東京六本木に縁結びで有名な神社「出雲大社東京分祠」が鎮座しています。島根の出雲大社から分霊し、本社と同じご利益があります。良縁を求めて、多くの参拝客が訪れます。出雲大社東京分祠に心静かに参拝し、御朱印やお守り、おみくを授かって縁結びのご利益を頂きましょう。
六本木駅近くに鎮座する「出雲大社 東京分祠」
出雲大社といえば、島根県出雲市にある縁結びで有名な神社です。実はその出雲大社の分祠(ぶんし)が東京のど真ん中、六本木駅のすぐそばに鎮座しています。ビルに囲まれた一角に、突如現れる3階建ての建物。上には神社のお社が見えます。
神道では、神様の御霊は無限に分けることが出来ると考えられています。一般的に総本宮から分霊をしていただき、新たに御霊を祀る社を建てます。これを分祠・分社・今宮などと呼びます。分けられた御霊は総本宮と同じ御霊なので、ご利益や働きも同じものです。
ご利益や御朱印情報を解説!
出雲大社東京分祠は、六本木にあります。都会のど真ん中にあるせいもあり、いつも多くの参拝客が訪れています。縁結びに有名な神社ということもあり、女性の参拝客が目立ちます。出雲大社東京分祠のご利益や御朱印情報をご紹介します。
出雲大社は島根にある縁結びの聖地
神話が多く残る、島根県出雲市に出雲大社はあります。オオクニヌシをお祀りしている神社で、縁結びのご利益で有名です。旧暦の10月には全国から神々が出雲大社へ集まり、翌年の様々なご縁についての会議、神議り(かむはかり)が行われます。
全国の神様が出雲大社へ集まるため、この月を神無月と呼ぶようになりました。出雲地方では神様が集まるので神在月と呼びます。六本木にある出雲大社東京分祠は、島根の出雲大社から御霊を分霊した神社で、同じように縁結びのご利益があります。
「出雲大社 東京分祠」の概要とご利益
東京六本木、ビルが立ち並ぶ一角に出雲大社東京分祠が鎮座しています。私たちがイメージする神社の様子とはちょっと違っている外観ですが、階段を登った3階に出雲大社分祠本殿があります。縁結びのご利益で有名で、女性の参拝客が多く訪れています。
出雲大社東京分祠は島根の本社と全く同じ縁結びのご利益が頂ける東京で唯一の神社です。御祈祷も午前10時から午後3時まで1時間ごとに執り行われています。御朱印やお守りを授かって、良縁を頂きましょう。
出雲大社と東京分祠の歴史
出雲大社は正式名称を「いずもおおやしろ」と言い、島根県出雲市に鎮座しています。出雲大社の歴史は古く、神々の時代まで遡ります。出雲大社の祭神であるオオクニヌシは、天照大御神に命じられ、地上に降りて国造りをします。
オオクニヌシが造った国は「豊葦原の瑞穂国」と呼ばれ、豊かで力強い国でした。国造りが済んだオオクニヌシは天照大御神へ国を還します。天照大御神は大変喜び、オオクニヌシをこの後は目に見えない世界で「縁結び」を司り人々を幸福へ導くようにと言いました。
この国譲りの際、天照大御神がオオクニヌシの為に建てた神殿が、出雲大社と言われています。当時は高さが48メートルもある巨大神殿だったそうです。
出雲大社東京分祠は、明治11年、 千代田区神田にある神田神社社務所内に東京出張所が設けられたのが始まりです。その後明治政府の宗教政策の影響もあり、明治15年麹町区上二番町に移転、翌6年に神殿を建設、出雲大社から分霊し出雲大社東京分祠が建立されました。
明治22年に六本木に移転される
出雲大社東京分祠は、明治22年、麻布区材木町(港区六本木七丁目)に移転になりました。その頃の六本木はまだ目立った建物などはなく今とはだいぶ違う場所でした。明治31年には神前結婚式を執り行い、東京での神前結婚式の始まりとなりました。
現在のお社はビル3階建て!
昭和20年、東京大空襲で社殿が焼失してしまいましたが、幸いにも分霊と斎家資料等は難を逃れます。その後、霞町1番地に仮神殿を建てて、教務を再開しました。昭和36年、東京分祠兼出張所を港区港区六本木7丁目(元・麻布区材木町)に木造神殿を再建。
昭和55年12月に、六本木界隈の開発に伴い、現在の鉄筋コンクリート造り3階の神殿に建て替えられました。
ご利益は「縁結び」
出雲大社は縁結びで有名な神社です。出雲大社の「ご縁」は、男女の縁を始めあらゆる縁にご利益があります。親子や兄弟、友達や仕事の仲間など、人と人との縁、お金や仕事などの人と物との縁、経験や感情など目に見えない縁まで、全てのご縁にご利益があります。
東京で唯一出雲大社のご利益が頂ける!
出雲大社東京分祠は、島根の出雲大社から分霊されて建立されました。出雲大社と全く同じご利益を頂くことが出来る、東京では唯一の神社となっています。縁結びで有名な出雲大社には、たくさんの参拝客が訪れています。
御祭神は?
出雲大社の御祭神はオオクニヌシです。「だいこくさま」で親しまれている神様です。オオクニヌシは天照大御神の命で国造りをし、豊かで力強い「豊葦原の瑞穂国」を造り天照大御神へ還しました。その後目に見えない世界で「ご縁」を司る神様となりました。
オオクニヌシは「縁結び」の神様です。この世のあらゆるご縁にご利益があります。出雲大社東京分祠では、島根の出雲大社と同じご利益を授かることが出来る神社です。
オオクニヌシは「因幡の白兎」の神話で有名です。オオクニヌシは兄たちと、美しい八上比売(やかみひめ)に会いに因幡へ向かっていました。大きな袋を担がされていたため兄たちから大きく遅れてしまいました。すると一匹の兎が真っ赤な姿で泣いています。
兎の話を聞くと、島からこちら側に渡るため、サメを騙したせいで毛を剥がされ泣いていました。そこにオオクニヌシの兄たちが通りかかり、海水に浸かり風に当たると良くなると言われたのでその通りにしたところ、益々ひどくなってしまったと言います。
オオクニヌシは、真水で兎を洗い、がまの穂を摘んで兎を寝かせでたところ、たちまち兎の傷は治りました。遅れて因幡の国に到着したオオクニヌシでしたが、兎の予言通りに美しい姫君が選んだのは優しいオオクニヌシでした。二人はめでたく結ばれることになりました。
「出雲大社 東京分祠」のご利益を高める参拝方法!
出雲大社東京分祠では、ご利益を高めるために、独自の参拝方法があります。身を清め、心を清め正してお参りすることで、神様とのご縁が最大に高まります。パワーを頂くための参拝方法をご紹介します。
参拝方法①手水舎にて手と口を清める
出雲大社東京分祠のお社は建物の3階にあります。階段で上がることが出来ますが、階段が辛い方は建物の奥にエレベーターがあるので利用しましょう。3階へ上がると左手に手水舎(てみずや)があります。出雲大社東京分祠の手水は自動給水です。
手水舎は穢れを落とす場所です。手水舎の前に立ち心を静めましょう。手水で手と口を清めます。柄杓を右手に持ち水をすくい、まず左手を清めます。左に持ち替えて右手を清めます。また右手に持ち替えて左手に水をため、口を漱ぎます。柄杓に直接口はつけません。
水は手水舎の手前に吐き出します。最後に柄杓を少し掲げ、右手に持った取っ手の部分を洗い、柄杓を元に戻します。
参拝方法②祓社で心身を清める
次に、手水の横にある祓社(はらいのやしろ)へ進みます。こちらには「祓戸四柱神(はらえどよはしらのかみ)」という神様が祀られていて、心身を祓い清めてくれます。社の前の木札にも書かれていますが「祓い給え清め給え」と三度唱えて頭を下げます。
参拝方法③御神殿にご参拝
心身が清められ整ったら、いよいよ御神殿に参拝します。出雲大社の拝礼作法は「二礼四拍手一礼」です。初めに2回礼をして、4回拍手をし、最後に一礼します。まず最初に神殿に向かい心を静め姿勢正しく立ちます。
背中を丸めず真っ直ぐのまま90度に体を折り拝します。二度目の拝の時に、心の中にある事を祈念します。頭を上げ姿勢を正し、胸の前で右手が少し下がるようにずらして、手を4回打ちます。最後にまた背中を伸ばして拝をします。心を込めてお参りしましょう。
参拝方法④社務所でお守りや御朱印を頂く
お参りが済んだら、社務所でお守りや御朱印を頂きましょう。お守りはご利益を持って帰るという意味があります。おみくじや絵馬もありますので、大切なご縁を頂きましょう。必ずお参りを先に済ませてからお守りやおみくじを求めましょう。
「出雲大社 東京分祠」の御朱印とお守り情報
出雲大社東京分祠では、島根の出雲大社と同じご利益を頂けます。また、出雲大社東京分祠オリジナルのお守りや御朱印、おみくじなども頂く事が出来ます。縁結びの神様で有名な出雲大社のご利益をしっかり頂きましょう。
御朱印について
出雲大社東京分祠の御朱印は、右上に「幸魂奇魂 守給幸給」、中央に「出雲大社東京分祠」、左下に「縁」の御朱印があり、「奉拝 出雲大社東京分祠 年月日」を手書きで書いて頂けます。御朱印は拝殿右手の社務所で頂くことが出来ます。
出雲大社東京分祠では、御朱印帳を忘れてしまった場合、紙だけの頒布を行っていませんので、必ず御朱印帳を持参するようにしましょう。出雲大社東京分祠の御朱印帳もありますので、そちらを求めて書いて頂いても良いですね。
受付時間と初穂料は?
出雲大社東京分祠の御朱印受付は、午前9時から午後5時までとなっています。神殿右手の社務所で頂けます。窓口にどなたもいないようなときは、チャイムを押すと対応して頂けます。御朱印の初穂料は300円です。
オリジナル御朱印帳は必見!
出雲大社東京分祠の御朱印帳は、神殿左手の頒布所で頂く事が出来ます。青と赤の2種類の御朱印帳があります。初穂料は1500円です。
お守りの種類は?
縁結びの神様で有名な出雲大社。心をこめて参拝したら、ご縁を持ち帰る意味で、お守りを頂いて帰りましょう。出雲大社東京分祠のお守りは、縁結びのお守りを始め、健康、厄除け、開運、交通安全、学業、長寿、安産など様々な種類があります。
「幸運のこづち」と「むすび鈴」は東京分祠オリジナル!
出雲大社東京分祠には島根の出雲大社と同じお守りが揃っていますが、「幸運のこづち」と「むすび鈴」は東京分祠オリジナルお守りとなっています。初穂料はどちらも500円です。
出雲大社でも授与される「縁むすびの糸」
出雲大社東京分祠へお参りしたら、是非授かっておきたのが「縁むすびの糸」です。これは島根の出雲大社で頂ける糸と同じです。縁結びの神様の御神徳にあやかって奉製されたものです。紅白は古くから大変縁起の良い色とされてきました。
縁結びの糸は、衣類に縫い込んだり、5円玉の穴へ通して編み込んだりして肌身離さず持っている事が重要です。切り取って、恋人や家族などご縁の深い人たちへ分けるのも良いでしょう。使い方を工夫して大切に使用しましょう。初穂料は1000円です。
おみくじや絵馬で更にご利益UP!
出雲大社東京分祠へお参りしたら、おみくじや絵馬でさらにご利益を頂きましょう。出雲大社東京分祠のおみくじは、吉や凶などの記載はありません。神様から、これからのアドバイスが書かれていますので、しっかり読みましょう。おみくじの初穂料は100円です。
おみくじは、神殿の脇におみくじ箱があります。一般的におみくじは縁を結ぶために、神社の柱などに結んでおくものです。ただ、おみくじの内容などを何度も読み返したいなどの理由があれば、持ち帰ってもかまわないそうです。お財布などに入れて、大切にしましょう。
おみくじは捨ててはいけません。神様から頂いた大切なメッセージですので、必ずどこかの神社へ納めるようにします。
出雲大社の絵馬は、本社の遷宮記念で造られた「蘇」の絵馬と「因幡の白兎」があります。お正月には干支の絵馬も登場します。絵馬の初穂料は500円です。
元々馬は神様の乗り物で、神社に生きた馬が奉納されていました。時が流れ、板に描かれた馬が奉納されるようになり、これが現在の絵馬の原型となりました。現在は神社によって絵柄や形も様々です。願い事を書いて奉納し、願いが叶ったらお礼を書きます。
「出雲大社 東京分祠」の参拝時間やアクセス情報
出雲大社東京分祠は縁結びのご利益で有名な神社です。都会のど真ん中東京六本木に鎮座していて、アクセスもとても良い場所にあります。参拝時間やアクセス情報などの詳細をご紹介します。
参拝時間は何時から何時まで?
出雲大社東京分祠の参拝時間は、午前9時から午後5時までとなっています。御祈祷は午前10時から午後3時まで、1時間ごとに行われています。時間の15分前に社務所で受付となります。
アクセス方法と駐車場について
出雲大社東京分祠へのアクセス情報をご紹介します。電車でのアクセスは、地下鉄は「六本木駅」が最寄り駅です。東京メトロ日比谷線でのアクセスは、2番出口、明治屋の前よりファミリーマートの角を右折、徒歩約1分です。
都営地下鉄大江戸線でのアクセスは、7番出口、西公園の前を通り突き当たりを右折、徒歩約3分です。バスでアクセスする場合は、JR渋谷駅東口バスターミナルから、都01新橋駅行きバスで、六本木停留所で下車します。
車でアクセスする場合は、首都高速環状線飯倉ランプ出口から約6分です。出雲大社東京分祠の駐車場は車が2台しか駐車できません。アクセスは公共交通機関を利用するか、最寄りの有料駐車場を利用しましょう。
出雲大社 東京分祠の基本情報
住所 | 東京都港区六本木7丁目18-5 |
電話番号 | 03-3401-9301 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
アクセス | 東京メトロ・都営大江戸線 六本木駅より徒歩3分 |
駐車場 | あり 2台 |
「出雲大社 東京分祠」で良縁のご利益を頂こう!
東京六本木に鎮座する出雲大社東京分祠は、島根の出雲大社と同じ縁結びのご利益が頂ける神社です。心静かに姿勢を正してお参りし、お守りや御朱印を頂いて良縁を願いましょう。願いが叶ったら、お礼参りにも伺えば、更に良縁が頂ける事でしょう。