小田原城の入場料と見どころ完全ガイド|難攻不落の名城で北条氏の歴史を体感

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小田原城の入場料と見どころ完全ガイド|難攻不落の名城で北条氏の歴史を体感
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添乗員ライターがお届けする旅行情報。今回は神奈川県小田原市に鎮座する小田原城(小田原城址公園)を徹底解説します。相模湾を見下ろす高台にそびえる白亜の天守閣は、小田原のシンボルとして多くの旅行者を魅了し続けています。天守閣をはじめ、武具甲冑が並ぶ常盤木門SAMURAI館、体験型展示が充実した小田原城NINJA館まで、一日では回りきれないほどの見どころが城址公園内に凝縮されています。戦国時代に「難攻不落」と称された北条氏の本拠地として関東に君臨し続けたこの城が、今なお旅行者を引きつけてやまない理由を余すところなくお伝えします。

施設名小田原城(小田原城址公園)
住所神奈川県小田原市城内6番1号
開館時間午前9:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日12月第2水曜日(天守閣)、12月31日〜1月1日(各施設)
アクセスJR・小田急線・箱根登山鉄道「小田原駅」東口より徒歩約10分
目次

天守閣の入場料は2026年3月から値上げ

小田原城天守閣
小田原城天守閣

2026年3月1日に小田原市の条例改正が施行され、天守閣をはじめとする各施設の入場料が改定されました。改定前と比べて大人料金が引き上げられましたが、同時に天守閣入館券でSAMURAI館にも入館できるようになり、利便性が向上しています。

天守閣(天守閣入館券でSAMURAI館も入館可)

区分大人(高校生以上)小・中学生未就学児
一般1,000円300円無料
団体(30名以上)800円240円無料
小田原城公式サイトの料金案内(2026年4月現在)

常盤木門SAMURAI館(単独入館)

区分大人小・中学生未就学児
一般300円100円無料

小田原城NINJA館

区分大人小・中学生未就学児
一般500円200円無料

※小田原市内に住所を有する方は市民優待料金が適用されます。障がい者手帳・療育手帳(ミライロIDも可)の提示で無料(付添1名含む)。

天守閣とSAMURAI館は共通入館券が廃止された形ではなく、「天守閣入館券1枚でSAMURAI館も入れる」仕組みへと移行しました。3館すべてを見学する場合は、天守閣・NINJA館の2枚を購入すれば完結します。NINJA館のオンラインチケット販売は現在休止中のため、現地窓口での購入が必要です。

室町の小城が日本最大の城郭へ――北条五代がつくった難攻不落の要塞

小田原城の城門
小田原城の城門

小田原城の起源をたどると、室町時代に遡ります。西相模に勢力を伸ばした大森氏が15世紀中頃に築いた城郭がその前身とされており、詳細な規模や築城年は明らかになっていませんが、当初は小規模な山城に過ぎなかったとみられています。

歴史が大きく動くのは1500年頃のことです。後に「北条早雲」として知られる伊勢宗瑞が小田原に進出し、大森氏から城を奪取しました。以後、北条氏は5代にわたって約100年間、関東全域に支配を拡大していきます。初代・早雲に始まり、2代氏綱、3代氏康、4代氏政、5代氏直と続いた後北条氏の治世の中で、小田原城は関東支配の中心拠点として段階的に整備・拡張され続けました。

その規模が最大に達したのは、4代氏政・5代氏直の時代です。豊臣秀吉が天下統一へ向けて進撃を強めるなか、北条氏は迫り来る秀吉の大軍に備えて、城と城下を一体的に囲む大規模な防衛線を築き上げました。それが全長9kmに及ぶ「総構(そうがまえ)」と呼ばれる空堀と土塁による要塞線です。この総構の完成をもって、小田原城は日本最大級の中世城郭としての姿を現しました。

しかし、天下の勢力を前にした城は落ちる運命にあります。天正18年(1590)、豊臣秀吉は20万とも言われる大軍を率いて小田原を包囲しました。秀吉はさらに、小田原城を見下ろす笠懸山の尾根に「石垣山一夜城」を電光石火のごとく完成させ、北条方の士気を徹底的に削ぎました。約3か月に及ぶ籠城の末、北条氏は降伏し、5代100年続いた小田原北条氏の歴史に幕が下りました。同時にこの合戦は、戦国時代の終焉を告げる出来事でもありました。

北条氏滅亡後は、秀吉の小田原攻めに参陣した大久保忠世が城主となり、近世城郭の姿へと改修が進められます。その後、大久保氏の改易による一部破却、稲葉氏入城時の再整備、そして貞享3年(1686)の大久保氏再入城と、城主交代のたびに改変が加えられながら江戸時代を通じて東海道の要衝として機能し続けました。

明治3年(1870)の廃城令により建物の多くは解体・売却されます。城址は一時、御用邸として活用されましたが、大正12年(1923)の関東大震災で石垣もほぼ全壊し、江戸時代の面影は完全に失われてしまいます。その後、昭和9年(1934)に隅櫓が再建され、市民の悲願として昭和35年(1960)に天守閣が復興。続いて昭和46年(1971)の常盤木門、平成9年(1997)の銅門、平成21年(2009)の馬出門と順次整備が進み、今日の城址公園の姿が形成されました。城址公園は国指定の史跡であり、往時の遺構と復元建築が共存する希少な空間となっています。

天守閣5層から相模湾を一望――歴史と絶景を同時に楽しむ

小田原城天守閣からの相模湾の眺め
小田原城天守閣からの相模湾の眺め

現在の天守閣は昭和35年に外観復元された鉄筋コンクリート造の建築ですが、その内部は充実した歴史・文化展示で旅行者を迎えます。甲冑や刀剣、絵図、古文書といった資料が各フロアに展示されており、映像を活用した解説も随所に配置されているため、専門知識がなくても小田原の歴史を直感的に理解できます。

最大の見どころは最上階(5階)からの眺望です。標高約60mから広がる相模湾のパノラマは圧巻で、晴れた日には房総半島まで見渡せます。また最上階には、武士の守護神とされた摩利支天像の安置空間も復元されており、往時の天守閣内部の雰囲気を感じることができます。

城址公園内では四季折々の花も楽しめます。春は約250本の桜が天守閣を彩り、日本さくら名所100選に選ばれるほどの美しさを誇ります。梅の季節には歴史的建造物を背景に白梅が咲き誇り、夏には蓮の花、秋にはあじさいや花菖蒲が訪れる人々を楽しませます。

常盤木門SAMURAI館

本丸広場の入口に位置する常盤木門(ときわぎもん)の2階に設けられているのがSAMURAI館です。武具・甲冑の展示を中心とした資料館で、戦国武将の合戦装束や精緻な工芸品として仕上げられた甲冑を間近で鑑賞できます。常盤木門1階では甲冑着付け体験も実施されており、実際に甲冑を身にまとって本丸広場で記念撮影を楽しむことができます(有料・要時間確認)。2026年3月からは天守閣入館券でSAMURAI館にも入館できる仕組みとなり、より気軽に立ち寄れるようになりました。

小田原城NINJA館(歴史見聞館)

銅門をくぐった先に位置するNINJA館は、戦国時代に北条氏を陰で支えたとされる忍者集団「風魔(ふうま)」をテーマにした参加体験型施設です。映像と展示を組み合わせた「戦国シアター」では、豊臣軍に追い詰められた小田原城を守る忍務を受ける体験型コンテンツが展開されます。「忍術体験ゾーン」や体感型シアターでは実際に身体を動かしながら忍者の技を学べ、子どもはもちろん外国人旅行者にも人気の施設です。風魔忍者の頭領は代々「小太郎」を名乗り、5代目は身長2m以上という異形の姿で伝えられるなど、謎に包まれたその存在が訪れる人々の好奇心を刺激します。

銅門・馬出門

銅門(あかがねもん)は平成9年に復元された二の丸の枡形門です。扉や壁の装飾金物に銅が使われていることからこの名がつき、重厚な歴史的風格を持ちます。馬出門は平成21年に復元された城内最初の関門で、石垣と木造の組み合わせが往時の雰囲気を忠実に再現しています。いずれも無料で見学可能です。

春の桜、夏の花菖蒲――四季を通じて変わる城址公園の表情

小田原城と桜
小田原城と桜

城址公園が旅行者を繰り返し引きつける理由のひとつが、季節ごとに変化する植物の景観です。春には約250本の桜が天守閣や石垣と調和した絶景を作り出し、2〜3月には梅林が清楚な香りを漂わせます。5〜6月の藤と花菖蒲の季節には朱色の常盤木橋と組み合わさった写真映えする光景が広がり、初夏から夏にかけては蓮の花が池を彩ります。秋にはあじさいが庭園を涼やかに彩ります。花の見頃カレンダーは公式サイトで公開されており、目的の花に合わせて訪問時期を選ぶことができます。

また、城址公園内では住吉橋や常盤木橋といったフォトスポットが整備されており、カメラスタンドも設置されているため、一人旅でも美しい記念写真を撮影できます。

総構の遺構が現役で残る――小田原城が他の城と決定的に異なる点

全長9kmに及ぶ「総構」の遺構が現代の市街地に部分的に現存している点は、全国の城郭と比較しても小田原城の際立った特徴です。通常、城の防衛線として設けられた堀や土塁は都市化の波に呑まれて消滅してしまうケースがほとんどですが、小田原では「小峯御鐘ノ台大堀切」などの遺構が今も良好な形で保存されています。天守閣や各施設を楽しんだ後、こうした野外の遺構を巡ることで、かつての城の圧倒的なスケールを実感することができます。小田原市はこの総構遺跡の整備を継続的に進めており、史跡としての価値が高まっています。

合わせて訪れたい周辺の観光スポット

報徳二宮神社

小田原城址公園に隣接する神社で、「二宮金次郎」の名で親しまれる農政家・二宮尊徳を御祭神として明治27年(1894)に創建されました。境内は開放的な空間が広がり、隣接する報徳博物館では尊徳翁の業績を詳しく知ることができます。境内の報徳会館1階にあるオープンテラスカフェも人気で、小田原城観光のひと休みに立ち寄りやすい距離感です。

かまぼこ通り

小田原駅周辺から続く歴史ある商店街で、かまぼこをはじめとした練り物店、干物屋、鰹節屋、和菓子屋、料亭など約30店舗が軒を連ねています。塀も囲いもなく自由に散策でき、食べ歩きや土産探しに最適です。小田原名産「かまぼこ」の奥深い世界を知ることができる貴重なエリアです。

ミナカ小田原

小田原駅東口から徒歩約3分にある複合施設で、地元の特産品やグルメが集まるショッピングゾーンに加え、展望足湯庭園、図書館、宿泊施設が一体化しています。14階のレストランからは相模湾を一望でき、城址公園の観光とあわせて立ち寄るのに絶好のロケーションです。

周辺のおすすめ宿泊施設

ヒルトン小田原リゾート&スパ

ヒルトン小田原リゾート&スパの屋内プール
ヒルトン小田原リゾート&スパの屋内プール

箱根連山を背に相模湾を一望する標高183mの丘上に建つ本格リゾートホテルです。全163室がオーシャンビューで統一されており、天然温泉大浴場(露天風呂・サウナ完備)、25mプールを含む大小10種類のプールを擁する「バーデゾーン」、スパ、テニスコート、パターゴルフ、フィットネスルームなど施設の充実度は国内屈指です。地下1,500mから汲み上げる「小田原温泉」はナトリウム-塩化物泉で保温効果が高く、宿泊者はチェックイン前・チェックアウト後も大浴場・プールを無料で利用できます。夕食はブッフェスタイルで農家直送の地元食材を活かした多彩な料理が揃います。JR根府川駅から無料シャトルバスで約5分、小田原城からは車で約20分の距離にあります。

THE VIEW Odawara(ミナカ小田原内)

小田原駅東口から徒歩約3分、「ミナカ小田原」内に位置する注目のシティホテルです。10階には箱根湯本の天然温泉を引いた大浴場・サウナを完備し、展望足湯庭園では相模湾のパノラマを楽しみながらくつろげます。全室エアウィーヴ製ベッドを採用し、14階のスカイダイニングでは地元食材を活かした朝食ビュッフェが評判です。小田原城まで徒歩圏内で、箱根や熱海へのアクセス拠点としても利便性抜群です。

ホテル オレンヂ

小田原駅から徒歩約3分、小田原城まで徒歩約2分という絶好のロケーションに位置する宿泊施設です。「小田原城が見えるホテル」として旅行者に支持されており、城下町をイメージした客室デザインが非日常感を演出します。コンビニや飲食店が充実した繁華街にも近く、観光拠点として使い勝手が良いホテルです。

小田原城を入場料お得に楽しむならアソビューの事前購入を

天守閣・SAMURAI館のオンラインチケットはアソビューにて事前購入が可能です(NINJA館は現在オンライン販売休止中)。現地での窓口待ち時間を短縮できるため、週末や観光シーズンにはオンライン購入が便利です。

小田原城は、北条氏五代100年の壮大な歴史と豊かな四季の花景色、そして体験型施設が揃う、日帰りから1泊旅行まで幅広いスタイルで楽しめる神奈川屈指の観光スポットです。相模湾を見晴らす天守閣の展望台に立ったとき、かつてここから関東全域を見渡した北条氏の視線と、不思議なほど重なる瞬間があります。2026年の入場料改定後も、天守閣でSAMURAI館まで入れる新たな仕組みを活用すれば、十分な満足感を得られる内容です。首都圏から新幹線でわずか35分、次の週末の目的地に小田原城を加えてみてください。

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