添乗員ライターがお届けする旅行情報。今回は、新潟県湯沢町にある唯一無二のスキーリゾート、GALA湯沢スキー場と、そこに直結するガーラ湯沢駅の誕生秘話についてご紹介します。冬季限定で開設されるこの駅は、全国の新幹線駅の中でも極めて珍しい存在です。なぜこのような駅が誕生したのか、その背景には驚くべき発想の転換と、地域への配慮がありました。
全国唯一、冬季限定の新幹線臨時駅

ガーラ湯沢駅は、上越新幹線の越後湯沢駅からわずか1.8キロメートル先に位置する終着駅です。この駅の最大の特徴は、スキーシーズン中の約5か月間のみ営業する臨時駅であるという点にあります。通常、新幹線の駅は一年を通じて営業するものですが、ガーラ湯沢駅は例年12月中旬から翌年5月上旬までの期間限定で開設されます。
駅舎そのものがスキーセンター「カワバンガ」と一体化しており、改札を抜けるとすぐにレンタルコーナーやリフト券売り場、そしてゴンドラ乗り場が広がっています。東京駅から最短71分でアクセスでき、降りた瞬間からスキーやスノーボードを楽しめる環境が整っているのです。
この利便性の高さは、首都圏からの日帰りスキー客にとって大きな魅力となっています。朝、仕事の前に滑って帰ることも可能な距離感は、他のスキー場では得難い体験です。
保線基地の裏山から生まれたアイデア
ガーラ湯沢駅とスキー場が誕生した背景には、地元社員の画期的な発想がありました。1987年に国鉄が分割民営化され、JR東日本が誕生した直後のことです。越後湯沢駅に隣接する保線基地で働いていた保守要員が、ふと思いついたアイデアが全ての始まりでした。
基地の裏山を眺めながら、「ここにスキー場を作り、本来は回送用の新幹線をここまで営業運転すれば、収益が上がるのではないか」という発想が生まれたのです。この斬新なアイデアは、ちょうどJR東日本が新規事業のアイデアを社内で募集していた時期と重なりました。
国鉄時代は、民間企業の競合を避けるため副業が制限されていましたが、民営化により新規事業への挑戦が可能になったことで、このプロジェクトは急速に具体化していきました。JR東日本にとって、これは初めてのリゾート開発事業となり、会社の新たな可能性を切り開く試みでもあったのです。
開業時には、既存の保線基地の規模が縮小され、ガーラ湯沢駅の旅客用ホームと駅舎が建設されました。しかし、保線基地そのものは完全には撤去されず、現在も越後湯沢保守基地として機能を続けています。スキーシーズン以外の夏季には、回送の新幹線がこの基地に停車している姿を見ることができ、新幹線のホームからは各種保守車両を眺めることも可能です。つまり、ガーラ湯沢は当初のアイデア通り、保線基地とスキー場を両立させた形で今も運営されているのです。
東京から75分という革新的なコンセプト
プロジェクトが進む中で掲げられたコンセプトは、「東京から75分で行けるスキー場」というものでした。当時、スキー場へ行くには長時間の移動が当たり前でしたが、新幹線を活用することで、朝の通勤時間程度でゲレンデに到着できるという画期的な提案だったのです。
この立地の優位性を最大限に活かすため、スキー場の開発と同時に駅の設置が計画されました。保線基地の敷地を活用し、そこから山の斜面を利用してゲレンデを整備する構想が固まっていきました。
JR東日本は、国鉄時代から岩手県の八幡平スキー場を運営していた経験があったため、スキー場運営のノウハウも持ち合わせていました。この経験と新幹線という強力な交通インフラを組み合わせることで、従来にない形態のスキーリゾートを実現できると考えられたのです。
1990年12月20日、ついにガーラ湯沢スキー場とガーラ湯沢駅が同時に開業を迎えました。開業当初から注目を集め、小泉今日子さんをメインキャラクターに起用した開業CMや、その後の「JR SKISKI」キャンペーンによって、全国的な知名度を獲得していきました。
新幹線なのに在来線?ユニークな運行形態
ガーラ湯沢駅には、他の新幹線駅にはない特殊な事情があります。越後湯沢駅からガーラ湯沢駅までの区間は、上越新幹線と一体化した運行体系を持ちながらも、法律上は在来線である上越線の支線として扱われているのです。
つまり、新幹線の車両が走る在来線という、全国でも極めて珍しい形態となっています。この扱いは、JR西日本の博多南線と同様のもので、車両基地への回送区間を旅客営業に活用した例として知られています。
この特殊な扱いにより、運賃も独特な計算方法となっています。越後湯沢駅からガーラ湯沢駅までは、運賃150円に在来線の特定特急券100円を加えた250円で利用できます。新幹線の車両に乗りながら、この価格で移動できるのは、事実上「日本で一番安く乗れる新幹線」と言えるでしょう。
東京駅など他の新幹線駅から乗車する場合は、越後湯沢駅までの新幹線特急料金に100円を上乗せした料金体系となります。このリーズナブルな料金設定も、利用者にとっては嬉しいポイントです。
地域との共生を考えた運営方針
ガーラ湯沢駅とスキー場の開発にあたり、JR東日本が特に配慮したのが地域との関係性でした。越後湯沢は古くからの温泉街であり、多くの旅館やホテルが営業しています。
新しいスキーリゾートが地域の既存施設と競合することを避けるため、JR東日本はガーラ湯沢駅前にグループのホテルを建設しませんでした。これは意図的な判断で、越後湯沢駅周辺の宿泊施設に利用客が流れるよう配慮したのです。
実際、ガーラ湯沢は日帰り利用を主眼に置いた施設設計となっており、スキー場での滞在時間を最大化しながらも、宿泊は越後湯沢の温泉旅館で楽しんでもらうというコンセプトが貫かれています。越後湯沢駅東口からガーラ湯沢スキー場へは無料シャトルバスも運行されており、宿泊客の利便性も確保されています。
このような地域との共生を重視した姿勢は、長期的なリゾート運営において重要な要素となりました。地域全体が潤う仕組みを作ることで、スキー場の持続的な発展と地域経済の活性化を両立させているのです。
駅とスキー場の一体化した空間設計
ガーラ湯沢駅の最大の特徴は、駅舎がそのままスキーセンターとして機能している点にあります。2階のフロアには新幹線の改札口とみどりの窓口が設置され、その隣には用具レンタルコーナーやロッカールームが広がっています。
改札を出て数歩進めば、すぐにレンタルカウンターでスキー用具を借りることができ、着替えを済ませたらそのまま8人乗りゴンドラ「ディリジャンス」に乗り込めます。このゴンドラは中央エリアの麓へと利用者を運び、標高800メートルの山頂駅から広大なゲレンデが広がる仕組みです。
スキーセンター「カワバンガ」という名称は、サーファーが使う英語のスラング「やったあ」という歓喜の意味から取られています。施設内には様々な飲食店やショップが入居しており、滑走の合間に食事や休憩を楽しむことができます。
動線の効率性も徹底的に考えられており、手ぶらで訪れた利用者が迷うことなくゲレンデへ向かえるよう、案内表示や施設配置が工夫されています。この一体化した空間設計こそが、ガーラ湯沢が実現した「駅から0分のスキー場」というコンセプトの核心部分なのです。
バリエーション豊かな3つのエリアとコース構成

GALA湯沢スキー場は、標高358メートルから1,181メートルの範囲に展開する3つのエリアから構成されています。ゴンドラで到着する標高800メートルの山頂駅を起点に、北エリア、中央エリア、南エリアがそれぞれ個性的な滑走体験を提供します。
全16コースは、初級者向けコースが全体の35パーセント、中級者向けが45パーセント、上級者向けが20パーセントという割合で構成されており、幅広いレベルのスキーヤーやスノーボーダーに対応しています。最長滑走距離は2,500メートルに及び、最高斜度は33度という本格的なゲレンデです。
中央エリアには、初中級者が安心して楽しめるワイドなバーンが広がっています。家族連れやグループで訪れた際に、レベルの異なるメンバーが一緒に滑りやすい環境が整っているのが特徴です。
北エリアには、より挑戦的な斜面やオフピステコースが用意されており、上級者や技術向上を目指すスキーヤーに人気があります。標高の高さから雪質も良好で、シーズンを通じて質の高いパウダースノーを楽しめます。
南エリアからは、全長約2,500メートルの下山コース「ファルコン」がスタートします。このコースは眼下に広がる白い山々の絶景を眺めながら、長距離のクルージングを満喫できる人気コースとなっています。途中で景色を楽しみながらゆったりと滑り降りる体験は、ガーラ湯沢ならではの魅力です。
充実したレンタルと温泉施設
手ぶらで訪れても問題なくスキーやスノーボードを楽しめるよう、ガーラ湯沢には日本最大級のレンタルコーナーが整備されています。スキー板、ブーツ、ストック、ウェアまで、必要な用具一式を借りることができ、有名ブランドの最新モデルも取り揃えられています。
プレミアムレンタルというサービスでは、より高性能な用具やおしゃれなデザインのウェアを選ぶこともでき、自分のレベルや好みに合わせた選択が可能です。サイズも豊富に用意されているため、子供から大人まで、体格に合った用具を見つけられます。
滑走後の楽しみとして、3階に温泉施設「SPAガーラの湯」があります。1997年11月7日に開業したこの施設には、大浴場とフィットネスプールが完備されており、一日の疲れを癒すことができます。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛、関節痛などに効能があるとされています。体の芯から温まることができる良質な温泉です。
更衣室も充実しており、2階には男女別のロッカーと更衣室、3階には男女共用ロッカーエリアにファミリー用、男性用、女性用の更衣室が設置されています。広々とした空間で着替えができるため、朝の準備も帰りの支度もストレスなく行えます。
多彩なレストランとグルメ体験
スキーセンター「カワバンガ」内には、様々なジャンルのレストランが揃っています。2階には和食レストラン「ゆた」があり、新潟県産の食材にこだわった料理を提供しています。地元南魚沼産の新米を使用した定食や丼ものは人気メニューで、滑走で消費したエネルギーを美味しく補給できます。
地元新潟の日本酒や新潟限定ビールなど、アルコール類も豊富に取り揃えられており、食事と一緒に地域の味を楽しめます。隣接する「おむすび処ゆた」は、ガーラ湯沢の定番人気店として知られ、時には長蛇の列ができるほどの人気です。
2024年シーズンには新レストラン「鮮極」が誕生しました。この店舗では、極上の地域食材や新鮮な海鮮をふんだんに使った郷土料理が味わえます。平日は午前8時から午後5時まで、土日祝日は午前8時から午後7時まで営業しており、朝食から夕食まで幅広い時間帯に利用できます。
フードコート「パルパル」は、ガーラ湯沢で最も座席数の多いメインレストランです。食事メニューからデザートまで豊富に揃っており、大人数のグループでも席を確保しやすい環境が整っています。
米どころ新潟ならではの「米粉」を使用したKOMEKOクレープは、もちもちの食感が自慢のデザートです。滑り終わった後の甘いクレープは、疲れた体に嬉しいご褒美となります。平日は午前10時から午後6時まで、土日祝日は午前9時から午後6時まで営業しています。
3階のIRORIカフェ鈴木農場では、地元南魚沼の大自然農場で種の採取から大切に仕込んで作られたマスタードを使用したホットドッグや、自家製クラフトコーラなど、こだわりのメニューが提供されています。平日は正午から午後7時まで、土日祝日は午前11時から午後7時までの営業です。
家族で楽しめる「ゆきあそびパーク」
ガーラ湯沢は、本格的なスキーヤーだけでなく、小さな子供連れの家族にも配慮した施設作りを行っています。ゴンドラ山頂側のゲレンデ内には「ゆきあそびパーク」が設けられており、その中にソリ遊び専用のエリアが用意されています。
このエリアでは、スキーやスノーボードをしない子供たちも雪遊びを存分に楽しむことができます。安全に配慮された専用スペースで、家族みんなが冬のレジャーを満喫できる環境が整っているのです。
スキーやスノーボードが初めての子供向けには、公認スクールのキッズプログラムも充実しています。経験豊富なインストラクターが丁寧に指導するため、未経験者でも安心して挑戦できます。シーズンを通じて技術を磨けるスクールシーズン会員制度もあり、継続的に上達を目指すことも可能です。
新幹線の時刻に合わせた運行体系
ガーラ湯沢駅の列車運行は、スキー客の動きに合わせた独特のダイヤとなっています。午前中は東京方面からのガーラ湯沢行きが1時間に2から3本運行され、朝早くから滑りたい利用者のニーズに応えています。
一方、正午頃にガーラ湯沢行きの列車が到着した後は、午後6時頃まで約6時間もの間、列車が運行されない時間帯が生まれます。これは、多くのスキー客が朝到着して夕方まで滑走することを前提とした設定です。
午後になると、今度はガーラ湯沢発の上り列車が順次運行され、東京方面への帰路につく利用者を運びます。発車15分前から改札が開始され、それまでホームは閉鎖されています。自由席を確保したい利用者は、かなり前の時間から列を作って待つ光景が見られます。
スキーセンターは最終新幹線の時刻で閉館するため、滞在時間を有効に活用するには、帰りの新幹線の時刻を事前に確認しておくことが重要です。特に休日は混雑するため、余裕を持った行動が推奨されます。
夏季・秋季の観光営業
ガーラ湯沢スキー場は、冬季だけでなく夏季や秋季にも観光営業を行っています。雪のない時期には、ゴンドラを利用した山岳観光や高原散策が楽しめ、ファミリー層に人気を集めています。
標高800メートルからの眺望は、緑豊かな夏の山並みや紅葉に彩られた秋の景色として、冬とは全く異なる魅力を見せてくれます。涼しい高原の空気の中で、のんびりと自然を満喫できる貴重なスポットとなっているのです。
ただし、ガーラ湯沢駅への新幹線の乗り入れはスキーシーズンのみのため、夏季や秋季に訪れる際は越後湯沢駅からのシャトルバスや自家用車でのアクセスとなります。それでも、越後湯沢駅から近いため、気軽に立ち寄れる観光スポットとして地域の魅力を高めています。
BIG MOUNTAIN「湯沢スノーリンク」で広がる楽しみ
ガーラ湯沢の楽しみ方は、単独のスキー場に留まりません。「BIG MOUNTAIN 湯沢スノーリンク」という三山共通券を利用すれば、隣接する湯沢高原スキー場や石打丸山スキー場との相互滑り込みが可能になります。
一日で3つのスキー場を巡るという贅沢な体験ができ、それぞれのゲレンデが持つ個性的なコースを満喫できます。湯沢エリア全体を一つの大きなスノーリゾートとして楽しむことで、滞在の価値がさらに高まるのです。
各スキー場間の移動も比較的スムーズで、スキーやスノーボードを履いたまま移動できるコースもあります。天候やコンディションに応じて滑る場所を変えられる柔軟性は、上級者にとって大きな魅力となっています。
湯沢エリアの個性豊かなスキー場たち
ガーラ湯沢を拠点として、越後湯沢エリアには魅力的なスキー場が数多く点在しています。それぞれが異なる個性を持ち、滞在日数や好みに応じて選ぶ楽しみがあります。
石打丸山スキー場
隣接する石打丸山スキー場は、創業70年以上の歴史を誇る老舗スキー場です。総面積236ヘクタールという広大なゲレンデに23コースが展開し、山頂から扇状に広がる地形が特徴的です。南魚沼平野と越後三山を望む絶景ロケーションは圧巻で、世界最新鋭のコンビリフト「サンライズエクスプレス」では、ゴンドラとチェアリフトが同一架線上を走るという珍しい光景が見られます。山頂からの4,000メートルに及ぶロングダウンヒルは、中級者以上のスキーヤーに高い人気を誇ります。
湯沢高原スキー場
湯沢高原スキー場は、越後湯沢駅から徒歩8分という驚異的なアクセスの良さが魅力です。166人乗りの世界最大級ロープウェイで約7分間の空中散歩を楽しみながら山頂エリアへ向かう体験は、他では味わえない特別なものです。標高1,000メートルの高原から望む谷川連峰や越後三山のパノラマビューは息をのむ美しさです。コンパクトながらも初中級者に優しいコース設計で、家族連れにも安心して楽しめる環境が整っています。
苗場スキー場
日本最大級のスノーリゾートとして知られる苗場スキー場は、総面積134ヘクタールに24の多彩なコースを展開しています。苗場プリンスホテルとゲレンデが直結しており、宿泊滞在型のスキーリゾートとして長年愛されてきました。ワールドカップで使用されたモーグルバーンや、条件の良い日のみ開放される「スプラッシュボウル」など、上級者も満足できる本格的なコースが揃っています。小学生以下はリフト券無料という嬉しいサービスも家族連れに好評です。
岩原スキー場
1931年創業という90年以上の歴史を持つ岩原スキー場は、開放感抜群のワイドなゲレンデが最大の魅力です。メインバーンは横幅600メートル、平均斜度わずか10度という緩やかで広大な一枚バーンとなっており、初心者が安心して練習できる環境として定評があります。全長634メートルの「ソリランド」は日本最大級の規模を誇り、「雪のゆうえんち」には「キッズパラダイス」も完備されています。全20コースは初級40パーセント、中級40パーセント、上級20パーセントという構成で、最長滑走距離4,000メートルのロングコースも楽しめます。
神立スノーリゾート
神立スノーリゾートは、関越道湯沢インターから5分という好立地と、深夜まで営業するナイターで日帰りスキーヤーに人気です。リノベーションされた施設「GROUND BASE」には、湯沢エリア最大級の展望風呂「神の湯」があり、滑走後の疲れを癒せます。北斜面の天然雪100パーセントという良質な雪質も自慢で、コンパクトながら16コースとバリエーション豊かなレイアウトが魅力です。
NASPAスキーガーデン
NASPAスキーガーデンは、スキーヤー専用ゲレンデという珍しい特徴を持っています。スノーボード禁止のため、ゆっくりと安心してスキーを楽しめる環境が整っており、特にファミリー層や初心者、シニアスキーヤーから高い支持を得ています。ホテル直結で2,000台収容の駐車場が全日無料という利便性も見逃せません。
湯沢中里スノーリゾート
湯沢中里スノーリゾートは、JR越後中里駅とスキーセンターが直結しているため、電車でのアクセスが抜群です。全16コースは初中級者向けが中心で、スキーデビューに最適な環境が整っています。越後湯沢駅からの無料シャトルバスも運行されており、気軽に立ち寄れるスキー場として親しまれています。
これらのスキー場は、それぞれ無料シャトルバスで結ばれており、滞在中に複数のゲレンデを巡ることも可能です。一つのエリアに個性的なスキー場が集まる越後湯沢は、まさにスノーリゾートの宝庫と言えるでしょう。
周辺の温泉街とグルメスポット
ガーラ湯沢での滑走を楽しんだ後は、越後湯沢の温泉街を散策するのもおすすめです。
越後湯沢温泉街の魅力
駅周辺には歴史ある温泉旅館が立ち並び、日帰り入浴ができる施設も複数あります。スキー場の温泉とはまた違った、趣のある温泉体験が待っています。川端康成の小説『雪国』の舞台としても知られる越後湯沢は、文学の香り漂う温泉地です。駅前には雪国館という施設があり、作品の世界観に触れることができます。文学ファンにとっては、スキーと文化の両方を楽しめる貴重な場所です。
ぽんしゅ館で日本酒の飲み比べ
地元のグルメとしては、新潟県の代表的な食材である米や日本酒が挙げられます。越後湯沢駅構内のCoCoLo湯沢内にある「ぽんしゅ館 越後湯沢驛店」では、新潟県内の全酒蔵の日本酒を試飲できるコーナーがあり、自分好みの銘柄を見つける楽しみがあります。地元の食材を使った料理とともに、冬の夜を温かく過ごせます。
名物へぎそば
湯沢町の名物として、へぎそばも見逃せません。つなぎに布海苔を使った独特の食感と喉越しは、他の地域では味わえない逸品です。スキーで体を動かした後の食事は格別で、地域の食文化を堪能することも旅の醍醐味となります。
ガーラ湯沢でウィンタースポーツを満喫しよう
ガーラ湯沢駅とスキー場の誕生には、地元社員の斬新なアイデアと、それを実現させたJR東日本の挑戦がありました。保線基地の裏山という限られた条件の中で、新幹線というインフラを最大限に活用し、東京から最短71分という革新的なアクセスを実現したのです。
駅とスキーセンターが一体化した空間設計、地域との共生を重視した運営方針、そして充実した施設とサービス。これらすべてが組み合わさることで、ガーラ湯沢は日本を代表するスキーリゾートとしての地位を確立しました。
冬季限定という特殊な営業形態も、このスキー場の個性となっています。雪が降り始める12月中旬から春の訪れる5月上旬まで、毎シーズン多くのスキーヤーやスノーボーダーを迎え入れ、そして雪が溶けるとともに静かに営業を終える。この季節限定の特別感が、訪れる人々の心に深い印象を残します。
手ぶらで気軽に訪れることができ、一日たっぷりと滑走を楽しみ、温泉で疲れを癒して帰宅する。このシンプルで完結した体験こそが、ガーラ湯沢が提供する価値の本質です。初心者から上級者まで、家族連れから友人グループまで、あらゆる人々がそれぞれの楽しみ方を見つけられる懐の深さも魅力といえるでしょう。
新幹線の窓から見える雪景色、駅に降り立った瞬間に感じる冷たい空気、ゴンドラから眺める山々の絶景、そして滑走の爽快感。ガーラ湯沢には、都会の喧騒を忘れさせてくれる特別な時間が流れています。
今シーズンこそ、新幹線に乗ってガーラ湯沢を訪れてみませんか。駅直結という唯一無二の利便性と、充実した施設が、あなたの冬を特別なものにしてくれるはずです。
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冬の新潟を満喫する旅の第一歩を、ぜひガーラ湯沢から始めてください。
