「神奈川県立生命の星・地球博物館」は地球とそこに暮らす生き物について広く知ることができる施設ですが、恐竜に出会えるスポットとしても人気です。今回は恐竜に会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」のおすすめの見どころと共に、料金などの基本情報についてお伝えします。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」をご紹介!
「神奈川県立生命の星・地球博物館」は1995年に誕生した、46億年にわたる長い地球の歴史と、そこに生きる生命の多様性を分かりやすく展示している博物館です。近年では恐竜に出会えるスポットとしても人気が高まっています。
「神奈川県立生命の星・地球博物館」では小指の先ほどの小さな虫から巨大な恐竜までの生き物、隕石や化石などのの展示をしています。また、講座や観察会などの活動を通して自然科学学習へのサポートにも力を入れています。
今回は「神奈川県立生命の星・地球博物館」のおすすめの見どころや、料金などの基本情報について詳しくご紹介します。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」でおすすめの見どころ1:地球を考えるコーナー
さっそく、「神奈川県立生命の星・地球博物館」でおすすめの見どころについてご紹介していきます。館内は1階から3階までが展示スペースになっていて、テーマに沿った展示が行われています。
記事ではそのテーマに従って見どころをご紹介していきます。入口を入ってまず出会うのが「地球を考えるコーナー」です。
地球誕生
「地球を考えるコーナー」ではじめに目にするが地球の誕生に関する展示です。このコーナーで人気なのは、地球の誕生の手がかりを含んでいるという隕石です。実物が展示されていて、大人も子供も目を輝かせて見入ります。
地球を含む太陽系惑星に残されているクレーター、「水の惑星」に変わっていく原始地球など、やや難しい内容も、大型パネルや関連物の展示などで興味をもって知ることができます。
地球の仕組
歩を進めると、地球の仕組について知るコーナーになります。地球のエネルギーを放出する火山の活動、地震や水の流れによる浸食や堆積、空気や水による風化などによって地上の景観が形作られる様子が理解できます。
ここのスペースで目を引くのは、色も形もさまざまな石の展示です。きれいな色をしたもの、ユニークな文様が入ったものなど、その多様性と美しさ、面白さに時間を忘れてしまいます。大きな柱状節理の柱は大変迫力があります。
生命が変えていく地球
次のスペースでは、海で誕生した生命が陸上生物へと進化していく様子が分かりやすく展示されています。海や陸上の植物がつくり出す酸素はオゾン層を形成し、それが陸上生物の登場につながっていきました。
「生命が変えていく地球」のスペースには生き物の化石が多く展示されています。特にアンモナイトの壁は大迫力で、数え切れないほどたくさんのアンモナイトが立体的に迫ってきます。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」でおすすめの見どころ2:生命を考えるコーナー
「地球を考えるコーナー」を抜けると、いよいよ人気の恐竜が登場する「生命を考えるコーナー」になります。
このコーナーで目を引くのは何といっても大きな恐竜の骨格標本なのですが、私たち人類につながる霊長類に関する展示も興味深いものです。また、植物や昆虫に関するコーナーにも忘れずに目を向けてください。
地球が生んだ多様な生物種
1階の展示スペースの多くを使っているのが、この地球が生んだ多様な生物種に関する展示です。多くの人のお目当てである恐竜に関するコーナーもこちらになります。
海に生まれた生命はやがて陸上に進出し、植物に進化しました。また、背骨を持った魚類は陸上で暮らす動物に進化します。爬虫類の登場は約3億年前、進化が多様化し始めたのが約2億3000万年前で、恐竜の時代はその辺りから1億6000万年も続きました。哺乳類の登場は約2億年前ですが、恐竜が絶滅した後、急速に地球上に広がりました。
「神奈川県立生命の星・地球博物館」の生命を考えるコーナーには恐竜の骨格と共にクジラやマンモスの骨格、さらに鳥類や霊長類のリアルな標本や剥製が展示されていて、実物の大きさを感じることができます。昆虫のコーナーではユニークな形や鮮やかな色合いに惹きつけられることでしょう。
「神奈川県立生命の星・地球博物館」に展示されている恐竜に関しては後項で詳しく記述します。
多様性をもたらしたもの
続いては、生き物の多様性に関するコーナーです。生物の形や性質はDNAによって親から子へと遺伝していきます。その際、まれに突然変異で違うDNAができ、親とは違った見た目や性質の子が生まれることがあります。また、世代が進むにつれ、環境の変化や他の生物との関係などから進化がもたらされたり、新しい種が登場したりすることもあります。
生命を考えるコーナーには、地球上の生物は多様化してきたことを学べるスペースがあります。見やすい模型で展示されているDNAの仕組みなどは、その規則性やらせん状の形の妙に目を奪われながらも、生命の不思議について感じ入ります。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」でおすすめの見どころ3:自然との共生を考えるコーナー
ライブラリーやミニ企画展の展示スペースがある2階を抜け3階に行くと「自然との共生を考えるコーナー」があります。
地球に誕生した生命は緩やかに地球の環境変化にも寄与してきましたが、人類の登場は急激な地球環境の変化をもたらし、環境問題を生み出しました。ここは私たち人間と環境との関係について考えるコーナーです。
地球の環境
ひと口に人類といっても、地球上のさまざまな環境に適応して生きています。「地球の環境」スペースでは、寒冷地、熱帯、砂漠、大都市などさまざまな場所で自然と共存しながら生活している人たちを紹介しています。
また、動物と植物、動物同士の食物連鎖や、炭素、チッ素、酸素など生物が存在するのに不可欠な物質の循環について知ることができる展示もあります。
地球と人類
「地球と人類」について考えるコーナーには、人類が自然の一部として生活していた頃の様子を表すパネルや、生命の存在を脅かす力すらもった現在を象徴する展示があります。
写真展示が多いコーナーですが、かけがえのない地球と共存していかなくてはならない、これからの未来を考えさせられます。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」でおすすめの見どころ4:その他
「神奈川県立生命の星・地球博物館」には、上に紹介した以外にもおすすめの見どころがあります。その他の見どころの1つ目は、3階に展示されている「ジャンボブック」です。
展示ケースが大きな本の形になっていて、ページの部分には化石や動物、昆虫、植物などがずらりと展示されています。この「ジャンボブック」は30冊近くがずらりと並んでいて、とてもユニークな展示になっています。
その他のおすすめの見どころの2つ目は、3階にある「神奈川の自然を考える」展示コーナーです。今は神奈川を代表する山岳地帯の丹沢がその昔は海だったこと、富士山や箱根の火山活動で神奈川の地形が形成されたこと、そして現在の神奈川の豊かな自然について知ることができます。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」で見られる恐竜や化石を詳しくご紹介!
この項では、「神奈川県立生命の星・地球博物館」で見られる恐竜の種類や展示場所をご紹介します。
「神奈川県立生命の星・地球博物館」では、エントランスホールですぐに恐竜に出会えます。頭に角のあるチンタオサウルスや3匹の翼竜の骨格が訪問者を出迎えてくれるのです。クチファヌチヌスという白亜紀の魚の骨格標本も大迫力です。
1階展示室の「生命を考える」コーナーに進むと、見上げるような大きな恐竜ディプロドクスが目を引きます。翼竜ケツァルコアトルスは骨格ではなく復元模型で色も付いていてリアルです。
ディプロドクスの隣りのエドモントサウルスは、ほとんどが実物の化石という貴重な骨格標本です。その向かいの壁にはプテラノドン、近くには4種類の恐竜の卵も展示されています。
恐竜の中では1番人気のティラノサウルスも展示されていて、記念撮影をしている人も見られます。近くには爬虫類ステノプリテギウスの化石や、ティロサウルスの全身骨格も吊り下げられています。
このように、「神奈川県立生命の星・地球博物館」で恐竜に出会える場所は、主にエントランスホールと1階展示室の2か所になります。ちなみにエントランスホールは誰でも入れる無料エリアになっています。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」の基本情報
「神奈川県立生命の星・地球博物館」の開館時間は9:00から16:30までですが、入館は16:00までとなっています。
休館日は月曜日で、祝日や振替休日に当たる場合は次の平日が休みとなります。その他、祝日の翌日や、年末年始、メンテナンスなどで休館日となることもあるので、事前に公式ホームページでの確認をおすすめします。
料金
「神奈川県立生命の星・地球博物館」は公共の施設のため、料金がとても安くなっています。20歳から64歳の一般成人料金は520円、15歳から19歳そして20歳以上でも学生である人の料金は300円です。
さらに高校生と65歳以上の人の料金は100円、中学生以下の料金は無料となっています。学生料金で見学をする場合は、念のため学生証など身分を証明できるものを持参すると良いでしょう。
割引料金
「神奈川県立生命の星・地球博物館」では各種の割引を設定しています。20名以上の団体の場合、正規料金が520円なら410円に、300円なら200円(100円の場合は割引料金なし)になります。
その他、神奈川県立の美術館・博物館や箱根ガラスの森美術館、箱根ラリック美術館の半券を持っている場合も団体料金で見学することができます。また、小田急電鉄「箱根フリーパス」や伊豆箱根バス「箱根旅助け」「箱根バスフリー」の切符を持っている場合も割引料金が適用されます。
さらに毎月第1日曜日には、神奈川県民で18歳未満の子連れファミリーは割引料金が適用になる上、18歳未満の高校生が通常料金100円から無料になります。
施設
「神奈川県立生命の星・地球博物館」には展示室以外にも施設や設備が充実しています。地下の「ミュージアムシアター」では不定期ですが箱根の自然についての映像を上映しています。同じく地下の「ミュージアムライブラリー」では自然関係の書籍が揃っていて自由に閲覧することができますし、常駐する学習指導員の助けを借りることもできます。
レストランや喫茶店も併設されています。3階のレストランではランチにぴったりの定食類が充実しています。1番人気はアジフライ定食ですが、地元色が濃い小田原膳も好評です。
1階にある喫茶店では軽食やドリンクが用意されていますが、中でも展示とリンクさせた「恐竜ハヤシライスまたはカレーライス」や「地層パフェ」などがユニークで人気です。
アクセス
「神奈川県立生命の星・地球博物館」の最寄り駅は箱根登山鉄道の「入生田(いりうだ)」です。箱根湯本駅の1つ手前の駅で、東京方面からだと小田原で乗り換えになります。急行が停まらない点は注意が必要ですが、駅からは徒歩3分でアクセスできます。
車でアクセスする場合は国道1号線を利用します。西湘バイパス・小田原厚木道道路の「箱根口IC」、箱根新道の「山崎IC」などを利用して国道1号線に入ってください。「地球博物館前交差点」からすぐになります。
駐車場は185台分あり、料金は無料です。平日はほぼ問題ありませんが、GWや週末、学校が休みの期間などはなるべく電車でのアクセスがおすすめです。
「神奈川県立生命の星・地球博物館」と組み合わせるのがおすすめの観光スポット
小田原市にある「神奈川県立生命の星・地球博物館」は、単体でじっくり見学するのも良いものですが、他の見どころと組み合わせて訪問するのもおすすめです。宿泊を伴う旅行の場合は、箱根エリアと組み合わせる人が大半です。
日帰りでは小田原城と組み合わせて訪問する人が多いのですが、この項ではより「神奈川県立生命の星・地球博物館」に近いおすすめスポットをご紹介します。
石垣山一夜城歴史公園
「神奈川県立生命の星・地球博物館」と組み合わせるのがおすすめの見どころの1つ目は「石垣山一夜城歴史公園」です。豊臣秀吉が小田原が天下統一の仕上げとした小田原攻めの本営跡で、石垣や曲輪の跡が残っています。本丸跡からは相模湾や小田原城下が見晴らせます。
「石垣山一夜城歴史公園」に隣接する「一夜城ヨロイヅカファーム」は人気のスイーツスポットで、カフェやランチ、お土産を買う人などが多く訪れます。
鈴廣かまぼこの里
「神奈川県立生命の星・地球博物館」と組み合わせるのがおすすめの見どころの2つ目は「鈴廣かまぼこの里」です。この施設はショップ、かまぼこに関する博物館、食事処などが併設されていて、小田原の名物・かまぼこを知ったり食べたり買ったりできます。
「鈴廣かまぼこの里」では体験教室も開かれていて、子連れには「かまぼこ・ちくわ手づくり体験」、大人のグループでは、かまぼこのすり身に好きな具材を入れて揚げる「あげかま手づくり体験」が人気です。
こどもの森わんぱくランド
「神奈川県立生命の星・地球博物館」と組み合わせるのがおすすめの見どころの3つ目は、子連れファミリーに絶大な人気を誇るスポット「こどもの森わんぱくランド」です。
自然の地形を生かした広大な敷地の中には大型遊具や吊り橋、アスレチックなど体を動かして遊べる仕掛けがいっぱいです。また、園内にはロードトレインが走っていて、未就学児は無料で楽しむことができます。
「こどもの森わんぱくランド」はロードトレインなど有料のアトラクションはありますが、入場は無料、広場や遊具の利用だけなら料金はかかりません。ただし、車で訪問する場合は駐車料金がかかります。
恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」で地球のすばらしさを感じよう!
以上、恐竜に出会える「神奈川県立生命の星・地球博物館」の見どころや基本情報、一緒に組み合わせたい人気の観光スポットなどをご紹介しました。
恐竜ファンに大人気の「神奈川県立生命の星・地球博物館」ですが、恐竜以外の展示も充実していて、訪れれば必ずや私たひが生きている地球の不思議や偉大さ、美しさに感動することでしょう。「神奈川県立生命の星・地球博物館」は大人にも子どもにもおすすめのスポットです。
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