「飛鳥大仏」の特徴や歴史を解説!日本最古でも国宝指定されない理由とは?

奈良県 飛鳥大仏
  • URLをコピーしました!

日本最年長の大仏として有名な「飛鳥大仏」。飛鳥寺の飛鳥大仏は何度も補強作業が行われていますが、今でも歴史を感じる不思議な空間が広がっています。飛鳥大仏は明日香村の観光名所として人気が高く、大きさや見た目から歴史を体感することができます。

目次

飛鳥寺の飛鳥大仏をご紹介

奈良県の明日香村に位置する歴史スポット「飛鳥寺」。飛鳥寺には日本最古と言われる飛鳥大仏が設置されており、全国から多くの観光客が訪れています。日本最年長の大仏なので、飛鳥大仏からは不思議なパワーを感じることができます。

今回はそんな飛鳥寺でおすすめの飛鳥大仏について詳しくご紹介します。飛鳥大仏の大きさや歴史はもちろん、飛鳥大仏の特徴や見どころについてもお伝えしていくので、初めて飛鳥寺に訪れる方におすすめです。

飛鳥大仏の歴史を解説

かつて有力貴族の蘇我馬子が作り上げた寺院「飛鳥寺」。日本初の本格寺院である飛鳥寺は、かつては「法興寺」とも呼ばれており、建設当初から飛鳥大仏が設置されていたとも言われています。歴史が古く、何度も修復作業が行われています。

今回はそんな飛鳥大仏の歴史について詳しくご紹介します。飛鳥大仏は飛鳥彫刻を今の時代に伝えている貴重な大仏でもあり、今でも大切に保管されています。飛鳥寺では間近で見られるので、歴史好きな方にはおすすめのスポットです。

飛鳥大仏は飛鳥時代最古の大仏

飛鳥寺にある飛鳥大仏は、飛鳥時代最古の大仏として知られています。飛鳥大仏は1400年以上もの歴史を誇り、これまでに幾度となく危機を乗り越えてきました。長い歴史の中で、1度は大炎に包まれている大仏でもあります。

飛鳥大仏は鎌倉時代の大火事によって炎に包まれており、大仏を間近で見ると幾度となく修復を行ってきたことがわかります。飛鳥大仏の頭部、両ほほ、唇、顎には薄く傷が残されており、歴史を感じることが可能です。

通常、大仏は被害にあうと新仏に鋳造し直すことが多いです。ですが、この飛鳥大仏に関しては壊れてしまった部分を付け足す修復方法だったので、大仏の一部分は飛鳥時代から受け継いでいることになります。

飛鳥大仏は人の手でしっかりと守られてきた貴重な大仏になり、受け継がれていく人の意思を感じることができます。建設当初は賑やかな都の町の中で人の心を癒し続けてきた大仏は、今でも全国の人々を魅了しています。

飛鳥大仏の大きさ・特徴

飛鳥寺に設置されている飛鳥大仏は、ほかの大仏にはない特徴や大きさがいくつもあります。まず、飛鳥大仏の大きさは像高275.2cm。飛鳥大仏は座っていても見上げるほどの大きさがあるので、存在感を感じることができます。

飛鳥大仏の大きさは実寸大と言われる「一丈六尺サイズ」の丈六仏となっており、立ち上がるのを想像するとかなりの大きさがあります。飛鳥大仏の大きさは実際に見ないとわからないので、まずは足を運んでみてください。

飛鳥大仏の特徴はいくつもあります。まず、特徴の1が見た目です。飛鳥大仏の特徴である目はアーモンド型、そして大仏らしい柔らかいなで肩、お腹のあたりには衣紋を刻んでおり、飛鳥大仏の歴史を体感できます。

飛鳥大仏の特徴である大きな手のひらは、顔ほどの大きさがあります。優しくかざしてくれるので、参拝に訪れている人から高評価を得ています。飛鳥大仏は日本で最古の大仏であり、飛鳥時代を代表する仏像になります。

飛鳥大仏が国宝指定されない理由

飛鳥時代から続き、今でも歴史のある仏像として大切に保管されている飛鳥大仏。ですが、飛鳥大仏はいまだに国宝指定されていません。飛鳥大仏は今でも重要文化財止まりになっていますが、国宝指定の最有力候補にも選ばれています。

飛鳥大仏がなぜ、重要文化財止まりなのかというと歴史が関係しています。それは戦後の文化財保護法施行時、大仏の額や右手の指、左耳など当初からあるものではなく、後世に作り直されたものと判断されたからと言われています。

飛鳥大仏は鎌倉時代に火災にあったとき、その大半が溶けてしまったそうです。ですが、2012年の研究によって仏身のほとんどが飛鳥時代当初のままである可能性が出てきたので、今では国宝指定の最有力候補になりました。

飛鳥大仏周辺の観光スポット

飛鳥寺にある飛鳥大仏は、一目見ただけで飛鳥時代の歴史を感じる人気の見どころです。飛鳥寺には飛鳥大仏以外にも多くの見どころが点在しており、それぞれ日本の歴史を感じるおすすめのスポットになります。

今回はそんな飛鳥大仏周辺のおすすめ観光スポットをまとめてご紹介します。飛鳥寺にはそれぞれ特徴のある建造物も多く、大きさがあるので見た目のインパクトも抜群。わざわざ遠方から訪れる観光客が多くいます。

聖徳太子像

飛鳥寺を創建したと言われる蘇我馬子は、聖徳太子とともに行動していたと歴史に残されています。そのため、飛鳥寺には聖徳太子像も設置されており、聖徳太子は明日香村にある「橘寺」で生まれたと言われています。

聖徳太子は鎌倉時代には日本全国に名を広め、明日香村付近は聖徳太子の聖地として崇められました。聖徳太子像は飛鳥大仏の左奥に設置されており、両手で香炉を捧げているのが特徴的です。息をのむほどの美しさを感じられます。

飛鳥寺にある聖徳太子像は室町時代に作られた仏像になり、飛鳥大仏と並んで歴史を感じることができます。明日香村では聖徳太子に関する歴史スポットが数多く点在しているので、合わせて観光を楽しむのもおすすめです。

蘇我入鹿の首塚

飛鳥寺を抜けた先にあるおすすめの観光スポット「蘇我入鹿の首塚」。蘇我入鹿の首塚は645年、大化の改新により飛鳥寺の創建者・蘇我馬子の孫である蘇我入鹿が中大兄皇子の手によって暗殺されてしまいます。

その際、暗殺された蘇我馬子の首がここ飛鳥寺の地まで飛んできたとの伝説が残されています。蘇我入鹿の首を供養しようと建てられた建造物になり、火輪の部分の大きさがあるのが特徴的です。蘇我入鹿の首塚は地元の方の憩いの場としても知られています。

蘇我入鹿の首塚の周辺は明日香村の豊かな自然が広がっており、夏の時期にはきれいなひまわりが咲き誇ります。日本に仏教が根付き始めた時代を生き抜いた蘇我入鹿の歴史を学ぶことができ、飛鳥大仏と合わせて観光するのに最適なスポットです。

飛鳥大仏の受付時間・拝観料金

飛鳥寺にある飛鳥大仏は、拝観時間や拝観料が予め決まっています。飛鳥大仏の拝観時間は9時から17時30分までとなっており、冬の10月から3月の時期は短縮となり9時から17時までの拝観となっています。

飛鳥大仏の拝観料金は大人・大学生が350円、高校生・中学生が250円、小学生が200円です。小学生以下は無料で見ることができます。30名以上の団体で利用する際は割引が対応されるので、事前に連絡しておきましょう。

飛鳥大仏の拝観時間の受付は終了時刻の15分前までなので、時間には注意しましょう。学生の方は料金を支払う際に学生証を提示する必要があります。忘れないように注意してください。

飛鳥大仏のある飛鳥寺周辺のおすすめグルメスポット

飛鳥大仏の設置されている飛鳥寺の付近には、美味しいグルメを味わえるスポットがたくさんあります。美味しいグルメでお腹を満たし、飛鳥寺の飛鳥大仏で日本の歴史を体感するのがおすすめです。

今回はそんな飛鳥大仏のある飛鳥寺周辺のおすすめグルメスポットをまとめてご紹介します。飛鳥寺から歩いて行ける距離のグルメスポットも多くあるので、初めて行く方はぜひ参考にしてみてください。

飛鳥彩瑠璃の丘 天極堂テラス

飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスは日本の歴史、そして文化に触れながら美味しい食事を楽しめる観光客におすすめのカフェです。飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスでは和食を中心に提供しているので、お年寄りからも人気があります。

和食を中心としたメニューはもちろん、ケーキなどカフェらしいスイーツも魅力的なカフェです。飛鳥大仏の歴史を感じた余韻で過ごせるのが特徴的なので、奈良県へ観光の際は足を運んでみてください。

住所奈良県桜井市山田692
電話番号0744-46-5566

あすかの食卓

飛鳥寺付近の自然を活かしたメニューを味わえるグルメスポット「あすかの食卓」。あすかの食卓は明日香村の路地裏に位置するアットホームなカフェになり、店内にはお花が飾られている自然を感じられるお店です。

あすかの食卓では手間暇かけたオリジナルの料理を味わうことができ、野菜をたっぷり使用しているのでヘルシーだとの声が多く寄せられています。メインのおかずはもちろん、デザートまでこだわりがあるのでコースで料理を楽しめます。

住所奈良県高市郡明日香村飛鳥631
電話番号0744-54-3699

カリオン

飛鳥寺付近で美味しいカレーを食べたい方におすすめなのが「カリオン」。カリオンはオリジナルのカレーを味わうことができ、観光客からも人気があります。万葉集や明日香村の遺跡をイメージしたメニューが種類豊富にあります。

四季ごとに変わる明日香野菜をはじめ、奈良で伝統的な大和野菜を使用したカレーはどれも絶品。イベントに合わせたスペシャルメニューもあり、ランチはお得なセットが人気です。見た目もインパクトがあるので、SNS映えすると話題を集めています。

カリオンには野菜を使用したオリジナルのパフェなど珍しいメニューもたくさんあります。地元の方にも人気のあるグルメスポットなので、土日・祝日に利用したい方は予め予約しておくのと安心です。

住所奈良県高市郡明日香村岡411-1
電話番号0744-54-3455

飛鳥大仏のある飛鳥寺周辺のおすすめ歴史スポット

飛鳥大仏のある飛鳥寺の付近には、歴史を感じられるおすすめの観光スポットが数多く点在しています。飛鳥寺と同じ時を過ごしてきた観光スポットは、日本の誇る文化を感じられるので海外からの観光客にも人気です。

今回はそんな飛鳥大仏のある飛鳥寺周辺のおすすめ歴史スポットについて詳しくご紹介します。明日香村へ初めて観光に訪れる方はもちろん、飛鳥大仏を含めた歴史ツアーを楽しみたい方はぜひ目を通してみてください。

石舞台古墳

明日香村で観光客に人気のある歴史スポット「石舞台古墳」。石舞台古墳は6世紀の築造されたと言われており、約30個もの巨石を積み上げて作られています。日本最大級の規模を誇り、蘇我馬子の墓ではないかと言い伝えられています。

石舞台古墳周辺は独特の雰囲気を漂わせており、観光客の方も中まで見学することが可能です。付近には蘇我馬子の庭園も設置されており、合わせて観光を楽しめます。歴史を感じながら、昔の建造技術の高さに驚かされます。

住所奈良県高市郡明日香村島庄254
電話番号0744-54-4577

橘寺

明日香村で飛鳥寺と同じく有名な歴史スポット「橘寺」。橘寺は聖徳太子の生まれた場所として聖地になっており、創建年代は解明されていません。太子建立の7ヵ寺の1つとして観光客からも有名で、善悪2つの顔が刻まれた二面石が見どころです。

現在見られる本殿は江戸時代に再建されたものですが、しっかりと歴史を感じ取ることができます。聖徳太子坐像は重要文化財にも登録されており、飛鳥寺と合わせて聖徳太子の聖地を巡りたい方におすすめになります。

住所奈良県高市郡明日香村橘532
電話番号0744-54-2026

飛鳥大仏へのアクセス方法

明日香村の飛鳥寺へのアクセスは、公共交通機関もしくは自動車で訪れるのがおすすめです。公共交通機関を利用する場合は、最寄り駅が「橿原神宮前駅」となっています。橿原神宮前駅からは飛鳥周遊バスに乗車するのがおすすめ。

飛鳥周遊バスに乗車してから約15分で、バス停である「飛鳥大仏前」に到着します。バス停からは徒歩1分で飛鳥寺までアクセス可能なので、明日香村へ初めて訪れる観光客の方も迷わず行くことができます。

自動車で訪れる場合は、飛鳥寺の境内にある有料の駐車場を利用するのがおすすめです。駐車場はバスが3000円、中型が2000円、普通車が500円となっています。時間制限はないので、のんびりと過ごせます。

住所奈良県高市郡明日香村飛鳥682
電話番号0744-54-2126

飛鳥寺の飛鳥大仏を拝観しよう

奈良県に位置する日本の歴史スポット「飛鳥寺」。飛鳥寺には古い歴史を感じられる飛鳥大仏が設置されており、日本全国からファンが訪れています。飛鳥大仏は見るだけで不思議な力を感じることができ、魅了される方が多くいます。

飛鳥大仏は実際に見た人にしかわからない魅力がたくさんあります。飛鳥寺付近には飛鳥大仏以外にもたくさんの観光スポットがあるので、合わせて観光を楽しむのがおすすめです。ぜひ、飛鳥寺の飛鳥大仏へ足を運んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次