドアを楽しめます。湖畔を散策しながら四季折々の自然美を満喫できる癒しのスポットです。

体験工房源太

そば打ちや笹だんご作りなど、新潟の伝統的な手作り体験ができる工房です。熟練講師の丁寧な指導のもと、子どもから大人まで楽しく体験できるため、ファミリーでの思い出作りに最適です。自分で作った出来立ての味わいは格別の美味しさです。

まとめ

新潟県の苗場スキー場は、60年以上の歴史を持ち、日本のスキー文化とともに発展してきた本格的なスノーリゾートです。広大なゲレンデに24の多彩なコース、日本最長のドラゴンドラ、充実したキッズパーク、そして国内最大級1,224室を誇る苗場プリンスホテルとの完璧な連携により、初心者から上級者まで、そして子どもから大人まで、すべての人が楽しめる環境が整っています。

小学生以下のリフト券無料という家族に嬉しい特典や、ナイター営業、ゲレンデ花火など、魅力的な要素が満載です。冬のスキーシーズンだけでなく、グリーンシーズンのHOSHIZORAゴンドラや夏のフジロックフェスティバルなど、年間を通じて楽しめるのも苗場ならではの魅力です。

周辺には個性豊かなスキー場や温泉、観光スポットも充実しており、滞在中は飽きることがありません。この冬は、新潟県の苗場スキー場で最高のスノーリゾート体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。パウダースノーと絶景、充実した施設が待つ苗場スキー場で、忘れられない冬の思い出を作りましょう。

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