桜山公園完全ガイド|冬桜と紅葉が織りなす奇跡の絶景を楽しむ

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群馬県 桜山公園
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群馬県藤岡市に位置する桜山公園は、全国でも珍しい冬桜と紅葉を同時に楽しめる名所として注目を集めています。国の名勝及び天然記念物に指定された約7,000本の冬桜が、11月から12月にかけて山を白く彩り、燃えるような紅葉とのコントラストが訪れる人々を魅了します。春と冬の2回花を咲かせる冬桜の特性により、年間を通じて異なる表情を見せる桜山公園は、四季折々の美しさを堪能できる貴重なスポットです。

目次

冬桜と紅葉を同時に楽しめない理由

多くの方が桜山公園を訪れる際に直面する課題があります。それは、せっかく足を運んだのに見頃のタイミングを逃してしまうことです。冬桜と紅葉は見頃の時期が微妙にずれており、両方が最も美しい瞬間を捉えることは意外と難しいのです。

紅葉の見頃は例年10月下旬から11月中旬にかけて。一方、冬桜の見頃は11月中旬から12月中旬です。この時期のずれにより、11月上旬に訪れると紅葉は美しいものの冬桜はまだ咲き始め、逆に12月に入ると冬桜は見事ですが紅葉は既に散り始めているという状況が発生します。

さらに、桜山公園は標高591メートルの桜山全体に広がる約47ヘクタールの広大な敷地を持つため、エリアによって開花状況や紅葉の進み具合が異なります。日本庭園周辺、山頂付近、芝生広場など、それぞれの場所で最適な見頃時期が変わってくるのです。

最高の景色に出会うための訪問時期

冬桜と紅葉の両方を最も美しい状態で楽しむためには、11月中旬から下旬の期間が最適です。特に11月15日から25日頃がベストタイミングとなります。この時期であれば、紅葉が色鮮やかに染まり、冬桜も開花が進んで両者の共演を満喫できます。

ただし、その年の気候条件によって開花時期は前後するため、訪問前に藤岡市の公式サイトで最新の開花状況を確認することをおすすめします。公式サイトでは桜山公園の植物の開花情報が随時更新されており、現在の見頃エリアや開花状況を詳しく知ることができます。

時期花の種類本数・規模見どころ
2月中旬~3月中旬福寿草約300株銅像周辺の斜面に黄色い花が咲く
2月下旬~3月中旬河津桜数十本第2駐車場周辺にピンク色の花
4月上旬~4月中旬ソメイヨシノ+冬桜(2回目)約10,000本山全体が桜色に染まる圧巻の景色
4月中旬~5月ツツジ約5,000本山頂周辺が真っ赤に染まる
10月下旬~11月中旬紅葉(モミジ)日本庭園・茶室周辺が特に美しい
11月中旬~12月中旬冬桜(1回目)約7,000本紅葉とのコラボレーションが見事
12月下旬~2月下旬ロウバイ約150本第2駐車場上部、秩父の山々を背景に
桜山公園の年間花暦

冬桜が魅せる特別な美しさ

桜山公園の冬桜は、ヤマザクラとマメザクラの交雑種と推定される貴重な品種です。一般的な桜とは異なり、花が咲いてから約1ヶ月間楽しめるという特徴を持っています。春のソメイヨシノが約1週間で見頃を終えるのと比べ、長期間観賞できる点が大きな魅力です。

冬桜の特徴

冬桜は中輪の白い花を咲かせ、春の桜のような華やかさよりも可憐で繊細な印象を与えます。葉が小さいため「小葉桜」とも呼ばれており、寒さの中で咲く姿は儚く美しいものです。

年に2回の開花サイクルを持ち、秋から冬にかけての1回目は全体の約3分の1の蕾が開花し、残りの3分の2は春に開花します。このため、春には冬桜とソメイヨシノ合わせて約10,000本の桜が山全体を桜色に染め上げる壮観な景色が広がります。

桜山公園の冬桜の歴史

桜山公園の冬桜の歴史は、1908年(明治41年)に遡ります。当時の三波川村村長・飯塚志賀が日露戦争の戦勝記念として国有地を買い取り、約5ヘクタールを公園として整備しました。埼玉県安行(現在の川口市)の植木屋から1,000本の桜の苗を購入し、村内の家々から集めたカエデの苗310本とともに植樹したのが始まりです。

1937年には国の名勝及び天然記念物に指定され、当時は約344本の冬桜が確認されていました。その後、火災などの困難を乗り越えながらも着実に本数を増やし、現在では約7,000本の冬桜が植栽されています。この規模は全国でも屈指であり、桜山公園は「日本さくら名所100選」にも選定されています。

桜山公園のエリア別見どころガイド

桜山公園は県立森林公園15ヘクタールと藤岡市の公園32ヘクタールを合わせた広大な敷地を持ちます。各エリアにそれぞれの魅力があり、時間をかけてゆっくりと散策することで、より深く桜山公園の美しさを堪能できます。

第1の広場(日本庭園エリア)

第1駐車場から最も近く、桜山への登山口に位置する日本庭園は、桜山公園のシンボル的存在です。藤岡市の名産である三波石を約1,500トン使用して造られた本格的な池泉回遊式庭園で、大きな池と清流を組み合わせた優美な景観が広がります。

このエリアでは、モミジやケヤキの紅葉と冬桜のコントラストを間近で楽しむことができます。特に池に映り込む紅葉と桜の姿は幻想的で、多くの写真愛好家が訪れるスポットとなっています。茶室も併設されており、イベント開催時には茶会が催されることもあります。

ライトアップは主にこの日本庭園周辺で実施され、夜間は昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しめます。

見本庭園エリア

江戸時代から庭石として珍重されてきた三波石をふんだんに使った見本庭園があります。庭づくりの参考として訪れる造園関係者も多く、高級庭石としての三波石の魅力を間近で感じられる場所です。

展望台エリア

第1駐車場から徒歩約10分の場所に位置する展望台は、桜山公園を訪れたら必ず立ち寄りたいスポットです。第1駐車場からも近く、御荷鉾の山々や桜山山頂、麓の街並みを見渡すことができます。

たくさんの冬桜が集まって咲いているこのエリアは、冬桜の美しさを最も実感できる場所といえます。周辺の山々を背景に広がる冬桜の景色は、まさに絶景です。

第3の広場(芝生広場エリア)

植樹された勢いのある若い冬桜を多く見ることができるエリアです。広大な芝生広場にはベンチが多数設置されており、ピクニック感覚でのんびりと過ごすことができます。

第2駐車場方面を見渡すと、桜色に染まった桜山を一望できる絶好のビューポイントとなっています。家族連れで訪れる方々が、レジャーシートを広げてゆっくり過ごす姿が多く見られます。

山頂エリア

国の名勝及び天然記念物に指定されている歴史ある冬桜が咲くエリアです。標高591メートルの山頂までは登山道が整備されており、ハイキング感覚で登ることができます。

秩父の山々をバックに冬桜を見ることができ、山頂の社では桜山の神様に挨拶することもできます。山頂までの道のりは少々大変ですが、そこから見渡す景色は登った人だけが味わえる特別な体験となります。

ただし、山頂エリアにはライトアップ設備がないため、日没後は冬桜を鑑賞することが難しくなります。山頂を訪れる場合は、明るい時間帯に計画することをおすすめします。

幻想的なライトアップイベント

桜山公園では、冬桜と紅葉の見頃に合わせて毎年ライトアップイベントが開催されています。昼間の景色とは一転し、光に照らされた冬桜と紅葉が織りなす幻想的な世界は、一見の価値があります。

ライトアップ開催情報

例年10月下旬から12月上旬にかけて、土曜日・日曜日・祝日限定でライトアップイベントが開催されています。令和7年度(2025年)は11月1日(土)から12月7日(日)までの土日祝で実施されます。なお、平日は開催されないため、週末や祝日に訪問する必要があります。

時間は16時から20時30分まで(最終入園は20時まで)となっています。日没時刻に合わせて点灯されるため、16時前後から訪れることで、薄暮の風景からライトアップへと移り変わる美しい瞬間を楽しむことができます。

ライトアップ期間の駐車料金について

ライトアップ期間中(16時以降)は駐車料金が無料となりますが、電気代や器具の補修費用として「桜山公園ライトアップ協力金」のお願いがあります。普通車500円、バイク100円、中型バス1,000円、大型バス2,000円が目安です。この協力金は、照明設備の維持管理と冬桜の樹勢回復に活用されています。

ライトアップを最大限楽しむコツ

日没前に到着し、まず明るいうちに山頂エリアの冬桜を鑑賞し、日没後にライトアップされた日本庭園周辺を楽しむというルートがおすすめです。こうすることで、昼と夜の両方の美しさを満喫できます。

11月から12月にかけての夜間は気温が急激に下がります。防寒着の準備は必須です。温かい飲み物を持参するか、期間中に営業している売店で購入することをおすすめします。

また、2023年から「Cocone Letter」(心音)の販売という企画も実施されており、思い出の絵ハガキを大切な人に送ることができます。ライトアップされた景色を眺めながら、大切な人への想いを綴るという特別な体験も可能です。

桜山公園の楽しみ方|アクティビティ施設

桜山公園には、冬桜や紅葉鑑賞以外にも様々な楽しみ方があります。特に家族連れの方々には、多彩なアクティビティが用意されています。

桜山アドベンチャーコース

桜山公園内に設置された、自然と共生した木の上にある遊具施設です。フワフワ浮いているような感覚のネットボックスや、ネットを頼りに進んでいくアスレチックコースなど、子どもから大人まで楽しめるアトラクションが充実しています。

地上から最大8メートルの高さにあり、眺めも抜群です。冬桜や紅葉を眺めながら、アクティブに体を動かすことができる人気のスポットとなっています。

みんなのカフェ「しき」

桜山公園内に展開する「みんなのカフェしき」は、地域の憩いの場所をコンセプトにしたカフェです。散策で疲れた体を休めながら、温かい飲み物や食事を楽しむことができ、訪れるたびに新しい発見があります。

施設自体は年間を通して営業していますが、日にちにより出店者が変わります。「いつかお店を開きたい」「食を通じて学びを提供したい」という地域の人々の想いを形にする場として運営されています。なお、出店がない日もあるため、利用予定の方はご注意ください。

お土産店・飲食店

冬桜や春の桜の見頃シーズンには、第1駐車場周辺に複数のお土産店や飲食店が営業します。地元の特産品や和菓子、軽食などを購入できます。

特に創業70余年の老舗和菓子店が出店しており、昔ながらの伝統的な和菓子や四季折々のお菓子を味わうことができます。桜まんじゅうは、桜の花の香りがほんのりと漂う人気商品です。白はこしあん、ピンクはつぶあんとなっています。

手打ちうどんやコーヒー、パウンドケーキなどを楽しめるお食事処もあり、冬桜の苗木や三波石の販売も行っています。

桜山まつりで冬桜を祝う

桜山まつり

毎年12月1日には、冬桜の満開を祝う「桜山まつり」が開催されます。芝生のイベント広場をメイン会場として、様々な催しが行われる桜山公園最大のイベントです。

令和6年度(2024年度)の桜山まつりでは、地産食材を使った名物「とっちゃなげ汁」の配布(協力金1杯100円)やお菓子販売、ステージイベントなどが実施されました。地元の方々との交流を楽しみながら、冬桜の美しさを堪能できる貴重な機会となっています。

桜山公園へのアクセス方法

桜山公園へのアクセスは、自家用車の利用が最も便利です。公共交通機関でのアクセスも可能ですが、バス停から公園までの距離があるため、タクシーの併用が現実的です。

自動車でのアクセス

関越自動車道を利用する場合

本庄児玉ICを降り、藤岡・児玉方面へ進みます。国道462号を群馬県方面へ走り、ICから約16キロメートル付近にある「三杉町」交差点を右折します。県道177号線(会場鬼石線)に入り、ピンク色の大きな看板「桜山公園入口」を右折して直進すると到着します。所要時間は約40分(21キロメートル)です。

上信越自動車道を利用する場合

藤岡ICを降り、藤岡方面へ出て県道13号線(前橋長瀞線)を鬼石方面へ直進します。ICから約13キロメートル付近の国道462号線とのT字路を右折し、次の「諏訪」交差点を右折します。3個目の信号「三杉町」交差点を右折して県道177号線(会場鬼石線)に入り、ピンク色の大きな看板「桜山公園入口」を右折して直進すると到着します。所要時間は約40分(21キロメートル)です。

カーナビ設定時の注意点

カーナビには「桜山森林公園」または「桜山公園」と入力してください。住所は「群馬県藤岡市三波川2166-1」です。

重要な注意事項として、カーナビの指示通りに進むと狭い山道を案内される場合があります。藤岡市鬼石周辺に到着したら、カーナビではなく桜山公園への案内看板を参考に運転することを強くおすすめします。

駐車場情報

桜山公園には複数の駐車場があり、合計で約370台分の駐車スペースが確保されています。第1駐車場と第2駐車場が主要な駐車場となっており、日本庭園やお土産店、飲食店に最も近いのは第1駐車場です。

駐車料金は、冬桜・紅葉シーズン、春の桜シーズンのみ徴収があり、公園の維持管理や冬桜の樹勢回復に活用されています。障害者手帳をお持ちの方は、料金所で手帳を提示すると駐車料金が無料となります。

なお、午後4時30分から午前8時30分の間、第1駐車場と第2駐車場は閉鎖されます。早朝や夜間の利用には注意が必要です。

公共交通機関でのアクセス

電車とバスを利用する場合

JR高崎線「本庄駅」「新町駅」、またはJR八高線「丹荘駅」「群馬藤岡駅」からバスに乗車し、「鬼石郵便局前」バス停で下車します。そこからタクシーで約15分(約5キロメートル)の距離です。

バスの本数は限られており、またバス停から公園までの距離が相当あるため、公共交通機関での訪問はかなり困難です。遠方からマイカー以外で訪れる場合は、レンタカー利用が現実的と思われます。

訪問前に知っておきたい注意事項

桜山公園を快適に楽しむために、いくつかの重要な注意事項があります。

服装と持ち物

桜山公園は山の中腹から山頂にかけて広がる公園です。特に山頂エリアを訪れる場合は、スニーカーなど歩きやすい靴が必須です。ヒールやサンダルでの訪問は避けましょう。

11月から12月の時期は気温が低く、特に朝晩は冷え込みます。温かい服装を用意し、重ね着ができるようにしておくことをおすすめします。ライトアップを見る場合は、さらに防寒対策を万全にしてください。

散策路は整備されていますが、山道も含まれます。飲み物を持参し、適度に休憩を取りながら散策することをおすすめします。

混雑について

冬桜と紅葉が同時に楽しめる11月中旬から下旬の週末は、特に混雑します。ライトアップ期間中の土日祝日も人気が高く、駐車場が満車になることもあります。

混雑を避けたい場合は、平日の訪問がおすすめです。特に午前中の早い時間帯であれば、比較的ゆったりと散策を楽しむことができます。

入園時間について

桜山公園自体に開園・閉園時間の設定はなく、基本的に24時間入園可能です。ただし、ライトアップ期間以外の夜間は照明がないため、明るい時間帯の訪問を推奨します。

お土産店や飲食店は、冬桜や春の桜の見頃シーズンに営業します。みんなのカフェ「しき」は年間を通して営業していますが、営業時間や定休日は月によって変わるため、公式サイトでの確認をおすすめします。

周辺観光スポットと合わせて楽しむ

桜山公園を訪れた際には、周辺の観光スポットと合わせて巡ることで、より充実した旅行を楽しむことができます。

世界遺産・高山社跡

桜山公園から車で約20分の場所に、世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の一つである高山社跡があります。

高山社跡は、養蚕法「清温育」を確立した高山長五郎の生家で、養蚕教育機関「養蚕改良高山社」が設立された場所です。1891年(明治24年)に建てられた住居兼蚕室は、清温育に最適な構造となっており、換気用の天窓(越屋根)、大きな掃き出し窓、囲炉裏、火鉢置き場などが特徴的です。

見学は無料で、解説員が常駐しており、高山社や養蚕の歴史について詳しく説明してもらえます。見学時間は9時から17時まで(最終入場16時30分)、休館日は12月28日から1月4日です。

徒歩3分の場所には高山社情報館があり、パネル展示や養蚕道具の展示、繭体験コーナーなどが設置されています。こちらも無料で見学できます。

日本の近代化を支えた養蚕・製糸業の歴史を学びながら、桜山公園とは異なる歴史的な側面からこの地域の魅力を感じることができます。

富岡製糸場

高山社跡からさらに車で約40分(桜山公園からは約1時間)の場所に、世界文化遺産の中核である富岡製糸場があります。

1872年(明治5年)に明治政府が設立した官営の器械製糸場で、日本の近代化の象徴として重要な役割を果たしました。長さ100メートルを超える木骨煉瓦造の建物群は創業当時のまま保存されており、その規模と保存状態の良さは圧巻です。

見学時間は9時から17時まで(最終入場16時30分)、定休日は12月29日から31日です。見学料は大人1,000円、高校・大学生250円、小・中学生150円となっています。

解説員によるガイドツアー(約40分、大人200円追加)に参加すると、富岡製糸場の歴史や生糸生産の技術、各建造物の役割について分かりやすく解説してもらえます。ツアーは30分おきに開始され、開始時刻の30分前から整理券が販売されます。

国宝の東置繭所と繰糸所、重要文化財のブリュナ館(首長館)、検査人館、女工館など、見どころが豊富です。近代日本が高品質の生糸を大量生産するのに使用された工場の歴史を体感できる貴重なスポットです。

三波石峡

桜山公園から車で約15分の場所にある、国の名勝及び天然記念物に指定されている景勝地です。神流川沿いに約1.5キロメートルにわたって、様々な形の三波石が連なる美しい渓谷が広がります。

三波石は、約1億年前の地殻変動によって形成された変成岩で、青緑色の美しい色合いと独特の模様が特徴です。江戸時代から庭石として珍重されてきた高級石材で、桜山公園の日本庭園にも多く使用されています。

春の新緑、秋の紅葉と四季折々の美しさを楽しめるスポットで、遊歩道が整備されているため、散策しながら自然の造形美を間近で観察できます。

道の駅上州おにし

桜山公園から車で約10分の場所にある道の駅です。地元の新鮮な農産物や特産品が揃っており、お土産購入に最適です。

藤岡産の野菜や果物、手作りの味噌や漬物、鬼石の特産品である鬼まんじゅうなどが人気です。レストランでは地元食材を使った定食やうどん、そば、丼ものなどが楽しめます。

営業時間は9時から18時まで(レストランは11時から15時、17時から20時)、定休日は毎月第1水曜日と年末年始です。桜山公園への訪問前後の休憩スポットとしても便利です。

桜山観光みかん園

桜山公園周辺には複数のみかん園があり、10月から12月にかけてみかん狩りを楽しむことができます。冬桜の見頃時期と重なるため、桜山公園での冬桜鑑賞とみかん狩りを組み合わせた観光プランが人気です。

温暖な気候と豊かな日照に恵まれた藤岡市のみかんは、甘みが強く、ジューシーな味わいが特徴です。家族連れでも楽しめるアクティビティとして、秋の群馬観光に彩りを添えてくれます。

桜山公園で四季を感じる年間スケジュール

桜山公園は冬桜と紅葉だけでなく、一年を通じて様々な花や自然の美しさを楽しめるスポットです。季節ごとの魅力を知っておくことで、何度訪れても新しい発見があります。

冬(12月~2月)

12月は冬桜とロウバイを同時に楽しめる時期です。12月下旬から2月下旬にかけては、第2駐車場上部に植えられた約150本のロウバイが見頃を迎えます。秩父の山々を背景に、黄色い小さな花が甘い香りを漂わせます。

2月中旬からは、銅像周辺の斜面に約300株の福寿草が黄色い花を咲かせ始めます。雪の中から顔を出す福寿草は、春の訪れを告げる使者として親しまれています。

春(3月~5月)

2月下旬から3月中旬にかけては、第2駐車場周辺に植えられた河津桜がピンク色の花を咲かせます。ソメイヨシノよりも早く咲く河津桜は、一足早い春の訪れを感じさせてくれます。

そして4月上旬から中旬にかけて、桜山公園のハイライトである春の桜シーズンが到着します。ソメイヨシノ約3,000本と、2回目の開花を迎える冬桜約7,000本、合計約10,000本の桜が山全体を桜色に染め上げます。

春の冬桜は、秋冬の1回目の開花とは異なり、葉が出ている状態で花を咲かせます。ソメイヨシノの華やかな花と冬桜の可憐な花、両方を見比べることができる貴重な機会です。

4月中旬から5月にかけては、約5,000本のツツジが山頂周辺を真っ赤に染めます。この時期の桜山公園は、桜の季節が終わってもなお、赤く美しい花景色を楽しむことができます。

夏(6月~8月)

夏の桜山公園は、緑豊かな森林浴スポットとして人気です。標高591メートルの山頂まで整備されたハイキングコースを歩けば、適度な運動とともに爽やかな空気を満喫できます。

芝生広場では、家族連れがピクニックを楽しむ姿が多く見られます。都会の喧騒を離れ、自然に囲まれてのんびりと過ごすには最適な季節です。

秋(9月~11月)

10月下旬から色づき始める紅葉は、11月上旬から中旬にかけて最盛期を迎えます。そして11月中旬からは冬桜が開花し始め、紅葉と冬桜の奇跡のコラボレーションが実現します。

この時期の桜山公園は、春の桜の季節に並ぶ一年で最も美しい時期といえます。日本庭園周辺のモミジとケヤキが鮮やかな赤や黄色に染まり、その間に白く可憐な冬桜が咲く景色は、言葉では表現しきれない美しさです。

桜山公園訪問を成功させるポイント

せっかく桜山公園を訪れるなら、最高の体験をしたいものです。ここでは、訪問を成功させるための実践的なアドバイスをまとめます。

訪問時期の選び方

冬桜と紅葉を楽しみたい場合: 11月15日から25日頃がベストです。ただし、その年の気候によって前後するため、訪問前に必ず公式サイトで開花状況を確認してください。

ライトアップを楽しみたい場合: 土日祝日限定での開催となるため、スケジュールを事前に確認し、早めに計画を立てることをおすすめします。

混雑を避けたい場合: 平日の訪問が最適です。特に午前中の早い時間帯であれば、ゆったりと散策を楽しめます。

春の桜を楽しみたい場合: 4月上旬から中旬がおすすめです。ソメイヨシノと冬桜の両方を同時に見られる、もう一つの特別な時期です。

効率的な散策ルート

2時間コース(ライトアップなし)

第1駐車場 → 日本庭園(30分)→ 見本庭園(10分)→ 展望台(20分)→ 第3の広場(芝生広場)(30分)→ 第1駐車場周辺のお土産店・飲食店(30分)

このルートであれば、桜山公園の主要なエリアを効率よく巡ることができます。体力に自信がある方は、展望台からさらに山頂まで登ることも可能です(往復で約1時間追加)。

3~4時間コース(ライトアップあり)

15時頃到着 → 第1駐車場 → 展望台または山頂エリア(明るいうちに)(1~2時間)→ 第3の広場でのんびり休憩(30分)→ 日没まで待機 → 日本庭園周辺のライトアップ鑑賞(1時間)→ 第1駐車場

ライトアップを楽しむ場合は、日没前に到着し、明るいうちに山頂方面の冬桜を見ておくことが重要です。こうすることで、昼と夜、両方の美しさを満喫できます。

写真撮影のベストスポット

日本庭園の池: 紅葉と冬桜が池に映り込む姿は、絵画のような美しさです。特に風のない穏やかな日の早朝がおすすめです。

展望台周辺: 周囲の山々をバックに冬桜を撮影できる絶好のポイントです。午前中の光が美しく、写真映えします。

第3の広場から第2駐車場方面を望む: 桜色に染まった桜山を遠景で捉えることができます。広大な景色を写真に収めたい方におすすめです。

山頂: 秩父の山々と冬桜のコラボレーションは、登った人だけが撮影できる特別な構図です。

ライトアップ期間中は、三脚の使用が制限される場合があります。手持ちでの撮影になるため、手ぶれ補正機能があるカメラやスマートフォンの使用をおすすめします。

桜山公園の基本情報

最後に、桜山公園の基本情報をまとめます。訪問前の最終確認としてご活用ください。

項目内容
名称桜山公園(県立桜山森林公園・桜山公園)
所在地〒370-1406 群馬県藤岡市三波川2166-1
開園時間24時間(ただし、駐車場は16:30~8:30閉鎖)
入園料無料
駐車料金普通車500円、バイク100円
(冬桜・紅葉・春桜シーズンのみ徴収)
駐車場約370台(第1・第2駐車場ほか)
公式サイト藤岡市公式サイト 桜山公園ページ
アクセス(車)関越道 本庄児玉ICから約40分(21km)
上信越道 藤岡ICから約40分(21km)
アクセス(公共交通)JR「本庄駅」「新町駅」「丹荘駅」「群馬藤岡駅」からバス「鬼石郵便局前」下車、タクシー約15分
冬桜の本数約7,000本
春桜の本数約10,000本(冬桜+ソメイヨシノ)
指定国の名勝及び天然記念物、日本さくら名所100選
標高591メートル(山頂)
面積約47ヘクタール

まとめ:桜山公園で特別な体験を

桜山公園は、全国でも稀な冬桜と紅葉の共演を楽しめる貴重な観光スポットです。国の名勝及び天然記念物に指定された約7,000本の冬桜が織りなす景色は、一度見たら忘れられない感動を与えてくれます。

11月中旬から下旬の最盛期に訪れることで、紅葉の鮮やかな赤と冬桜の可憐な白、そして秋の青空が織りなす三色のコントラストを満喫できます。日中の散策とライトアップ、両方を楽しむことで、より深く桜山公園の魅力を感じることができるでしょう。

春には約10,000本の桜が咲き誇り、夏には緑豊かな森林浴、秋には紅葉と冬桜、冬にはロウバイと福寿草と、四季を通じて様々な表情を見せる桜山公園。何度訪れても新しい発見がある、群馬が誇る自然の宝庫です。

周辺の世界遺産・高山社跡や富岡製糸場、三波石峡などと組み合わせることで、より充実した群馬観光を楽しむことができます。道の駅上州おにしでお土産を購入したり、みかん狩りを体験したりと、桜山公園を中心とした様々な観光プランを立てることが可能です。

訪問前には必ず公式サイトで最新の開花状況を確認し、天候に合わせた服装と持ち物を準備してください。特に山頂まで登る場合は歩きやすい靴が必須です。ライトアップを楽しむ際には防寒対策を忘れずに。

ぜひ一度、桜山公園を訪れて、他では決して見ることのできない冬桜と紅葉の奇跡の共演を体験してください。そこには、日本の四季の美しさを凝縮したような、特別な景色が待っています。白く可憐に咲く冬桜と燃えるような紅葉が作り出す風景は、あなたの心に深く刻まれる忘れられない思い出となることでしょう。

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