伊香保温泉へのアクセス完全ガイド|電車・バス・車での行き方を徹底解説

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伊香保温泉へのアクセス完全ガイド|電車・バス・車での行き方を徹底解説
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群馬県を代表する名湯・伊香保温泉は、都心から約2時間でアクセスできる人気の温泉地です。歴史ある石段街や2種類の源泉が魅力の伊香保温泉へは、新幹線・電車・高速バス・車など複数のアクセス方法があります。本記事では、各地域からの最適な行き方を詳しく解説します。

目次

伊香保温泉の魅力とは

伊香保温泉は群馬県渋川市伊香保町に位置し、草津温泉と並ぶ群馬県を代表する温泉地です。標高約700mの榛名山東麓に広がり、1900年以上の歴史を持つこの温泉地は、万葉集にも詠まれた由緒ある名湯として知られています。

伊香保温泉の開湯と古代の歴史

伊香保温泉は、榛名山の二ツ岳の火山活動により温泉が湧出したとされ、古墳時代以前から存在していたと考えられています。伝承によれば、今から約1900年前の垂仁天皇の時代に発見されたとされ、または奈良時代の僧・行基によって発見されたという説もあります。

万葉集には「伊香保」の地名を含む和歌が9首も詠まれており、特に有名なのが「伊香保嶺に雷な鳴りそね我が上には故はなけども児らによりてそ」という歌です。当時の「伊香保」は現在の温泉地よりも広い範囲を指し、榛名山一帯を含む地域を意味していました。「イカホ」の語源については、アイヌ語の「イカホップ(たぎる湯)」に由来するという説や、上州名物の「イカヅチ(雷)」と「ホ(火)」に関連があるという説など、諸説が伝えられています。

南北朝時代の書物「神道集」には、伊香保に温泉が湧いているという記述が残されており、室町時代には既に温泉地として知られていたことがうかがえます。

戦国時代の石段街整備

伊香保温泉が現在の形で整備されたのは戦国時代です。天正3年(1575年)の長篠の戦いで、武田勝頼率いる武田軍は織田・徳川連合軍に大敗を喫しました。多数の負傷兵を抱えた武田勝頼は、翌天正4年(1576年)に配下の真田昌幸に命じて、伊香保温泉を療養所として整備させました。これが現在の石段街の原型となっています。

真田昌幸は、傾斜地を活用して温泉街を造成し、最奥部の源泉から木製の湯樋を土中に埋め込んで温泉を引き、石段の下に湯樋を通して各旅館に配湯するシステムを構築しました。この画期的な温泉都市計画は「日本最古の温泉リゾート都市計画」とも称され、石段街は山形県の立石寺(山寺)、香川県の金刀比羅宮と並んで「日本三大名段」の一つに数えられています。

石段は砦としての役割も持たせるために、鉄砲の弾が通らないよう曲がりくねった設計となっており、軍事的な配慮も施されていました。天正18年(1590年)には温泉街が源泉近くから現在地に移転し、大屋と門屋の身分制が確立されました。

江戸時代の発展

江戸時代に入ると、伊香保温泉は湯治場として大きく発展します。寛永8年(1631年)には三国街道の裏往還の要所として、幕府の命により伊香保口留番所(関所)が設置されました。西国の巡礼に対抗して水沢寺が関東三十三観音霊場の第十六番札所に選定されると、巡礼者が多く訪れるようになり、また榛名神社も信仰を集めて榛名詣が江戸時代の観光名所となりました。

湯治をかねて多くの人が訪れるようになり、各藩の武士、町人、農民など、あらゆる階層の人々が伊香保を訪れました。伊香保温泉は元禄時代(1688年〜1704年)と文化・文政時代(1804年〜1830年)に黄金時代を迎え、温泉地としての地位を確立しました。

寛保3年(1743年)頃には、大屋12軒で十二支を定めるなど、温泉街の組織も整備されていきました。寛永16年(1639年)には小間口(こまぐち)による分湯方式が規定され、現在も16ヶ所の小間口から温泉を各旅館に配湯するシステムが継続されています。

明治時代の近代化と文化の花開き

明治時代に入ると、伊香保温泉は新たな発展期を迎えます。明治23年(1890年)には「伊香保御料地」が設置され、県下唯一の御用邸が開設されました。これにより中央の政財界人、文人、外国人の避暑地として賑わうようになりました。

ドイツ人医師エルヴィン・フォン・ベルツ博士が伊香保温泉の効能を医学的に評価したことで、温泉地としての信頼性が高まり、明治20年代から30年代にかけて注目を集めるようになります。

明治31年(1898年)、文豪・徳冨蘆花が伊香保温泉を初めて訪れました。蘆花はこの温泉地をすっかり気に入り、「湯良し、宿良し、眺望よし。私はすっかり伊香保に惚れた」と記しています。その後、蘆花は生涯に10回も伊香保を訪れ、「来世で二人が逢うとすれば、場所は伊香保だろう」と語るほど、この地を愛しました。

明治32年(1899年)に発表された蘆花の代表作『不如帰(ほととぎす)』は、冒頭から伊香保温泉の老舗旅館「千明仁泉亭」の一室が舞台となっており、「上州伊香保千明の三階の障子開きて、夕景色をながむる婦人。年は十八九。品よき丸髷に結いて、草色の紐つけし小紋縮緬の被布を着たり」という印象的な描写で物語が始まります。

この小説は大ベストセラーとなり、伊香保温泉の名が全国に広く知れ渡るきっかけとなりました。昭和2年(1927年)9月18日、重病を患った蘆花は療養のため訪れた伊香保温泉の定宿「千明仁泉亭」の離れで、60歳の生涯を閉じました。蘆花終焉の地となったこの離れは、現在、徳冨蘆花記念文学館に移築・復元され、終焉の部屋や遺品が保存されています。

明治43年(1910年)には渋川から伊香保温泉間に登山電車(チンチン電車)が開通し、交通の便が大きく向上しました。

文化人に愛された温泉地

徳冨蘆花以外にも、夏目漱石、与謝野晶子、土屋文明、島崎藤村、永井荷風など、明治から昭和初期にかけて多くの文人墨客が伊香保温泉を訪れています。石段街の中腹には与謝野晶子の詩「伊香保の街」が刻まれた箇所があり、石段街をローマの野外劇場に例えた美しい詩を今も見ることができます。

画家の竹久夢二も伊香保温泉を愛した文化人の一人です。夢二は榛名湖畔に住居兼アトリエを建造し、美術学校の設立まで夢見ていましたが、志半ばで他界しました。現在も榛名湖畔に夢二のアトリエが復元され、竹久夢二伊香保記念館として親しまれています。

昭和以降の発展

昭和6年(1931年)にJR上越線が全通すると、京浜地方からの休養地として一層発展しました。昭和55年(1980年)から5年をかけて石段街の大改修が行われ、御影石が敷かれた現在の姿となりました。

平成22年(2010年)には石段が増設され、「温泉街が1年365日、にぎわうようになってほしい」という願いを込めて365段となりました。この際、広場や温泉水が流れる「湯滝」なども設けられ、より親しみやすい温泉街へと生まれ変わりました。

このように、伊香保温泉は古代から現代まで、長い歴史の中で多くの人々に愛され続けてきた名湯です。源泉を石段の下に通して自然の傾斜だけで各旅館に配湯するシステムは、400年以上変わらず継続されており、近年では「SDGs(持続可能な開発目標)にも通じるシステム」として再評価されています。

2種類の源泉「黄金の湯」と「白銀の湯」

伊香保温泉最大の特徴は、性質の異なる2種類の源泉を楽しめることです。

**黄金の湯(こがねのゆ)**は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉で、鉄分が空気に触れて酸化することで茶褐色を呈します。切り傷、冷え性、神経痛、筋肉痛などに効能があるとされ、身体を芯から温める効果が高く「子宝の湯」としても親しまれています。石段の下を流れる黄金の湯は各旅館に分湯され、伊香保温泉の歴史を支えてきた源泉です。

**白銀の湯(しろがねのゆ)**は、1996年に発見された比較的新しい源泉です。メタケイ酸を多く含む単純泉で無色透明が特徴。メタケイ酸は天然の保湿成分として知られ、疲労回復や健康増進、美肌効果が期待できます。病後の回復期や皮膚が弱い方でも安心して入浴できる優しい泉質です。

365段の石段街

伊香保温泉のシンボルは、365段の石段が続く石段街です。「温泉街が1年365日賑わうように」との願いが込められたこの石段には、両脇に温泉旅館、飲食店、土産物店、射的場などが立ち並び、情緒豊かな温泉街の風情を感じられます。

石段には十二支の印や与謝野晶子の詩が刻まれた箇所、足湯スポット、源泉を分岐させる小満口(こまぐち)の観覧所などが点在し、散策を楽しくする工夫が随所に施されています。最上段には伊香保神社があり、縁結びや子宝のパワースポットとしても人気です。

温泉まんじゅう発祥の地

伊香保温泉は、全国の温泉地で見られる茶色い温泉まんじゅうの発祥地です。黄金の湯の色をイメージして作られた「湯乃花まんじゅう」は、伊香保温泉を訪れたら必ず味わいたい名物グルメとなっています。

東京・埼玉方面からのアクセス方法

首都圏から伊香保温泉へは、新幹線・電車・高速バス・車など複数のアクセス方法があります。目的や予算に応じて最適な方法を選択できます。

新幹線・電車でのアクセス

最速ルート:上越新幹線利用

東京駅から上越新幹線「とき」で高崎駅まで約50分、大宮駅から北陸新幹線で高崎駅まで約30分でアクセスできます。高崎駅からはJR上越線・吾妻線で渋川駅まで約25分、渋川駅から関越交通バスで伊香保温泉まで約25分です。

所要時間:約1時間45分〜2時間
料金:片道4,000円〜5,000円程度

在来線ルート:JR特急草津利用

上野駅からJR特急草津号で渋川駅まで乗り換えなしで約1時間35分。渋川駅から関越交通バスで伊香保温泉まで約25分です。

所要時間:約2時間
料金:片道3,000円〜4,000円程度

新幹線は最速でアクセスできますが、特急草津号と比較して所要時間はそれほど変わらないため、予算を抑えたい場合は特急草津号の利用がおすすめです。

高速バスでのアクセス

バスタ新宿から

JRバス関東・関越交通が運行する「上州ゆめぐり号」が、バスタ新宿から伊香保温泉まで直行運転しています。

所要時間:約2時間30分
料金:片道2,000円〜3,000円程度
運行本数:1日11本(2025年現在)

練馬駅からも乗車可能で、途中上里サービスエリアで休憩をはさみます。2人掛けシートが横2列の快適な車内で、トイレも完備されています。

その他の発着地

  • 東京駅八重洲口:渋川駅・伊香保温泉まで約2時間30分
  • 新越谷駅西口・川越駅西口:季節運行、約2時間
  • 京王八王子駅・JR八王子駅北口:約3時間30分

高速バスは乗り換え不要で料金も手頃なため、首都圏からのアクセスに最もおすすめの方法です。渋川駅、伊香保温泉バスターミナル、伊香保石段街と主要スポットで停車するため、観光に便利です。

車でのアクセス

関越自動車道の練馬ICから駒寄スマートIC・渋川伊香保IC・赤城ICまで約1時間です。

推奨ルート
練馬IC → 関越自動車道 → 渋川伊香保IC → 県道渋川松井田線経由 → 伊香保温泉(約10km)

伊香保温泉には複数の市営駐車場があり、リアルタイムで空き状況を確認できるシステムも導入されています。

空港からのアクセス

羽田空港から

伊香保四万温泉号羽田線が運行しています。

所要時間:約3時間30分

成田空港から

アザレア号が運行しています。

所要時間:約4時間30分

茨城・栃木方面からのアクセス方法

電車でのアクセス

水戸駅からJR水戸線で小山駅まで約1時間20分、小山駅からJR両毛線で新前橋駅まで約1時間40分、新前橋駅からJR上越線・吾妻線で渋川駅まで約15分、渋川駅から関越交通バスで伊香保温泉まで約25分です。

所要時間:約3時間40分

車でのアクセス

東北自動車道・北関東自動車道の友部JCTから栃木都賀JCT・岩舟JCTまで約50分、岩舟JCTから高崎JCT・駒寄スマートIC・渋川伊香保IC・赤城ICまで約50分です。

所要時間:約1時間40分

茨城・栃木方面からは、高速バスの運行がないため、電車または車でのアクセスとなります。

新潟方面からのアクセス方法

電車でのアクセス

新潟駅から上越新幹線で高崎駅まで約1時間15分、高崎駅からJR上越線・吾妻線で渋川駅まで約25分、渋川駅から関越交通バスで伊香保温泉まで約25分です。

所要時間:約2時間5分

車でのアクセス

北陸自動車道・関越自動車道の長岡JCTから赤城IC・渋川伊香保IC・駒寄スマートICまで約1時間40分です。

長野方面からのアクセス方法

電車でのアクセス

長野駅から北陸新幹線で高崎駅まで約50分、軽井沢駅から高崎駅まで約15分。高崎駅からJR上越線・吾妻線で渋川駅まで約25分、渋川駅から関越交通バスで伊香保温泉まで約25分です。

所要時間

  • 長野駅から:約1時間40分
  • 軽井沢駅から:約1時間5分

車でのアクセス

上信越自動車道・関越自動車道の佐久小諸JCTから藤岡JCT・駒寄スマートIC・渋川伊香保IC・赤城ICまで約1時間です。

渋川駅から伊香保温泉へのアクセス

各地から電車でアクセスする場合、最寄り駅の渋川駅からバスまたはタクシーで伊香保温泉まで移動します。

路線バス

関越交通バス

渋川駅から伊香保温泉まで約25分で、伊香保温泉行きバスが運行しています。

料金:片道670円(2025年現在)
運行間隔:30分〜1時間に1本程度

群馬バス

渋川駅から水沢経由で伊香保温泉まで約35分、高崎駅から水沢経由で伊香保温泉まで約1時間20分です。

バスの時刻表は事前に確認し、乗り換え時間に余裕を持つことをおすすめします。渋川駅前のバスターミナル2番乗り場から伊香保温泉行きバスが発車します。

タクシー

渋川駅から伊香保温泉までタクシーで約20分です。

料金:3,000円〜4,000円程度

伊香保タウンバスの活用方法

伊香保温泉内を効率的に観光するには、周遊バス「伊香保タウンバス」の利用が便利です。

運行ルート

伊香保タウンバスは1号〜4号まで4つのルートがあり、温泉街や周辺の観光スポットを巡回しています。各路線の特徴と主な行き先は以下の通りです。

伊香保タウンバス1号(温泉街循環線)

温泉街の主要スポットを巡回する最も利用頻度の高い路線です。文学館前、石段街口、美術館前、郵便局前、見晴下、伊香保バスターミナル、香湯、湯元などのバス停を約25分で1周します。

運行会社:日本中央交通
運行間隔:約40〜50分間隔
料金:1回200円
車両:定員6名程度のワゴン車

河鹿橋や伊香保露天風呂へは、湯元バス停で下車します。

伊香保タウンバス2号(紅葉台団地方面)

温泉街の外周エリアをカバーする路線で、バスターミナルから八千代坂下、石段街口、峠下を経由して紅葉台団地方面へ向かいます。

運行会社:日本中央交通
料金:1回200円

主に地元住民の生活路線として機能していますが、温泉街とその周辺エリアを結ぶため、宿泊施設によっては利用価値があります。

伊香保タウンバス3号(グリーン牧場・原美術館ARC方面)

伊香保グリーン牧場や原美術館ARCなど、温泉街から少し離れた観光施設へアクセスする路線です。バスターミナルから伊香保温泉口まで運行しています。

運行会社:関越交通
料金:1回200円
主要停車所:バスターミナル、グリーン牧場前、原美術館ARC、伊香保温泉口

伊香保グリーン牧場へ行く際には、この3号線の利用が便利です。

伊香保タウンバス4号(水沢・南原線)

水沢うどん街道方面へアクセスする路線です。

運行会社:群馬バス
料金:1回200円
運行日:平日のみ運行(土日祝運休)
注意:土日祝は水沢シャトルバスが運行

乗車のポイント

伊香保タウンバスは、伊香保バスターミナルから乗車するのが最もおすすめです。バスターミナルには全ルートのバスが停車するため、目的地に応じたルートを選択できます。渋川駅から到着するバスもバスターミナルに停車するため、到着後すぐに観光を開始できます。

支払いは乗車時に現金で行います。小銭を準備しておくとスムーズです。また、交通系ICカード(PASMO、Suica、nolbé)も利用できます。

伊香保温泉は坂道が多いため、特に上り坂の移動にタウンバスを活用すると楽に観光できます。天候が悪い日や寒い時期には特に重宝します。

路線料金主な行き先・特徴
1号200円温泉街循環線。文学館前、石段街口、美術館前、郵便局前、見晴下、バスターミナル、香湯、湯元など。河鹿橋・伊香保露天風呂へのアクセスに便利
2号200円紅葉台団地方面。バスターミナルから八千代坂下、石段街口、峠下を経由して紅葉台団地方面へ。温泉街の外周エリアをカバー
3号200円グリーン牧場・原美術館ARC方面。バスターミナルから伊香保温泉口まで、グリーン牧場前、原美術館ARCなど周辺観光施設へアクセス
4号200円水沢・南原線(平日のみ)。水沢うどん街道方面へのアクセス。土日祝は水沢シャトルバスが運行
伊香保タウンバス情報

石段街周辺の観光スポット

伊香保神社

石段街の最上段、365段を登り切った場所にある1100年以上の歴史を持つ古社です。縁結びや子宝に御利益があるとされ、パワースポットとしても人気を集めています。神社からは石段街を見下ろすことができ、上州の山並みを一望できる絶景スポットでもあります。

伊香保関所跡

寛永8年(1631年)に三国街道の裏往還の要所として設置された関所の復元施設です。石段街の入口近くにあり、当時の通行手形や古文書、火縄銃などを展示しています。入場料は無料のため、石段街散策の際に気軽に立ち寄ることができます。

伊香保ロープウェイ

石段街の中腹から徒歩約5分の「まちの駅ふるさと交流館」4階にある不如帰駅から、標高932mの見晴駅まで約4分で結ぶロープウェイです。

料金:往復830円、片道500円(大人)、往復410円、片道250円(小学生以下)(2025年現在)
運行間隔:15分間隔
運行時間:9:00〜17:00(上り最終16:45)

ロープウェイからは、赤城山・谷川岳の雄大な山並みや、春は新緑、秋は紅葉の美しい景色を楽しめます。山頂の上ノ山公園には展望デッキ(ときめきデッキ)があり、草津白根方面から谷川連峰、赤城山までの大パノラマが広がります。

伊香保露天風呂

伊香保神社からさらに奥へ進んだ場所にある日帰り入浴施設です。黄金の湯の源泉に近いため、新鮮な温泉を源泉かけ流しで楽しめます。

料金:大人600円、小学生以下300円(2025年現在)
営業時間:4月〜9月 9:00〜18:00、10月〜3月 10:00〜18:00(最終入場17:30)
定休日:毎月第1・第3木曜日(祝日の場合は営業、8月は無休)

木々に囲まれた露天風呂は、新緑や紅葉の時期に特に気持ちよく入浴できます。近くには紅葉の名所・河鹿橋があり、11月にはライトアップも実施されます。

伊香保温泉石段の湯

石段の中腹にある日帰り入浴施設です。黄金の湯を手軽に楽しむことができ、2階には休憩室も完備されています。

料金:大人410円、小学生200円(2025年現在)
営業時間:4月〜10月 9:00〜21:00、11月〜3月 9:00〜20:30(最終受付は営業終了30分前)
定休日:毎月第2・第4火曜日(祝日の場合は翌日)

石段街散策の途中で気軽に温泉を楽しめる便利な施設です。

伊香保グリーン牧場

石段街から車で約10分の場所にある約40ヘクタールの広大な牧場です。敷地内には約1,500本の桜が植えられ、桜の名所としても知られています。

1日4回開催されるシープドッグショーをはじめ、動物とのふれあい体験、乗馬体験など様々なプログラムが楽しめます。自家製ソフトクリームや搾りたての牛乳の販売もあり、家族連れに人気のスポットです。

営業時間:3月〜11月 9:00〜16:00、12月〜2月 10:00〜16:00(入場受付は営業終了1時間前まで)
定休日:1月上旬〜2月末の平日(正月・祝日は営業)
入場料:大人1,800円、子供900円(2025年現在)
アクセス:伊香保タウンバス3号線またはバスで約10分

石段街のグルメと食べ歩き

湯乃花まんじゅう

温泉まんじゅう発祥の店「勝月堂」をはじめ、石段街には複数の湯乃花まんじゅうを販売する店舗があります。黄金の湯をイメージした茶色い皮にあんこが入ったまんじゅうは、1個100円程度とリーズナブル。店舗ごとに味や食感が異なるため、食べ比べも楽しめます。

石段いちご最中

大粒のいちご「やよいひめ」と、ほんのり塩味の特製白餡、ふわふわの生クリームが入った石段の形をした最中です。群馬県産のいちごを使用した新名物スイーツとして人気を集めています。

石段プリン

上質な生クリームと新鮮なたまごを使用した、とろとろで濃厚なプリンです。榛名牛乳で作った濃厚なソフトクリームをのせた「石段プリンソフト」も人気メニューとなっています。

料金:石段プリン420円、石段プリンソフト650円

売り切れ次第終了となるため、早めの購入がおすすめです。

玉こんにゃく

こんにゃくの生産地である群馬ならではの食べ歩きグルメです。丸いこんにゃくをだし醤油で煮込み、串に刺した一品は、1本100円とお手頃な価格で小腹を満たすのにぴったりです。

水沢うどん

伊香保温泉から車で約15分の水沢うどん街道には、水沢うどんの名店が集まっています。伊香保タウンバス4号線(平日のみ)または水沢シャトルバス(土日祝のみ)を利用してアクセスできます。

アクセス方法の比較とおすすめ

最速アクセス:新幹線+バス

所要時間:約1時間45分〜2時間
料金:片道5,000円〜6,000円程度
おすすめ度:★★★★☆

時間を最優先する方におすすめです。ただし、特急草津号と所要時間があまり変わらないため、コストパフォーマンスを考慮すると必ずしも最適とは限りません。

最安アクセス:高速バス

所要時間:約2時間30分
料金:片道2,000円〜3,000円程度
おすすめ度:★★★★★

首都圏からのアクセスに最もおすすめの方法です。乗り換え不要で直接伊香保温泉まで到着でき、料金も手頃です。座席も快適で、荷物置き場の心配もありません。

バランス重視:特急草津号+バス

所要時間:約2時間
料金:片道3,500円〜4,000円程度
おすすめ度:★★★★☆

上野駅から乗り換えなしで渋川駅まで行けるため、利便性と料金のバランスが取れた方法です。

自由度重視:マイカー・レンタカー

所要時間:約1時間(都内から)
料金:ガソリン代+高速料金
おすすめ度:★★★☆☆

自分のペースで移動したい方や、周辺観光スポットを効率的に巡りたい方におすすめです。渋川駅でレンタカーを借りることも可能です。

旅のプランニングのポイント

日帰り温泉を楽しむなら

高速バスまたは特急草津号で渋川駅まで行き、路線バスで伊香保温泉へ。石段街散策と日帰り温泉、食べ歩きグルメを楽しんで帰路につく日帰りプランがおすすめです。滞在時間は4〜5時間が目安となります。

1泊2日で満喫するなら

1日目は昼頃に到着し、石段街散策や日帰り温泉、ロープウェイで絶景を楽しみます。夜はライトアップされた石段街を浴衣で散策すると、昼とは違う幻想的な雰囲気を味わえます。

2日目の朝は、観光客が少ない早朝に伊香保露天風呂へ。9時(10月〜3月は10時)の営業開始直後なら、貸切状態で温泉を楽しめる可能性が高くなります。帰路前に水沢うどんでランチを楽しむのもおすすめです。

ベストシーズン

伊香保温泉は四季折々の美しさがありますが、特におすすめは秋と冬です。

秋(10月〜11月):紅葉の美しい景色と温泉街の調和が素晴らしく、河鹿橋の紅葉ライトアップも実施されます。露天風呂に浸かりながら紅葉を鑑賞できる贅沢な時間を過ごせます。

冬(12月〜2月):雪景色の中での温泉は格別です。寒い季節の温泉は身体に染み渡り、雪が降り積もる幻想的な景色を見ながらの露天風呂は忘れられない思い出となります。

伊香保温泉へのアクセスまとめ

伊香保温泉は、首都圏から約2時間でアクセスできる魅力的な温泉地です。新幹線・電車・高速バス・車など複数のアクセス方法があり、目的や予算に応じて最適な方法を選択できます。

首都圏からは乗り換え不要の高速バスが最もおすすめで、料金も手頃です。時間を優先する場合は新幹線、コストパフォーマンスを重視するなら特急草津号、自由度を求めるなら車での移動が適しています。

現地では伊香保タウンバスを活用することで、効率的に観光スポットを巡ることができます。365段の石段街散策、2種類の源泉を楽しむ温泉巡り、温泉まんじゅうをはじめとする食べ歩きグルメなど、伊香保温泉ならではの魅力を存分にお楽しみください。

歴史と風情あふれる伊香保温泉で、心身ともにリフレッシュする癒しの時間をお過ごしください。

出発地交通手段所要時間料金目安
東京駅新幹線+バス約1時間45分5,000円〜
上野駅特急草津+バス約2時間3,500円〜
バスタ新宿高速バス約2時間30分2,500円〜
新潟駅新幹線+バス約2時間5分6,000円〜
長野駅新幹線+バス約1時間40分5,500円〜
水戸駅電車+バス約3時間40分3,000円〜
主要な出発地と所要時間および料金の比較表
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