京都は、「古都京都の文化財」として17カ所の寺社と城が登録されています。見どころの定番スポットも多い観光地としても知られています。そんな京都には、デートにおすすめな穴場スポットや定番でない穴場の寺院などもあります。京都で穴場のおすすめスポットをご紹介します。
京都の穴場スポットってどこ?
京都は、17カ所の寺社と城で構成される、「古都京都の文化財」として世界遺産の登録がされています。金閣寺や銀閣寺、清水寺、東寺、西本願寺、上賀茂神社などが定番観光スポットとしても知られています。
初めての京都観光や久々の京都観光ともなれば、ほとんどの場合、定番の観光スポットを巡ることになるでしょう。すでに、定番観光スポットは周り尽くしたという方は、やはり穴場の観光スポットを知りたいのではないでしょうか。
また、京都にはデートにおすすめな穴場スポットも多いです。京都でデートにおすすめな穴場スポットや寺院の中でも穴場のお寺などをご紹介します。
京都の観光におすすめの穴場スポット
ここでは、京都の観光におすすめの穴場スポットをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。京都には、定番の観光スポットが数多くありますので、なかなか穴場のスポットまで周りきれないという方も多いのではないでしょうか。
そんな国内外の観光客にも大人気の観光地である京都は、観光スポットの星の数ほどあります。京都に何度か訪れているのであれば、定番の観光スポットの合間に、穴場スポットをはさみながら観光するのもおすすめです。
京都の観光におすすめの穴場スポットから、「借景」を取り入れた庭園「修学院離宮」や縁結びの神様「新日吉神宮」、「京都嵐山オルゴール博物館」、竹林が素晴らしい「竹の寺 地蔵院」、「退蔵院」、「八つ橋庵とししゅうやかた」、「祇王寺」、「宇治の文化的景観」、国宝五重塔がある「醍醐寺」をご紹介します。
修学院離宮
修学院離宮は日本を代表する庭園で、後水尾上皇の命によって造営された庭園です。上離宮・中離宮・下離宮という3つの離宮に分かれていて、景観も素晴らしいのでおすすめです。叡山電鉄修学院駅から徒歩20分で、市バス修学院離宮道から徒歩15分ほどの場所にあります。
修学院離宮は、周囲の山々をも景観に入れた「借景」を取り入れた庭園でおすすめです。休園日は月曜日と年末年始で、見学は事前予約制となっています。入園料金は無料になります。
新日吉神宮
新日吉神宮は、その歴史を永暦元年の1160年、後白河上皇が日吉山王七社を勸請した時代までさかのぼります。縁結びの神様とも言われていて、カップルのデートにもおすすめです。
新日吉神宮へのアクセスは、京都市バス東山七条にて下車して徒歩5分です。参拝時間は自由となっています。新日吉神宮の見どころは、応仁の乱の際の兵火のあとに植えられたと言われるオガタマノキや狛猿などです。
京都嵐山オルゴール博物館
京都嵐山オルゴール博物館は、19世紀のヨーロッパのオルゴールや自動演奏楽器、西洋の自動からくり人形などが展示されている博物館です。特別展示などで、世界最古のオルゴールと言われている珍しいオルゴールを展示することもあります。
休館日は公式サイトに記載されています。営業時間は10時から17時30分です。JR嵯峨嵐山駅から徒歩5分で、京福嵐山駅から徒歩5分、阪急嵐山駅から徒歩15分です。敷地内に駐車場が2台のみですので、できる限り公共交通機関をおすすめします。
京都嵐山オルゴール博物館では、期間特別イベントなども行われて人気となっています。オルゴール博物館とオルゴールショップ・カリヨンの施設があります。
竹の寺 地蔵院
竹の寺 地蔵院は、南北朝時代の貞治六年の1367年に建立された由緒ある京都の寺院です。貞享三年に再建された京都市登録有形文化財の現方丈をはじめ、京都市登録名勝の庭園も見どころのひとつとなっています。
特に、足元の苔の絨毯と境内を覆い尽くすように生えている竹林は、見るものの心を奪うほどの景観です。竹がきしむ音や竹林に通る風を感じることのできるパワースポットとしても人気があります。
音楽専門家の部や完全貸切の部、当日先着受付の部でピアノの奉納演奏を楽しむことができます。公式サイトから奉納演奏申込フォームがあります。
退蔵院
退蔵院は、1404年の今から600年前の室町時代に建立された寺院ということです。その後、応仁の乱で炎上してしまう悲運に見舞われました。1597年には再建されて、その姿を我々に見せてくれています。
退蔵院には、如拙による日本最古の水墨画が宝物として収蔵されています。現在は、模本が展示されています。季節限定の特別拝観が実施されて、隠れ茶室「囲いの席」や枯山水庭園「元信の庭」など、普段は非公開の場所を拝観できます。
京都駅からJR山陰(嵯峨野)線で花園駅で下車して徒歩7分です。車では名神京都南ICや名神京都東から40分です。休園日はなしで、拝観時間は9時から17時です。拝観料は一般が600円で、小中学生は300円です。
八つ橋庵とししゅうやかた
八つ橋庵とししゅうやかたは、生八つ橋製造工房やお土産店、お食事処、京ししゅう美術館などからなる京のい八ツ橋を楽しめる施設です。
本格おとうふづくり体験や本格おとうふ・七味づくり体験、和食の“だし”づくり体験、生八つ橋手づくり体験などの体験を子供も大人も楽しむことができます。
祇王寺
祇王寺は、平家物語に登場する悲恋の尼寺として知られる寺院です。吉野窓という大きな丸窓があり、そこには季節によって色とりどりの光が障子に映り込むことで知られる穴場スポットです。
参道には竹林があり、さらには美しい苔庭など侘び寂びを感じることのできる空間が、ここ祇王寺にはあります。参拝時間は9時から16時30分で、参拝料は大人が300円で小中高生が100円です。
宇治の文化的景観
宇治の文化的景観は、京都府宇治市の自然景観と茶園のある文化的景観のことです。京都の宇治市といえば、お茶とは切っても切れないそんな場所でもあります。文化的景観を後世に残していくための取り組みでもあります。
ここ京都・宇治の碁盤目状の街区は、平安時代には出来上がっていたそうです。江戸時代・明治・大正時代から続いているお茶の町の風情を感じることができるのでおすすめです。
醍醐寺
醍醐寺は、醍醐天皇のご冥福を祈るために作られた国宝五重塔があり、世界遺産の構成要素のひとつでもあります。その歴史は、1100年以上も時を刻んできました。
境内には、三宝院をはじめ伽藍や霊宝館、豊臣秀吉と徳川家康が花見の下見で登ったと言われている上醍醐など見ごたえのある寺院です。
拝観時間は3月1日から12月第1日曜日までが9時から17時で、12月第1日曜日の翌日から2月末日までが9時から16時30分です。拝観料は通常期が大人が1000円で、中高生が700円です。3月20日からゴールデンウィークまでは、大人が1500円で、中高生が1000円です。
京都のデートにおすすめの穴場スポット
こちらでは、京都のデートにおすすめの穴場スポットについていくつかピックアップしてご紹介しましょう。京都は、とても落ち着ける町並みでもありデートにおすすめな穴場スポットも数多くあります。
定番のデートスポットではなく、穴場スポットでのデートであればサプライズ的な演出も可能です。京都のデートにおすすめの穴場スポットから、安産や子授のご利益で知られる「わら天神宮」と名物大わらび餅がおすすめの「普門庵」をご紹介します。
わら天神宮
わら天神宮は、御祭神が木花開耶姫命ということで安産や子授のご利益で知られる神社です。結婚しているカップルでこれから子供を授かりたい、あるいは安産祈願をしたいカップルのデートにもおすすめです。
JR京都駅や地下鉄北大路駅、京阪三条駅、阪急西院駅からバスでアクセスできます。わら天神バス停で下車してすぐです。わら天神宮名物の笹屋守栄特製「うぶ餅」はお土産にもおすすめです。
普門庵
普門庵は清水寺から徒歩2分の場所にあるお土産屋さんで、「普門茶屋」というカフェも営業しているので、デートにもおすすめなスポットです。年中無休の営業で、営業時間は12時から17時30分です。
カフェ「普門茶屋」では、素材にこだわった普門茶屋名物大わらび餅がおすすめです。茶師十段の特選抹茶も楽しむことができます。
京都にある穴場スポットとして知られるお寺
ここでは、京都にある穴場スポットとして知られるお寺をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。京都には、「古都京都の文化財」で17カ所の寺社と城が登録されています。
京都にある穴場スポットとして知られるお寺から、皇室との縁が深い「雲龍院」と門跡寺院の「実相院」、「六道珍皇寺」、「法輪寺」、桜の名所「正法寺」をご紹介します。
雲龍院
雲龍院は、南北朝時代に後光厳天皇の祈願によって創建されています。応仁の乱では全焼するという悲劇にも会いましたが、その後は皇室との縁が深いことから復興していきます。
江戸時代の寛永年間に再建された本堂は、国の重要文化財に指定されています。庭園も素晴らしく、書院の「悟りの窓」は映える写真を撮影できます。
拝観休止日は公式サイトの拝観カレンダーを参照してください。拝観時間は9時から17時です。拝観料はひとり400円です。JR京都駅や京阪三条駅から電車で、JR東福寺駅で下車して徒歩20分です。
実相院
実相院は、寺院の住職が天皇家の血を引く方々である門跡寺院として発展してきました。その歴史は800年も遡ると言われています。後水尾天皇が残したと言われる後水尾天皇宸翰「忍」や鎌倉時代に作られたと言われている木造不動明王立像、江戸時代初期からの実相院日記などが寺宝です。
国際会館駅や岩倉駅から京都バス「岩倉実相院」に乗車して、岩倉実相院下車してすぐです。不定休で、拝観時間は9時から17時です。拝観料は大人が500円で、小中学生が250円です。
六道珍皇寺
六道珍皇寺は、その歴史を平安前期の延暦年間まで遡ると言われています。ただし、その起源は、多くの説があり謎に包まれています。お盆の時期には、精霊迎え(六道まいり)が盛大に行われます。
見開き御朱印や金泥御朱印、「江戸・花洛細見図」特別御朱印など限定の御朱印もあり人気です。JR京都駅から市バスで清水道バス停で下車して徒歩5分です。京阪電車清水五条駅からは徒歩15分です。拝観はいつでも拝観が可能です。
法輪寺
法輪寺は、法輪寺エリアに葛野井宮という三光明星尊をお奉りしたことからその歴史が始まることになります。応仁の乱や幕末の動乱などにも巻き込まれながらも、そのたびに再建を果たしています。
阪急電車嵐山駅から徒歩5分ほどで、市バス阪急嵐山駅前で下車して徒歩5分です。年中無休で、拝観時間は9時から17時です。
正法寺
正法寺は、その歴史を754年の天平勝宝6年まで遡ると言われています。当時は、大原寺という名前だったようですが応仁の乱で焼失してしまいます。その後、再建されたのちには徳川家代々の祈願所となります。
美しい竹林と春には桜の名所としても知られています。阪急東向日駅あるいはJR向日町駅から阪急バスに乗車して、南春日町で下車して徒歩10分です。
京都にある自然を感じられる穴場スポット
こちらでは、京都にある自然を感じられる穴場スポットをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。京都は、世界遺産ばかりではなく自然豊かなスポットもあちこちにあります。その中でも、穴場と言われているスポットも数多くあります。
京都にある自然を感じられる穴場スポットから、紅葉の名所として有名な「清滝」や「鴨川公園」、「叡山ケーブル・ロープウェイ」、「実光院」をご紹介します。
清滝
清滝は紅葉の名所としても知られていて、清滝川沿いには遊歩道も整備されているので散策にもおすすめです。清滝川に架かる朱色の渡猿橋もとても美しいです。
この清滝エリアを散策していると、かつて宿場町であったことを伺わせる雰囲気の良い場所なためゆったりした気持ちで楽しむことができます。また、ホタルが美しく輝く場所でもあり地元の方に人気です。
鴨川公園
鴨川公園は、京都で有名な鴨川の河川敷にある公園です。京阪・京福出町柳駅から徒歩1分で、京都市営地下線北大路駅から徒歩5分、京阪神宮丸太町駅から徒歩1分、京阪三条駅・京都市営地下鉄三条京阪駅から徒歩1分です。
鴨川公園は広々とした敷地の公園で、遊歩道やサイクリングロードなどが整備されています。鴨川公園へのアクセスは、京都バス「高橋」バス停で下車してすぐです。
叡山ケーブル・ロープウェイ
叡山ケーブル・ロープウェイは、比叡山の大自然を満喫できるケーブル・ロープウェイで、標高差561メートルある日本一のケーブルです。京都市街を一望できるのでおすすめです。
秋には見事な紅葉を楽しむことができるということで人気があります。ケーブル八瀬駅からケーブル比叡駅は、大人が往復1100円で小児が往復540円です。ロープ比叡駅から比叡山頂駅までは、大人が往復700円で小児が往復360円です。
実光院
実光院は、平安時代に勝林院の子院として建てられた由緒あるお寺です。京都バス大原バス停で下車して、徒歩12分ほどの場所にあります。
拝観時間は、9時から16時で、紅葉が楽しめる11月は16時30分までです。拝観料は500円で、茶菓付は800円です。庭園はとても素晴らしく、心を奪われるほどです。
京都の名所と言われるおすすめの穴場スポット
ここでは、京都の名所と言われるおすすめの穴場スポットをいくつかご紹介しましょう。京都は、さすが世界遺産の構成要素が17ヶ所もあるということで、名所と言われる観光スポットもあちこちに点在しています。
京都の名所と言われるおすすめの穴場スポットから、中国古銅器で有名な「泉屋博古館」や着物の小径をお楽しめる「キモノフォレスト」、デートスポットにもおすすめな「京都市京セラ美術館」、江戸時代から続く「美山かやぶきの里」、徳川家との関わりも深い「渉成園」をご紹介します。
泉屋博古館
泉屋博古館は、ここ京都と東京にある住友家が収集してきた中国古代青銅器を中心に保存されている博物館です。財団法人として設立されたのは、昭和35年ですが昭和55年から京都で美術品の公開がスタートしました。
ここ京都の泉屋博古館でもっとも人気の展示物は、明治中頃から大正期あたりに収集された中国古銅器と鏡鑑です。500点余りも保存されているということで、世界的にも有名です。
京都駅から京都市バスでアクセスできます。休館日は公式サイトにカレンダーがあり、開館時間は10時から17時です。入館料金は一般が1000円で高校生・大学生は800円、中学生以下は無料です。
キモノフォレスト
キモノフォレストは、嵐山駅が2013年にリニューアルされたときに、およそ2メートルほどのアクリルパイプに京友禅の装飾がされているポールです。色鮮やかな京友禅の装飾ということで、嵐山駅前は華やかです。
「着物の小径」と言われるその場所は、デートスポットにもなっています。このエリアには、ベンチもあるのでゆっくりと京友禅の装飾を楽しむことができるのでおすすめです。
夕刻から21時まではライトアップもされています。さらに美しい光景を楽しむことができるので、デートを楽しむカップルに人気があります。このエリアには、お土産屋さんも多いのでおすすめのスポットです。
京都市京セラ美術館
京都市京セラ美術館は、京都の近代美術を中心に収蔵されていて、日本画をはじめ、洋画や彫刻、書、版画など幅広い展示物を観ることができるのでおすすめです。
休館日は月曜日と年末年始で、開館時間は10時から18時です。地下鉄東西線東山駅から徒歩8分ほどの場所で、京都駅からバスでアクセスすることもできます。
アベンジャーズ展なども行われて、老若男女楽しむことができる美術館です。夜になるとライトアップもされるので、デートスポットとしてもおすすめです。
美山かやぶきの里
美山かやぶきの里は、京都駅からJR日吉駅まで乗車してJR日吉駅から南丹市営バスで「北(かやぶきの里)」までアクセスしてください。ここは、江戸時代に建てられた茅葺き屋根の家屋が保存されているスポットで人気があります。
美山かやぶきの里は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている場所でもあります。このエリアにはお食事処もあり、かやぶきの宿などのお宿もあります。美山民俗資料館などの歴史を振り返る施設もあります。
美山かやぶきの里は春夏秋冬、一年を通して楽しむことができるスポットで穴場のスポットです。京都からも日帰り圏内ということでおすすめです。
渉成園
渉成園は、徳川家康との関わりも強い東本願寺の飛び地にある庭園です。飛び地にある庭園ということで穴場のスポットと言えるでしょう。この土地は、徳川家光公から寄進された土地で作庭されました。
渉成園は国の名勝にも指定されていて、四季折々の景観を楽しめる庭園として人気があります。開園時間は3月から10月は9時から17時で、11月から2月は9時から16時です。一般500円以上、高校生以下は250円以上の庭園維持寄付金としてお願いをしています。
渉成園へのアクセスはJR京都駅から徒歩10分で、地下鉄・五条駅から徒歩7分、市バス・烏丸七条から徒歩5分の場所にあります。
京都の穴場スポットは公式サイトを要チェック
京都の穴場スポットは、必ずと言っていいほど公式サイトが開設されていることが多いです。公式サイトでは、そのスポットまでの京都駅などからのアクセスはもちろんのこと、開館時間や利用料金などの情報も掲載されています。
また、その穴場スポットの歴史なども掲載されていることも多く、京都にはまだまだ歴史の古い建造物や寺なども多いことに驚かされるはずです。京都の歴史の奥深さを感じることができます。
定番だけじゃない!京都の穴場スポットを巡ってみよう!
定番だけではない、京都の穴場スポットをいくつかピックアップしてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。穴場スポット中には、定番にはない良さがあります。
京都には、デートにおすすめな神社や自然豊かな穴場スポットも多く、紅葉が人気の渓谷もあります。京都にお越しの際には、定番だけでなく穴場のスポットも巡ってみましょう。